昨日の「6年生が10月末までに済ませた方がよいこと」の保護者様版です。
関西統一入試日まであと0日となりました。
残り100日を切ると、試験当日まではあっという間です。
わが家の経験から、保護者様に忙しくなる前の今の時期に済ませておくとよいこと、特に願書提出時の注意点をまとめました。優先順位の高い順にご紹介します。
1.入学願書の入手と出願準備
願書の提出は中学受験をする上で最も大切なことです。
出願しなければ受験することができません。
浜学園の説明会で「出願をし忘れた。なんとかなりませんか?」と相談される保護者様が過去にいらした話を聞きました。「そんなミスをする?」と驚きましたが、出願受付当日から突然の出来事があったり、ご自身が急病で入院したり、何が起こるか分かりません。
■書類出願の事前準備と注意点
書類で提出の場合の事前準備は、
- 願書書類を中学校から取り寄せる。
- お子様の写真を用意する
- すべての書類を書き終える
- 小学校に依頼した調査書を同封する
- 入学金を支払い、支払い受領書を貼りつける。受領書控えを保存する、
- 書留を発送する際に記入する複写用紙まで記入を終える
までをあらかじめ終わらせて、あとは窓口に出すだけの状態にしておくと安心です。
小学校の担任の先生に調査書を書いてもらう依頼は早めにする方がよいです。調査書作成は先生の本来の仕事ではありません。お手間をおかけしたことに対する感謝の気持ちと、入試前後に学校をお休みすることをお伝えする必要があります。
東大寺学園の願書には、ぼんず君受験の年はお子様が自筆で書き込む欄がありました。「東大寺を受験する理由」のような題でした。鉛筆での書き込みOKと用紙に書いてありましたが、それでもぼんず君は緊張して、なかなか筆が進みませんでした。
願書出願は塾経由での出願ができる中学校もあります。塾経由で出願すると受験番号が連番になる可能性が高いです。受験会場に顔なじみのお子様がいらっしゃると安心ですが、前後の場合、受験番号が分かるために合否結果が筒抜けになります。
意外と忘れやすいのが前受け校の願書入手です。遠方所在地が多いので、直前だと入手に時間がかかります。前受け校で人気の愛光学園もウェブ出願になりました。書類で出願する中学校が少数派になりつつあります。
■ウェブ出願の事前準備
ウェブ出願の場合、小学校の調査書提出不要な場合が多いですが、中学校ごとに異なるかもしれませんので、募集要項をしっかりとご確認ください。
ウエブ出願の事前準備は
- 事前に受験者情報(氏名、住所、小学校、メールアドレスなど)を登録することができるのであれば、済ませる。
- 中学校が指定するサイズの顔写真をjpgなどのデータで準備する。見栄えにこだわらなければ自宅で撮影した写真でも出願できますが、トリミングなどの編集が必要なので、一眼レフなどの大きいカメラで撮影し、パソコンで編集するのがよいです。
- 受験料の支払い。クレジットカード支払いも可能ですが、クレカ支払いは手数料が高額です。現金で支払う方が手数料は割安です。入学金も同様です。
- 受付期間を忘れないように注意して、初日に出願します。
全ての受験予定の中学校の願書を入手した後は、それぞれの中学校の出願締め切りを一覧表にし、手帳やカレンダーに書き込んで、出願を忘れないようにします。
どんなに勉強しても、成績が良くても、出願し忘れたら受験できません。
私は全ての中学校で出願受付当日に郵送&ウェブ出願しました。万一、書類に不備があっても、余裕をもって再提出できるからです。
2.統一入試前日からの宿泊手配(必要な場合)
そろそろ受験校を確定させる時期です。ご自宅から遠方の中学校を受験される場合や、朝は苦手な方、東大寺と洛南を受験される方は、宿泊の手配を始めてよい時期です。
統一入試日前後に宿泊するホテルを地区ごとにまとめた記事があります。予約がまだの方はご参考にされてみてください。
当日朝のミニ講義は開始時間が非常に早いです。朝7時集合とか、「えーー」という時間です。しかも1月は寒いです。雪が降るかもしれません。
ミニ講義のある教室から徒歩圏に宿泊すれば、その分、朝ゆっくりできます。万一、電車の遅延があっても巻き込まれません。
連泊の場合は、花道でお子様を送り出した後はホテルの部屋で待機することができます。私は中学校内の保護者控え室の雰囲気が苦手で、ホテルの部屋を使える時は、部屋で休憩していました。
東大寺や洛南はミニ講義の開始時間が恐ろしく早いです。両校を受験される方は、おそらく前日に西大和を受験すると思いますので、移動距離も多く、疲れます。
西大和の受験が終わったら、もう外は真っ暗です。中学校から最寄り駅までの道は大混雑、電車も混雑。ここから疲れて自宅に戻ると、3科受験でも20時頃になります。
翌日早朝、ご自宅からまた奈良や京都に向けて移動すると、受験の前に移動だけでクタクタです。王寺から奈良、京都に移動して、ホテルに泊まると当日夜も早く休めるし、翌朝の睡眠時間も確保できます。
宿泊はビジネスホテルだと塾の先生と遭遇する可能性が高いです。近鉄奈良駅周辺のビジネスホテルは塾の先生方が多く泊まっています。
我が家は奮発して老舗ホテルの広めの部屋に泊まりました。寝室+勉強する部屋が分かれているタイプです。セミスイートかそんな名称で、「こんな部屋に泊まることはもうない」と思ったので、写真を撮影しましたが、どこかに紛失してしまいました。
3.プリントと教材の処分
見直しをしようと思って放置されたままの昔のプリントやテストはありませんでしょうか? 整理されずに上から積み重ねられたプリントが目に入ると、何となく落ち着きません。
1年生から3年生までの低学年時の塾テキストは、もう開くことはありませんので、本棚から片付けて部屋をすっきりさせます。捨てるのはもったいないので、取り急ぎ押し入れにしまうか、下にお子様がいらっしゃらなければ手放してもよいと思います。
下にお子様がいらっしゃる場合は、特に復習テストや公開学力テストの問題は、極めて有用な教材になります。ぜひともファイルなどに学年・科目ごとに綴じた上で、箱に入れ、押入れにしまって、目の前から片付けます。
10月、11月は過去問を解くのに全力を使うため、やり残したプリントを見直す時間はもうありません。下手をすると12月中旬まで過去問を解き続ける方もいらっしゃるかもしれません。
小学校の2学期終業式と同時に直前特訓が始まります。朝9時から21時すぎまで、ずっと塾で過ごします。「消化不良になるのでは…」と思うような演習プリントを毎日大量にこなし、そのプリント類の復習すら全部をこなすのが難しい量です。このペースが受験2日前まで休みなく続きます。
10月以降は苦手分野の強化や古い教材・プリントを見直す時間はありません。もし、どうしても苦手な分野がある場合は、無理やりに時間を作って、今すぐ始めることをおすすめします。
長い間積みっぱなしにしていたプリントや使わない本を目の前から片付けると、本当にすっきりします。
ここから先は、過去問解き、日曜志望校別特訓の準備、冠模試の見直しだけに集中すればいいと、気持ちも整理できます。
10~11月に大幅に成績が上昇して、志望校が大きく変わるケースはほとんどありません。今のコース内で合格確実圏に入れるよう、コース内の順位を上げる勉強になります。
我が家は10月初めに教材の断捨離をしました。
残したのは、
- 小4~6の理科テキスト、
- 小5最レ算数、
- 志望校別特訓のテキストと復習テスト
- 小6テキストは最後まで使うので全てキープ。
公開やマスターコースの復習テストは見直すことはないので、押入れにしまいました。5年最レ算数のテキストは私が好きで本棚に並べていましたが、使うことはありませんでした。
理科のサイエンスはあまりにもなじんでいて、何か調べものをする時に「5年の本のあそこに載っていたよね」と探すのが楽だったので最後まで本棚に置きました。
暗記物を試験前に確認する際は、塾技を重宝しました。
10月以降は、赤本(過去問)、志望校別特訓教材、冠模試の返却答案、マスター教材(算数と理科)ばかり使っていました。
4.統一入試日以降のおよそのシミュレーション
ざっくりとでよいので、1日目、2日目、3日目の移動について紙に書きながらまとめてみることをおすすめします。
11月頃の塾の進学説明会で詳細な予定表が配布されますが、事前に移動時間を計算すると、宿泊した方がよい、疲れそうだから移動手段を公共機関以外で手配する、荷物の管理など、イメージがしやすいです。
受験校が決定したら、受験校を順に並べて、それぞれの合格発表日と入学金支払い期日を表にします。本命校が統一入試日の場合は問題ありませんが、本命校が後ろになれば、その前に受験した中学校に入学金を納める必要があります。
1校ごとの入学手続き時に支払う金額は50~70万円です。さらっと書いていますが、数字で書くとややめまいがします。プラス制服代金(10万円程度)を納める必要のある中学校もあります。全て現金払いです。およその金額を計算しておけば、1月の支払いに向けて心の準備ができます。
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