関西も関東も、2019年の合格者数はほぼ確定したようですね。今年の浜学園の灘中合格者は102名とのことで、本当かいな?という驚きの人数です。他塾の人数を見てみますと、希学園が32名、馬渕教室が60名、日能研が50名、能開センターが16名で、この5つの塾の合格者を合計すると、定員を大きく上回る260名になります。サピックスや早稲田アカデミーなどの関東勢の合格者も合わせると、どれだけの人数になるのか?塾の発表人数は信ぴょう性があるのか?と毎年不思議に思います。
定員以上の合格人数が塾から発表される原因はいくつかありますが、
- 6年生で掛け持ち受講のお子様が増える
- ウェブ聴講生がカウントされている
- 特別補講生がカウントされている
の3つが主な理由だと思います。
1つ目の掛け持ち受講ですが、6年生になると、大手進学塾を掛け持ちされるお子様が出てきます。浜学園の場合、小5の最レ算数が素晴らしいのに比べて、小6最レ算数の内容は賛否両論です。何十年前から全く改訂されないテキストに不安を感じて、西宮校のお子様であれば、徒歩数分内に希学園を始めとする他塾が複数あるので、掛け持ちは簡単です。西宮の駅ロータリー付近では、授業が終わると同時にダッシュで教室を飛び出し、次の塾に走るお子様群を目撃することができます。
個別塾を併用されるお子様も増えます。例えば、浜生が個別館で受講すると、進学館グループの合格者数にもカウントされます。
2つ目は全員ではないと思いますが、無料のウェブ聴講を申し込むと、受験予定校お尋ねの電話や、合格校確認の電話がかかってくることがあります。我が家は他塾のウエブ聴講や特訓を利用したことがあり、秋以降、特に合格発表後は何度も電話をいただきました。答えたくなかったので、すべて着信拒否にしました。我が家が合格校を報告したのは、浜学園と夏から国語をお世話になった個別塾だけです。
3つ目は、他塾の模試を受講して、ものすごく成績がよかった場合に、「特別クラスにご招待しますので、ぜひいらしてください」とお誘いをいただくことがあります。「忍者クラス」という名称を耳にされた保護者様もいらっしゃるかもしれません。
おそらく、多くの進学塾が発表する合格者数は、本科受講の塾生に上記1~3の他塾生徒さんがプラスされた人数だと思います。ただ、ぼんず君が6年生の時、私は前の年に塾から何名の合格者が出たかはあまり気になりませんでした。
常に気にしていたのは、志望校別特訓のクラスです。よく言われる「1組の合格率は8~9割、2組の合格率は5~6割、3組以下だと合格者は1割~」は、だいたい合っていると思いましたので、2組までに入り続けて、クラス落ちしないための戦略を常に考えていました。
6年生になると、他塾に関する様々な話が伝わってきます。〇〇塾のマスターコースの方がよい、△△塾の冠模試は精度が高いなどなど。私の考えは、保護者様がよいと思うものは何でも取り入れてみればいいと思います。メインとする塾を1つ決めて、その塾に足りないと思う要素や、お子様が弱いと思う科目補強を他塾で補えばいいのです。
今の塾ですべて必要な講義があり、これ以上補強する必要がなければ、他塾を併用する必要はありません。他塾併用者の割合はそれほど多くありません。今のお子様の成績や能力に不安だから、他塾に問い合わせをするわけです。
受験生保護者様の不安をあおったり、不安に付け込む業者もあります。特に、個人営業の先生にその傾向が見られます。小4の頃に算数の家庭教師を探して、面談をした際に「私は灘中合格者を教えた実績があります。ぼんず君はHクラスの実力もありません。すぐに個別指導を始めないとついていけなくなりますよ。月謝は〇十万円からです。」と言われたことがあります。
あまりにも高額だったので、指導はお願いしませんでしたが、その後、ぼんず君は一度もクラス落ちをすることなく、受験を終えました。
塾の掛け持ちや個別指導、家庭教師の情報は、どなたも表立ってに話をしないので、判断が難しいと思います。メインの塾以外に追加で何かを始める場合は、本当に必要な講義だけを、必要な期間だけ受講されることをおすすめします。
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