志望校変更の話をお子様に切り出す前に準備していただきたいこと

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小6受験生対応

#名画で学ぶ中学受験が面白すぎる

twitterのハッシュタグ#名画で学ぶ中学受験を付けて投稿されるツイートにはまっています。

ぼんず君と二人で毎晩大笑いしながらtwitterを見ています。この感動を共有していただきたくて私のお気に入りのツイートをいくつかご紹介します。

お気に入りはまだまだ山盛りあるのですが、きりがないのでツイートの紹介はこれで終わります。お子様との息抜きに#名画で学ぶ中学受験をご活用ください!

■いきなりの志望校変更の話はおすすめしません

本日は、7月17日の記事「個別塾や家庭教師を検討する前にしていただきたいこと」の続きの内容です。7/17の記事は、ある6年生保護者様からお問い合わせいただいたメッセージに対する回答としてまとめた内容でした。通常は個別の質問にはお答えできないことが多いのですが、いただいた内容が受験生をお持ちのお子様にも当てはまる内容の場合は、記事を書いてお答えすることがあります。

この記事の中で「6年生の夏になっても目指す志望校に成績が届かず、やむを得ず志望校を変更する時にお子様が凹んだり、やる気をなくすことを極力避けるためのちょっとしたコツもあります。」と書きましたので、本日は6年生の夏以降に志望校変更の話をお子様に切り出す前に準備していただきたいことをまとめます。

「志望校を変更しなければならない」と保護者様が思われるいちばんの理由は、志望校別特訓の資格偏差値にずっと届かない場合がいちばん多いと思います。希学園であれば2月から、浜学園は7月から志望校別特訓が始まります。

まもなく8月度の公開学力テストが実施されますが、8月の公開でも志望校別特訓参加に必要な資格偏差値が取れなかった場合、お子様には「秋に向けてがんばろう」と励ましながらも、現実的な志望校を検討する時期がきたと考えていただきたいです。

■お子様が納得できない志望校変更は揉める元です

夏の時点で志望校別特訓の資格偏差値が取れない場合どうするか?」の記事でもご紹介しましたが、本格的に過去問解きを始めなければならない10月初めまでには、受験校をある程度絞る必要があります。

9月、10月、11月とずっと志望校別特訓の資格偏差値が取れないままで、それでも志望校をあきらめずに勉強を続けることはご家庭の判断でよいと思いますが、その場合は合格確実圏内の併願校を選定して、その中学校の過去問もしっかり解く必要があります。

志望校1校しか受験しない、合格しなければ公立中学校への進学で構わないと親子で決められているご家庭であれば準備する必要はありませんが、そうでない場合はお子様が併願校を受験したり、場合によっては併願校に進学することになった場合に、納得して受験や進学できるように伏線を準備しておくことをおすすめしたいです。

春の頃から秋に至る半年以上の間、志望校別特訓の資格偏差値が一度も取れない中で頑として志望校を変更しないお子様は、ものすごく頑固であるか、自分の学力を高評価しすぎているか、受験なんて何とかなると高をくくっているか、いずれにしてもご自身が志望校以外に進学することは考えていない可能性が高いです。

その状態のままで、秋の冠模試でDやE判定しか取れず、資格偏差値が取っ払われる直前特訓でいちばん下のクラスになる頃にはさすがに合格は難しいだろうと察するようになります。今度は自宅で腕力での意思表示(暴れるなど)を示すようになることがあります。

■お子様が併願校に好感を持つように誘導する

受験直前期にご家庭内で上記のような問題が起きてしまい、どう対応したらいいか分からないというご相談を何度かいただいたことがあります。

特に男の子のお子様は口下手な分、力技で不満や怒りを表現しがちです。受験直前の不満は、思うように成績が上がらないことや、自分が行きたい中学校に合格できそうにないなど、直前期では解決が難しい課題が原因のことが多く、12月にご相談いただいても、対応は難しいなぁと思うことがこれまでにありました。

私は6年生のお子様の成績を短期間で上げることはできませんが、お子様が納得する中学受験の下地作りのコツをお伝えすることはできます。

必ずしも全員のお子様に効果があるかは分かりませんが、お子様が中学受験のことで荒れてしまうのは、自分がイメージする「よい」と思う中学校に成績が届かないことが原因であることが多いです。

それであれば、お子様に手が届きそうな中学校を、お子様が「よい」と思うように持っていけば、お子様の心のささくれは多少は小さくなるのではないかと私は考えます。

■併願校を常に褒めちぎるところから始める

6年生の保護者様の場合、お子様がこれから秋にかけて志望校の変更が必要となる可能性があり、しかしお子様は変更することを納得しない場合、無理やり第一志望の受験を止めさせると余計に心が荒れてしまう可能性があります。

それであれば、第一志望は最後まであきらめないでいちばんの目標として置いておきつつ、合格確実圏にありそうな併願校の受験もお子様が納得するように持っていくしかありません。

保護者様はその併願校の良いところ、お子様が気付いていない優れたところを徹底的にリサーチして、褒めちぎってください。どんなことでもいいです。

  • 学業面での面倒見のよさ
  • 海外語学制度
  • 校舎や施設の優れている面
  • 制服がおしゃれ
  • 大学進学実績がよい。または年々向上している。
  • 入学時よりも卒業時の学力が伸びる
  • 全国レベルの強さを誇るクラブがある

など何でもいいのです。数日おきに1つずつ、思い出したかのように「そういえば青空中のクイズ研究部、近畿予選突破したんだって。すごいよね」などと、話題に出してみるのはどうでしょうか。

お子様が「えー、あそこぱっとしないよね」という反応を示しても、めげてはいけません。「みん中(みんなの中学情報)では大阪府で4位なんだよ」と即切り返しができるよう、併願校で推したい中学校のセールスポイントを頭に入れて、いつでもアピールできるよう準備してください。

そして10月までの2カ月間でお子様を洗脳していきます。そして、お子様が「青空中も受けてもいいけど」と言ってくれれば成功です。

■どこの中学校に対しても否定的な表現は避ける

5年生までの保護者様はまだ先の話ですので、具体的に戦略やセールストークを準備する必要はありません。

1つだけ気を付けていただきたいことがあります。それはどこの中学校に対しても否定的な表現を使わないことです。

  1. 大学進学実績ががた落ちした。
  2. 退学者が他校よりも多い。
  3. 管理主義が強すぎる。
  4. 受験日が統一入試日でない。

上記のいずれも別の見方をすれば、全く受ける印象は異なります。私なら以下のように答えます。

  1. これからテコ入れするから指導に力を入れてくれるはず。
  2. 他校ってどこかな?気になるなら説明会で質問してみようか。
  3. 学校の指導についていけば安心だよ。
  4. 何度も受験するチャンスを用意してくれているんじゃない。

最終的にどの中学校に進学することになるかは最後まで分からないものです。お子様の中学校に対する評価や印象を作る上で影響力が大きいのは、保護者様の考え方や言葉です。学校に限らず、塾や先生に対してもできるだけ否定的な表現を使わないようにすると、お子様は塾に対する否定的な気持ちも小さくなるような気がします。

■それでもダメな時は塾の先生に相談

保護者様の必死のセールストークでもお子様の気持ちを動かすことができない時、頼りになるのは塾の先生です。今まで考えてもいなかった併願校を受験することになった。お子様はその中学校に対してよい印象を持っていない。

そんな時こそ塾の先生の出番です。併願校の志望校別特訓の先生に教育相談をお願いすることを強くおすすめします。先生方はこのような依頼に慣れています。お子様の気持ちを掴むことも非常に上手です。そして、最後には「一緒にがんばろうや」という流れで教育相談を終わらせてくれます。

意外とお子様の気持ちを動かすことができる存在は祖父母です。日頃の祖父母との関わり度合いやお子様の祖父母に対する気持ちもあるでしょうが、男の子であればおばあちゃんの何気ないつぶやきは効果があります。

ぼんず君は私から褒められることは少なかったですが、祖母は会うたびにぼんず君をべた褒めしていたので、ぼんず君は祖母のことが今でも大好きです。お小遣いはくれるし、いつも褒めてくれるし、「おばあちゃん優しい」とぼんず君に今でも言われます。

受験後に聞いた話では、祖母から「厳しいお母さんの勉強に長い間よくがんばってついていったね」と言われたそうです。厳しくて悪かったですね…と言いたい気持ちを抑えて、私の知らないところで祖母がぼんず君を励ましてくれていたことはありがたかったなと思います。

受験終盤になるにつれて、お子様も保護者様も気持ちの余裕がなくなってきます。親子だけで解決するのが難しいと感じられたら、塾の先生にでも、ほかの肉親の方にでも、「困っています」と声をあげることも大切です。

お子様と保護者様の意見が合わない時、正面からの突破は消耗するだけでうまくいかないことが多いです。少し時間をかけながら懐柔(洗脳)する、どうしてもうまくいかない時は第三者に加わってもらうなどで落とし所への着地がうまくいくことを願っています。

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