中高一貫校オンライン授業の先進事例をご紹介(須磨学園)

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■休校延長でオンライン授業導入校が増加

関西圏は多くの学校が5月末までの休校を暫定的に決定しました。今後、コロナウィルス感染者や病院の空きベッド数が大幅に改善されれば、学校再開は前倒しになるかもしれませんが、学校が再開されるとしても、毎日登校ではなく学年別に週1回程度の登校でしょうから、授業を進めるよりもお子様の様子確認の意味合いが強いと思います。

3月からすでに丸2カ月以上の休校が続き、5月も休校となると、これまでオンライン授業を導入してこなかった学校もさすがにGW明けからぼちぼちオンライン授業を開始するところが増えていました。

オンライン授業が導入されればこれで一安心…というわけではありません。これから手探りで授業が開始されること、ITに強い先生ばかりでないこと、受講する生徒さん側のモラルの問題など、小さいけれども手間のかかる問題が次々と発生することが考えられます。

オンライン授業は最初はうまく回らないかもしれません。期待するほどの成果が得られないかもしれません。それでも、オンライン授業を続けながら学校に合った授業の段取りやルールを作らなければなりません。

いったん終息したコロナウィルスがまた流行する可能性もあり、第二波到来時は即オンライン授業に切り替える必要があるからです。

先生方は慣れないPCやカメラを操作して、無観客の中でレンズに向かって講義をするという初めての取り組みに対してがんばっておられます。先生と生徒さんが協力して授業を作りあげていくことはもちろん必要ですが、保護者様の見守りも重要です。口は出さずにまずは見守りです。

■6年生は志望校の休校フォロー確認を

6年生の保護者様は、志望校の中学校が休校中にどのようなフォロー体制を敷いているかをぜひともご確認いただきたいです。具体的な教材や時間割は学校関係者だけに情報開示されていますが、学校としてこうやっていますというお知らせは学校のウェブサイトに告知されています。

関西圏の私立中学校の休校フォロー体制が気になって、思いつく中学校のウェブサイトを閲覧しましたが、理想的な完成形ですでに運用中の学校があれば、まだ何も実施されていない学校まで、フォロー体制はさまざまでした。

使用されるウェブツールはいくつかあります。

  1. Zoom
  2. Microsoft各種アプリ (Classroom, Teamsなど)
  3. Classi、など

1はオンデマンドで動画を配信するシステムです。先生の動画だけでなく、PDFなどの文書も共有できます。色ペンで文字や線を引きながら説明できます。セキュリティーの甘さから悪意を持った第三者による授業妨害の頻発が報道されました。

2は動画配信だけでなく、出欠確認や教材配布、チャットなど多機能です。職場で導入されている保護者様はイメージしやすいですね。

3はベネッセの連絡網システムです。動画配信ではなく、学校からのお知らせやPDFファイルを配信・受領できます。少し前に122万人分の個人情報が漏洩したばかりで、こどもチャレンジのこともあり、ベネッセに対して私は厳しい評価しかありません。

サーバーは常に重くて必要な情報を必要な時に取り出せず、twitterにはclassiの不満が複数ツイートされています。無料お試し期間の学校もありますが、通常料金である月額1人500円、年間6000円を負担されている保護者様はご不満が多いのではないでしょうか。

学校ウェブサイトに「Classiにお知らせを配信しました」と告知されている場合、Classi経由でPDFファイル(宿題など)が配信されている可能性があります。

■須磨学園の先進的取り組みをご紹介

中学校の校風は大きくは自由型と管理型の2つに分けられますが、休校中のフォロー体制は管理型と呼ばれる学校ほどフォロー体制の開始が早かったようです。

私が見た学校サイトの中では、須磨学園のフォロー体制が圧倒的に素晴らしく、これ以上の改良点が思い浮かばないほどの完成形に感じられました。私がイメージするオンライン授業のすべての要素が盛り込まれています。

誰でも閲覧できるページにネット配信授業方針の詳細が掲示されています。これから受験校を決める保護者様向けの宣伝資料とも言える内容ですが、付け焼刃で作成した出来ではありません。十分な検討とテスト期間を経て、今の形になったのでしょう。

オンライン授業をこれから導入される学校は、須磨学園の取り組みが大いに参考になります。保護者会の役員などで中学校の先生と意見を交わす機会をお持ちの保護者様は、さりげなく先生にお伝えするともしかしたら須磨学園方式のエッセンスが取り入れられるかもしれません。

須磨学園のオンライン授業で「これはよいなー」と思った項目を箇条書きで挙げていきます。

  1. 朝の検温報告
  2. 朝いちばんで起床の確認、制服で参加
  3. 授業は1日5時限(メリハリの効いた内容)
  4. 小テストで学力確認
  5. ホームルームあり
  6. 自習室や質問室が9:00~18:00オープン
  7. 部活動まであります(吹奏楽部将棋部

■授業映像は15分、生徒の集中力に配慮

休校期間が長く続くと、お子様は朝起きる時間が遅くなりがちです。我が家は7:30に叩き起こしていますが、ぼんず君はいも虫のように布団の中でうねり、毎朝起こすのはストレスです。

制服参加はさておき、朝8:30に起床確認があれば、とりあえずは起きるでしょう。私はオンライン授業配信よりも、学校による朝の起床確認が魅力的です(起床確認を期待するなら管理型の学校に進学しなければなりませんので、私が起こします)。

須磨学園のオンライン授業でもっともすぐれているな…と思ったことは、1時間の授業時間全部をオンデマンド配信でずっと講義するのではなく、講義の映像は15分程度にコンパクトにまとめて録画。生徒さんが自分のペースで映像を視聴し、授業時間の残りは自習をすることです。

そうなんです! 映像だけダラダラ見続けても、疲れるだけで頭に入りません。説明を聞いて、その内容の例題、類題を解くプロセスが絶対に必要だと思っていました。

「スタディサプリ」など有名な先生の動画配信もただ見るだけでは力はつきません。視聴前後に添付教材に取り組むことが必須です。動画時間が15分であれば、問題を解く時間はその2~3倍必要です。

須磨学園のオンライン授業に対する取り組みは、学校ウェブサイトで写真付きで紹介されています。 

■50分間の生配信授業は生徒が疲れます

オンライン授業で思い浮かぶのは、オンデマンドの生放送授業です。通常の授業と同じように50分程度の間、先生の講義が生放送で配信されて、その映像をひたすら生徒さんが見るスタイルが主流ではないでしょうか。

しかし、実際にウェブ配信を50分見続けるのは非常に疲れます。1日に5コマ連続で視聴しなければならない場合、勉強するというよりも映像を見るだけで疲れてしまい、講義内容があまり身に付かない可能性が考えられます。

オンラインだから指名されることはないやと、音声をミュートにして自分のやりたい自習をする生徒さん対策で、授業途中で簡単な質問を出してボタンを押さないと出席扱いしないという技術もあるために、一応動画が見ておかなければなりません。

中学生ならまだ我慢して座っているかもしれませんが、小学生が1日5時間、動画を見続けることは難しいです。5時間テレビを見るのと同じですから、オンライン授業が終わったら目が疲れて寝てしまうかもしれません。

  • 朝イチでいったん集合
  • 動画は短く
  • 質問受けの場が常時開設

須磨学園のオンライン授業の取り組みは本当に素晴らしいです。須磨学園方式がオンライン授業のひな型になってほしいと心から願います。


須磨学園に通うお子様の保護者様からコメントをいただきました。オンライン授業に関する生のご意見を抜粋でご紹介します(私の想像をはるかに超える素晴らしい学校ですね!)。

この休校期間中「須磨学園で本当に良かった!!」と心から思っています。授業は順調に進んでおり、夏休みの短縮は予定していないとのことです。

先生方からは「この状況でできることを。さらによりよく。」という熱意も伝わってきます。学校には感謝しかありません。

朝の検温報告忘れがあれば、すぐに先生からお電話があります。毎朝のショートホームルーム開始までに制服に着替えてログインするルールなので、朝、自分で起きてきます。

授業は録画またはオンデマンドの選択を内容に応じて先生が判断されています。「授業・確認テスト・課題」がワンセットで、確認テストの送信完了時間まで先生が確認されています。授業時間内に課題に取り組む時間が設定されており、各回課題の範囲も指定されており、それに基づいて家庭学習を進めています。

先生方とは毎日交流していますし、クラスメイトの顔もわかるので、須磨学園に通える日をとても楽しみにしているようです。

これを機に、コロナ等での長期休校のときだけでなく、災害などによる休校等でも、何かしら対応していただけたらいいな(須磨学園ならやってくれそう)、と思っています。

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  • 問題演習&ビデオ解説で理解が深まります
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