【記事紹介】受験のプロが必ず子供に守らせる「3つの”ない”」

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中学受験_記事紹介
月舟さんによる写真ACからの写真

本日はプレジデントオンラインの記事「受験のプロが必ず子供に守らせる3つの”ない”」をご紹介します。中学受験専門塾スタジオキャンパス代表の矢野耕平氏が入試直前期に配布する「受験生のマナー」プリントの内容とプリント配布の意図をご紹介します。特に6年生のお子様や保護者様にお役に立てる内容です。


 

矢野耕平氏の経営する中学受験専門塾では、「受験生のマナー」というタイトルのプリントを入試直前期に塾生たちに配布しています。その内容をご紹介します。

■中学入試直前期 3つの「ない」

  1. 自分の受験校・成績を絶対に「言わない」
  2. 他人の受験校・成績を絶対に「たずねない」
  3. どんなに仲良しでも絶対に「群れない」

上記の内容は子どもたちだけではなく、保護者様も遵守すべき「マナー」です。入試直前期、不安を抱えピリピリするのは子どもたち本人より、むしろ保護者のほうであることが多いです。だからこそ、この3つの「ない」が大切になります。

■どの親も我が子がいちばん可愛い

昨今は受験生同士のトラブルだけではなく、保護者同士の摩擦もよく耳にするようになりました。そのほとんどはもともと「距離の近い」保護者同士で引き起こされます。この時期の保護者会でこんな呼びかけをおこなっています。

「仲の良い保護者同士、これから入試本番までは互いの言動に細心の注意を払いましょう。先ほど配布したプリントの『言わない』『たずねない』『群れない』を守れなかったばかりに、親同士の要らぬ軋轢が生じるケースがあるのです。中学受験の主役は受験生本人。お願いですから、わたしたちに受験生の指導に専念させてください。親同士のトラブル処理などに時間をとられたくはありません」

わたしは、同じ小学校、同じ性別、同じ塾、同じ志望校……共通項が多い保護者同士ほどあえて距離を置く必要があると考えます。

中学受験は「個人戦」です。このことを親子で胸に刻んでいただきたいです。よく考えてみてください。わが子が不合格で、ほかの子が合格したとき、他人の子の合格を心から喜べる親などいないでしょう。結局、みんなわが子が一番「かわいい」のです。それは親の「業(ごう)」と形容すべきものでしょう。

前述の3つの「ない」を意識的に守り抜くことで、わが子が入試直前期に満足のいく総仕上げができるよう導き、笑顔の春を迎えていただきたいです。心からそう願っています。(記事終わり)

■お子様への説明する時のコツ

進学塾でのトラブルは、学年が上になるにつれ、特に6年生で発生することが多いです。発生の時期は今の頃(秋)から入試直前に向けて増えます。

トラブルを避けるいちばんの方法は、

「保護者同士で親しくしない」

「適度な距離を置く」

これに尽きます。ただし、お子様に伝える時には説明の仕方を気を付けないと、お子様が極端に解釈する場合がありますのでご注意いただきたいです。

塾や小学校での生活で、お子様に気を付けるよう伝えていただきたいことが二つあります。

1つは、「成績や志望校の話題に触れない」とはこれらの話をしないことであって、誰とも口を聞かないという意味ではないことをうまく説明してあげてください。

小学校や塾で気の合う同級生とくだらない話(塾の先生の物まねや今日の給食メニューについてなど)をすることは、お子様にとって気分転換やストレス解消になります。

もう一つは、志望校や成績の質問を同級生からされた時の対応です。真正面から拒絶すると、それはそれでトラブルになる可能性があります。質問する側に問題があるのですが、問題があると思わないから質問してくる相手に正論は通じません。

私がぼんず君に伝授した返答の仕方は、「志望校はお母さんが決めるから、よく分からない」「テストや成績はお母さんが管理しているから、よく分からない」と答えるように教え込みました。

■6年生保護者同士は距離を置くのが無難です

保護者間のトラブルは時々耳にしましたが、毎回不思議だったのは、トラブルが起きるくらいに親しく接触するのはなぜ?ということでした。塾への送迎や弁当を届けるだけをしていれば、保護者間のトラブルに巻き込まれる可能性はあまりありません。

入試本番が近づくにつれて、誰かと話をしたい、不安や心配な気持ちを誰かに聞いてもらいたいと思っても、その相手は同じ塾の保護者の方は選ばない方がよいです。お子様が同性ならばさらに避けるべきです。塾で同じクラスであれば成績が似通っていることが多い=志望校が同じになる可能性があります。片方が合格、片方が不合格の場合、いろいろと面倒です。

日々の勉強サポートの大変さを誰かと共有したい、ほかの保護者様も同じように不安なのか聞いてみたい、過去問解きで何点取れているか教えてほしい、など、話をしたい気持ちは分からなくはないですが、いきなり話しかけて、本当のことを答えてくれるとは思わない方がよいです。

■お子様の聞き役になることも大切です

話をするなら、塾の先生や個別指導・家庭教師の先生だけで十分です。不安な気持ちで悩む時間があるなら、次にお子様に解いてもらう赤本のコピーを心を込めて取り続ける方がずっと有益です。それでも気持ちが収まらない時は、保護者様も過去問を解いてみてください。あまりの難しさに「こんなに難しい問題に挑戦しているんだ」とお子様をもっと応援したくなります。細かいことですが、コピーの仕方一つでも、実際に自分で解いてみると解きやすいコピーの仕方に気が付きます。

中学受験に限らず、ご自身の感情はご自身で昇華・解決させるしかありません。「それが大人になるということだよ」と、ぼんず君が小6の時に話をしました。まぁ、小学生からすぐ大人にはなれませんから、表で言えない心の内や愚痴は私が一手に引き受けて聞き役になりました。

これから入試本番にかけて、勉強と健康管理に気持ちと時間を割くために、上手にふるまっていただきたいです。ポイントは「地味にして気配を消す」「塾に長居しない」です。

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