進学塾に通い始めて勉強を続ける上で、「今の勉強方法で合っているのだろうか?」「間違っていないか?」と不安に感じられることがあると思います。
「そのやり方は効率はよくないですよ」「こうやって自宅学習を進めてくださいね」などと、進学塾の先生は親切丁寧に、保護者様に説明してくれません。
大きな教室に集まっての保護者説明会での壇上からの講義はあるものの、個別にアドバイスをもらえる機会は進学塾では実はとても少ないです。
浜学園は「放置系」と揶揄されるくらいに、保護者様から働きかけない限り、塾側からアクションがあることは極めて少ないです。
成績が極めて優秀になると「本部教室に動きませんか?」「ゼロ組でがんばってみませんか?」とお電話がかかってくることがありますが、それは1学年2千人以上いる中で、20名該当するかどうかです。
塾や個別教室に通い始めて、最初の3カ月から半年ほどの間は、さまざまなご不安を感じられると思います。
- 初めて塾に通い始めて数か月経ったが、塾での勉強方法がお子様に合っているか。
- 各学年(例:小3)の勉強量として、今の勉強内容で不足していないかどうか。
- 個別に通い始めたが、効果が出ているのか。
これらのような保護者様が感じられる不安に対して、判断することはとても簡単です。
判断する方法は、
開始前(当初)と現在の成績を比較するだけです。
体験授業の時に受けた復習テストの点数と、通い始めてからの復習テストの点数を比べるだけでもよく分かります。
より客観的に判断するには、公開学力テストなど、指定範囲がなく、受験者数の多い試験が指標に向いています。指標とするためにも、入塾前にその塾の公開学力テストを少なくとも3回(3カ月)は受けてみて、それから体験授業を受けられるのがよいです。
■成績を上げるために押さえる勉強のポイント
今の勉強方法が正しいかどうかを判断する際、1カ月で成績を上げるのは非常に難しいので、少なくとも半年間は継続して新しいやり方での勉強を続けてみてください。
やり方が正しければ、ある程度のところまでは成績は必ず上がります。
最低限押さえる必要があるポイントをまとめます。
- 勉強量
- 勉強の難易度
- 適切な教材の使用
- 塾で正しい指導を受けているか(板書、授業中の態度を含む)
- 自宅で毎日しっかりと反復復習を行う
開始から半年が過ぎても、始めた当初と成績が変わらない場合は、どこかに問題があります。
■個別塾や家庭教師の場合
毎月公開の成績を先生に見せて「成績が上がらなければ辞めます」と伝えてよいです。できれば具体的な希望の数値を先生に伝えてください。
無理すぎる目標の場合は、即先生側から「目標が高すぎです」と異論が出ます。成績は誰が教えてもジワジワとしか上がりません。
3カ月経ってもじわじわとも上がらない場合は、先生を交代するべきです。毎月の月謝を無駄にしてはいけません。
意外な盲点として、そもそも個別や家庭教師の先生が十分な指導力を持っていない場合があります。高額な「指導」という商品を購入していると考えて、その指導に同席して品質を確認することはとても大切です。
■通塾を始めたばかりの場合
●家庭学習は保護者様の支援が不可欠です
学年途中から塾に入った場合は、毎回の授業についていくだけで精一杯だと思います。
「今やっていることは全て次の学年に向けての土台作り」とお子様に伝えながら、今の復習テストが得点できなくても、その翌月以降の公開学力テストで同じ単元から出題された時は必ず得点する意気込みで試験を受けさせます。
家庭学習に問題があると思われる状態は、
- 授業で習った単元で、復習テストで得点できなかった時
- 自宅で返却された復習テストを何度も反復復習したのに、その後の公開学力テストで同じ単元から出題されても得点できない時
です。おそらく、反復学習以前に、復習テストで間違えた箇所を理解しきれていません。
保護者様が講師をするか、外注利用で再度同じ単元を説明してもらうしか手はありません。
塾で習った内容を理解していないお子様に、「一人で何とかしなさい」と言っても、永遠に何ともなりません。子どもに分かる表現で解説のできる大人の手助けが必ず必要です。
塾の講義を一人で理解できるようになるまで、塾から帰宅した日(復習)、または塾に行く前日(予習)に講義内容のポイントを15分程度に凝縮して説明します。
これを繰り返すと、その回の授業内容の理解が進みます。毎回の授業内容が理解できれば、数か月で公開学力テストの成績が向上します。
毎回、すべての授業を自宅でフォローするのが望ましいです。面倒になって、多くの保護者様がフォローしなくなります。
ノートチェックも、浜ノートの丸付けも、返却された復習テストのやり直しも、お子様任せになりがちです。
しかし、お子様に任せたら確実に雑な勉強になります。大人が世話をするのが面倒で「一人でやりなさい」と言うくらいです。小学生が自主的にやるわけがありません。
5年生までの成績は、親の力の入れ具合でどこまでも向上できます。
●保護者様の代わりに解説するのが個別です
この毎回の解説をできない保護者様が、個別を活用されています。低学年の個別利用者は予想外に多いです。15時や16時台の枠は小さいお子様でいっぱいです。
私なら個別費用がもったいないので自分で先生をしますが、全教科教えられる保護者様は少数派です。
テストの問題&解答用紙+授業板書ノート+塾の宿題ノートをプロの先生に分析してもらえば、問題点と改善策を的確にアドバイスいただけます。
教育相談だけで「ええっ」と思う金額を請求するプロ講師がいらっしゃいますが、私は依頼したことがないので分かりませんが、きっとこのような分析ができるのかなと思います(大阪弁でいうと「知らんけど」なのですが)。
■成績が上昇していれば勉強量は十分です
成績が入塾当時と比べてジワジワと上昇している場合、勉強方法はお子様に合っています。いきなり増やすと息切れするので、もうしばらく今の方法を続けてみてください。
通塾に慣れて半年以降からは、「はて、今の勉強量で足りているのかな?」と思われた場合は、今のお子様の成績でご判断ください。
今の公開学力テストの成績で十分満足されている場合は、今の勉強量は適切です。
ただし、学年が上がるにつれて母集団人数の増加と難易度アップのため、毎年2月までに勉強量と勉強方法を見直す必要があります。ずっと同じ勉強量だと確実に成績は下がります。
■もっと成績を上げたい時
「もっと成績を上げたい」と思われた場合の対策は、
- 勉強量を増やすか、
- 勉強の質を上げるか、
- 勉強方法を変える
しかありません。
我が家は小4で勉強量をぐっと増やしました。小4の春で灘中合格特訓の資格を得ました。
勉強の方針は小学時代から中学校入学後も一貫して変わりません。
復習重視、徹底反復です。
特に英語は反復学習なしには上達は考えられません。他の教科もそうです。数学は小学校時代の受験算数よりも、ひらめき(才能)より演習量が成績に反映されますので、中学での逆転が可能な教科です。
勉強の質は、学年が上がるごとに上がってきたと思います。その理由は後日まとめます。
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