働く「小学生の母」、臨時休校中の苛立ちの正体[記事紹介]

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■休校中の働く父母の変化の調査結果

本日は、東洋経済オンラインの記事『働く「小学生の母」、臨時休校中の苛立ちの正体~3500人調査で判明した「小学生の父」の行動』をご紹介します。

著者は西南学院大学経済学部教授の山村英司氏です。山村氏は約3500人対象の全国調査を実施し、新型コロナウイルスによる臨時休校中のフルタイム勤務のホワイトカラー夫婦の働き方の変化を分析しました。

記事本文は調査結果の数値データ以外の要素が多いため、調査結果を中心に抜粋した内容を掲載します。

本調査は、インターネットを通じて全国各地の男女約3500人を対象に、3月中旬から2週間おきにアンケートを行ったものです。同一人物を追跡調査しているので、新型コロナウイルスの影響による人々の行動や心理的な変化を詳細に分析することができます。

1回目の調査は3月13日で、臨時休校が全国の小中学校等で始まってから10日ほど経過していました。フルタイムで会社などに勤務する人を抽出し、学齢期の子どもの存在が働き方に及ぼす影響を分析しました。

■性別、子どもの有無別での在宅勤務率比較

女性のフルタイム勤務者

  • 小学生の子を持つ女性の42%は完全在宅勤務
  • 小学生の子がいない女性の在宅勤務比率は26%にとどまる

男性のフルタイム勤務者

  • 小学生の子を持つ男性の完全在宅勤務割合はわずか3%
  • 小学生の子がいない男性の完全在宅勤務割合は21%にまで上昇

80歳未満の祖父母と同居するフルタイム勤務者

  •  小学生の子どもの有無は、父母の「在宅勤務」にまったく影響しない

中学生の子どもの有無

  • 父母の「在宅勤務」にまったく影響しない

調査結果から分かること

  1. 母が「在宅勤務」できる場合、父は妻に子どもの世話を任せて会社に出勤するケースが多いのでは。
  2. 小学生の子どもがいない男性の在宅勤務率は21%になることから、企業側が男性の「在宅勤務」を認めないという可能性は低いようである。
  3. 祖父母と同居する場合、働く父母は子どもの世話を親に任せることで、子どものために「在宅勤務」する必要はなくなる。

■性別、地域別の「怒り」を感じる人の割合

「怒り」を感じる人の割合

  • 50歳以下のフルタイム勤務で小学生の子どもがいない女性:33%
  • 50歳以下のフルタイム勤務で小学生の子どもがいる女性:50%
  • この変化は男性には表れない。

地域、調査時期による違い

  • 1回目調査(3月13日)に比べ、非常事態宣言後の3回目調査(4月10日)の方が、「怒り」「不安」「恐れ」を感じる人の比率が高まっている。
  • 「雪国以外」では「怒り」を感じる人の比率は7.5%上昇している。
  • 「雪国」では、4%上昇にとどまる。

家族が楽しく生活を送るための著者からの提言

  • 夫婦で会話を重ね、不満や不安を共有する。
  • 夫の担当する家事や一緒にする家事・育児を増やす。(記事終わり)

■子どもがいても在宅勤務できない方は多いです

「恵まれた職場環境を持つ男性の視線…」と思いながら記事を拝見しました。これまで在宅勤務が一向に浸透しなかった日本で一気に在宅推奨の流れとなったのは、休校中の子どもの世話をするためではなく、コロナウィルス感染防止対策がいちばんの理由です。

小学生の子どもがいても仕事を休めない、現場に出向いて働かなければならない、人と接する仕事を続けなければならない保護者様は非常に多かったはずです。私は4月に入ってようやく在宅勤務が認められましたが、これは子どもがいるから許可が出たのではなく、リモート勤務体制が確立したので事務所が閉鎖されて全員在宅態勢に移行したためです。在宅するかしないかを選べる時点で、かなり恵まれた勤務先だと思います。

男性の完全在宅勤務率が女性よりも低いのは、週に1~2日は出勤しなければならない方が多いのではと推測します。ぼんず君父は私と同時期に在宅勤務になりましたが、感染ピーク時でも週に2回は出勤していました。

それでも、自宅で仕事できる環境を提供してくれた職場は本当にありがたかったです。出勤回数を減らすことで自分や家族の安全を守るだけではなく、社会にかける負担を少しでも小さくすることができます。在宅勤務できるのに「しない」ことを選ぶのは、いろいろともったいないです。

■女性の苛立ちの原因は何もしない男性にあり!

問題なのは、在宅勤務&休校時の家族メンバーの自宅での過ごし方です。我が家は、ぼんず君父、ぼんず君母、ぼんず君の3名が終日自宅で過ごす日が週5日ほどになってから、私の疲れがどんどん増えていきました。

朝8時半から夜7時過ぎまで仕事をする中で、他の2名が私に話しかける内容は「昼ごはん何?」「晩ごはん何?」「おやつある?」「まだ仕事終わらないの?」で、「あなた方はごはんにしか興味がないんですか?」と言いたくなる毎日でした。

ぼんず君には家事労働の基本を教えていましたが、私がいる時は家事のすべてを私がするのは当たり前と勘違いしており、休校開始当時は細かいことで揉めました。

「それくらいやってくれてもいいのに」「親(女性)なのに世話してくれないんだ」などと二人から言われたことが、私の苛立ちの原因です。

ぼんず君はまだ矯正の可能性はありますが、ぼんず君父はもう無理です。それでも在宅生活を平穏に過ごすために、我が家のルールを設定しました。

■不満はありましたが在宅生活に感謝です

我が家の新ルール

  1. ぼんず君母の仕事が終わるまでは、何か頼んだり、無駄に話しかけない。
  2. 昼ごはんは用意された弁当を各自が食べる。食べ終わった弁当は流しまで運んで食洗器にかけられる状態にする。
  3. 家事を手伝わなくていいので、自分のことを自分でする

休校期間中も毎日弁当3セットを用意して、始業開始前に掃除を終わらせて、朝8時半から黙々と働く生活リズムが確立されてからは楽になりました。ぼんず君の勉強は1時間ごとに取る小休止の際に確認したり、質問を受けました。

昼ご飯は同じ時間に食べて、ぼんず君の落ちのない話や新聞解説を聞きました。面白い記事を読み上げて、「どう思う?」と私に聞くのが日課でした。まだ14歳なのに新聞好きなおじいさんみたいだな…と思いましたが、休校期間に新聞を端から端まで読み続けたことで、株式市場や経済事情に詳しくなったのは収穫です。

家族全員が在宅する際に揉め事なくす過ごすポイントは、男性側にあると思います!

  • 自分のことは自分でする
  • 家事を手伝うという感覚を捨てて、目の前の家事を黙ってこなす

女性の保護者様が健やかに自宅で過ごすポイントは、

  • 期待しない
  • あきらめる(無の境地)

でしょうか。家族と言えども、相手を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。 

「コロナウイルスに感染することなく、家族が元気でいられるのは私のおかげだわ!」という高い志と低姿勢の行動が、私の行き着いた境地です笑。

家族のための行動は、回り回って自分のため、社会のためにもなっているような気がします。今日も1日皆様が穏やかに過ごせますように!

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