中学受験の準備は、早いご家庭で小学校入学前からプレスクールに通い始めます。遅くとも、小学校3~4年生までには大手の進学塾に入り、そこから3年以上も通塾を続けます。
佐藤ママのようなプロママは別格として、初めてのお子様が中学受験を目指す場合は、私もそうでしたが、何から始めてよいか分からず、何に困っているのか、どこでつまづいているのかも分からず、誰に相談すればよいかも分からず、能天気な子どもを前に、どうすれば成績が上がるのかの試行錯誤を毎日続けられていると思います。
中学受験に限ったことではありませんが、私からお伝えできることは、とにかく、「一人で問題を抱え込まない」ことです。受験勉強の成績に限ってのお話であれば、いちばん相談できる、信頼できる相手は、塾の先生です。教育相談をフル活用しましょう。
夕方、自由に動ける時間をお持ちで、通っている塾から遠くない場合は、塾の廊下で先生と立ち話をする小技もあります。私は9月に仕事を辞めてから自由に動ける時間が増えたので、夕方塾に行く機会が増えましたが、廊下でお目当ての先生を待ち構える保護者様が多かったです。秋以降はその人数が増えます。楽屋の出待ちを彷彿させる風景です。おそらく6年生の保護者様です。
面倒見がよくない、放置プレーと揶揄される進学塾でも、保護者様のアプローチ方法次第で、先生を味方につけることができます。
すでに家庭教師や個別塾を併用されているご家庭は、この先生方は大きな相談相手兼味方です。プロの家庭教師は1時間1万円近指導料をお支払いするわけです。指導時間以外の相談に乗らないような先生は、指導をお断りしてもよいと思います。
何度かご紹介しているアメブロ「算数ソムリエ」の記事にもありましたが、保護者様が、信頼できる人をつくることが受験成功の鍵になる趣旨のブログ記事もあります。
「ふーん、いいんちゃうん?」のような投げやりな返答が予想されるような、その辺の人に相談しても、解決策が出てくるはずがありません。プロを味方につけるには、多少の軍資金が必要です。個別や家庭教師を利用するメリットは、お子様のオーダーメード学習だけでなく、保護者様の不安や心配ごとをプロに相談できることもあります。
小学校の同学年の保護者さんに相談するのは止めた方がよいです。受験をしないご家庭は、中学受験、特に6年生の過酷な生活を想像したり、理解することはできません。むしろ、「それ、虐待なんじゃない?」などと言われて、相談したのに凹む結果になるかもしれません。「中学受験に否定的なことを言われた時」の記事は、予想以上の反響でした。
塾の同じ学年の保護者さんへの相談は、もっとダメです。いちばん相談してはいけない相手です。「他の保護者さんとの関わり」の記事をアップした時には、過去最高の反響をいただきました。
お子様関係で相談してもよいかなと思えるのは、
- 中学受験を終えたお子さんがいらっしゃり、下に中学受験を控えたお子様がいない保護者さん、
- お子さんに中学受験はさせないものの、公立中学校での勉強計画をすでにしっかり持っているなど、勉強に対して肯定的な保護者さん
くらいです。私の場合は、1で1人、2で2人、該当する方がいらっしゃいました。我が家の状態を客観的に見たらどうなのかを聞くことができました。勉強方法の相談はしません。最新の受験動向に触れるプロに相談すべきという考えだからです。
問題や悩みが深刻であればあるほど、保護者様はおひとりで問題を抱え込みがちです。例えば、中学受験から撤退しようかなどの悩みです。最終的な決断は保護者様とお子様がすることですが、第三者の意見聞いた方が道は開けますよ。
最後に、私がこのブログを中学受験終了後に、5年ぶりに再開したのは、通塾開始当初、分からなかったこと、聞きたかったことを誰にも聞くことができず、困った経験があったからです。昨年5月から延べ300近い記事をアップしてきました。キーワードで検索していただくと、今、保護者様がお困りの問題と近い記事があるかもしれません。
また、個別メッセージへの返信は休止していますが、ブログのコメント欄への返信はできる限りお返ししています。私の知識外のご質問にはお答えできないかもしれませんが、ブログ記事の検索と合わせて、コメント欄も活用してくださいね。
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