[6年生]志望校を見直す/最後まで挑戦する判断をどうするか

スポンサーリンク
小6受験生対応

※2020/12/03記事「入試直前に塾から志望校変更を提案された場合」の続きです。

■志望校の見直しは基本賛成ではありません

直前特訓の前でも、それ以前の時期でも、私は志望校の変更にはあまり賛成ではありません。義務ではない中学受験に自分の意志で挑戦したいとお子様が思ったなら、それを応援するのが親の役目だと考えます。

ただし、その志望校はさすがに見直した方がいいのでは…と思う場合が例外的にあります。

1つ目は、志望校の志望校別特訓に参加する資格偏差値を最後まで取れなかった時。冬休みからの直前特訓は、浜学園の場合は資格要件がなくなり、偏差値が届かなかったお子様も希望するコースに参加できるようになりますが、そこからの参加で合格できる可能性は相当低いです。

合格できないのは分かっているけど、本人のモチベーションを下げたくないので志望校は変えたくないというご意見をいただいたことがあります。その場合は、何度も繰り返しますが確実な併願校の受験をお子様としっかり話し合ってほしいです。

■2日受験校はやや厳し目のご判断で

2つ目は、志望校別特訓や直前特訓で2組までに在籍できなかった場合です。

ただし、これも志望校によって若干変わってきます。2組までの在籍を死守していただきたいのは、統一入試日から2日間受験日程のある中学校です。2日受験校の場合、受験するお子様は全員その学校が第一志望で繰り上げ合格数があまり見込めないことや、受験されるお子様がどなたも高い学力をお持ちであることから、大きな逆転を狙うことが難しいためです。

逆に、3組以降の在籍でも逆転合格が狙えるパターンがあります。いくつか挙げられますが、

  1. 統一入試日翌日以降の受験日、午後入試などの学校
  2. 毎年多くの繰り上げ合格を出す学校
  3. そもそもの合格者数が定員よりもかなり多い学校
  4. 受験科目が多い学校。特に社会が選択できることがポイントです。

M灘コースの4組から灘中に合格するケースは極めてまれですが、星光・東大寺・西大和コースの4組から合格するケースはまれではありません。ぽつぽつですが、毎年3組以降のクラスからも合格者が出ます。

■12月でもまだまだ逆転のチャンスあります!

2日受験校が第一志望のお子様は、2組までに在籍して他の受験者と同等の位置に立つことが重要ですが、それ以外の多くの中学校が志望校のお子様は、まだまだ逆転が狙えます。

安易なことを軽々しく書くことはできませんが、どのお子様もあきらめないでほしいです。

作戦はいろいろ考えられますが、いちばん手っ取り早いのは「社会で得点を稼ぐ」ことです。東大寺学園の社会は付け焼刃で対応できるような難易度ではありませんが、それ以外の学校は今から本気で勉強すれば何とかなります。

社会の攻略は志望校ごとに多少やり方が異なります。塾の先生にご相談いただきたいです。

どの中学校対策としても共通して言えることは、

  1. できるだけ多くの年の過去問を解く。
  2. 解き終えた過去問をもう一度解く。時間がなければ間違えた問題だけでもOKです。
  3. 志望校別特訓のテキストや復習テストを見直す。
  4. 1から3を終えて余裕があれば、小学校の教科書をざっと斜め読みしてみる。塾のテキストで網羅しきれていない重箱の隅知識がぽろっと出題されることがあります。私が作成した社会まとめ教材がお役に立てるかもしれません。

これからの時期は、暗記した知識の確認:知識を使った実践演習(過去問解きなど)=3:7くらいの時間配分で勉強してみてください。多少の配分違いは気にされなくて大丈夫です。

暗記=インプットから、実践=アウトプット中心の勉強に切り替えるよう、お子様をうまく誘導してあげてほしいです。これはすべての科目にあてはまります。

今まで数年間塾で勉強してきた成果を、この1カ月間で完成させる意気込みでがんばってください!

コメント

error:Content is protected !!