特に低学年☆「お地蔵さん」チェックと防止・対応策

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中学受験全般

※昨日の記事「お客さん」「お地蔵さん」の意味の続きです。

自己申告が期待できないだけに、お子様が塾で「お地蔵さん」になっているかの判断は難しいですが、我が家の経験談を踏まえて、「お地蔵さん」チェック方法と対策をご紹介します。

塾の講義が分からないから座っているだけの「お地蔵さん」になるので、チェックポイントは2つだけです。

1つは「板書ノート」

塾での講義内容を写すために教科ごとにノートを用意していますが、この内容を毎回チェックします。塾に行ってるから授業を聞いているだろうと思ったら、そうでもないことがあります。眠い、しんどい、上の空、難しい、説明が分かりにくいなどの理由で、ノートに書く量が極端に少ない場合、その日の授業は「お地蔵さん」で過ごした可能性があります。

眠い、しんどいなど体調不良が原因の時は、書こうとする意志は見られます。本人も読み取れないような字で、半分寝ながら、それでも何か書こうとしたノートになっています。この場合は、その日の宿題をこなしながら分からない箇所がないようにつぶしていけば問題ないと思います。

ノートが白紙に近い時は対処が必要です。考えられる可能性は、①本当に分からなくて手が止まる「お地蔵さん」状態、②先生の板書量が少なくて口頭で説明することが多く、どうまとめていいか分からない、③先生が授業の脱線が多かったり授業がざわついて、笑ったり雑談するうちに板書できなくて授業が終わる、でしょうか。

ノートチェックで白紙を発見した時は、まずは「先生、黒板にいろいろ字を書きながら説明する?」とお子様に確認します。回答が「書く」なら、板書を写さない理由を確認します。先生が板書を書くのにノートに写さない理由が「授業(内容)が分からない」なら①の対処法です。写すのが面倒なだけなら、板書を写すことの大切さを説明します。

「書かない。話して説明することが多い」ことが続けば、私なら先生に電話で確認します。低学年は特に、口頭での説明を文章にまとめて書くのは無理です。ノートに書くべき重要ポイントは可能な限り全て板書してほしい、と要請します。時間があれば、翌週の授業を見に行きます。合間に数分でも先生と廊下で話をします。嫌がられますが効果はてきめんです。しばらくは先生の板書量が多くなるでしょう

③の場合も先生に電話で確認します。端的に「長時間の脱線はしないでほしい」とお願いするかもしれません。脱線するとしても、子ども達の集中力が途切れる授業後半に1分ほどです。子ども達が騒がしいのは注意して、皆が集中できるよう指導してほしいとお願いします。

①がいちばん難しいです。何度か続いたら本物のお地蔵さんになってしまいます。私がぼんず君の空白が多い板書ノートを見つけたのは、小4理科です。ぼんず君の言い訳は「先生の説明が早い」「難しくて分からない」「書く量が多くてついていけない」。全部本当だと思います。

理科と社会は板書量が多い教科です。社会は暗記中心ですが、理科は理解+暗記が必要で、分からない説明を考えているうちに、次の説明に移り、板書も消されて追いつけなくて諦めたショックようです。

私が真っ白または講義内容と比較して板書量が少ないノートを発見した時は、もう一度自宅で説明をしました。宿題を解きながら、全く理解してないなと思ったら、その時点で20分くらいのダイジェスト授業に切り換えました。苦手そうな単元の回は、授業前に簡単な説明(軽い予習)をしてから授業に行かせました。

こう書くと立派な保護者ですが、私はしばらくの間、ノートチェックの大切さに気が付きませんでした。

2つ目のチェックポイントは

「復習テスト」の点数

ですが、復習テストで点数が取れない回が続き、「もしかして板書取れてないのでは?」と思ってからノートチェックをした次第です。復テの点数が取れてない場合、テストの見直しや宿題を何度も解くことも大切ですが、それと同じくらいにその回のノートをきちんと板書できている=授業を理解して帰っている、かどうかをぜひご確認ください

ぼんず君は私が板書ノートをチェックするまでは、自宅学習時にノートを使うことはありませんでしたが、板書を意識して写すようにうるさく言うようになってからは、宿題をしながらノートを見返すようになりました。「ここ、先生が大事って言ってたよな」など独り言を言いながら、ノートを確認するようになり、ほんの少しずつ成績が上向いていきました。

ノートの板書まで指導する必要があるのか、と疲れる要素が増えますが、せっかく塾に行ってるのですから講義を大切にすること、できれば社会が始まるまでに口頭での説明もノートに書き取れるようになると良いと思います。

口頭内容の要点を書き取ることは大人でも難しいです。それを小3や小4のお子様にいきなり求めるのは酷です。出来てないこと、理解してない内容を発見することが、最大の「お地蔵さん」防止策だと思います。

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