■コロナの疑いでPCR検査を受けました
ブログをお休みしている間、いろいろな出来事が起こりましたが、いちばん困った出来事は「新型コロナウィルス検査を受ける状態」→すなわち「突然の高熱が続いた」ことです。
結論としては、PCR検査結果は陰性で、コロナに罹患しておりませんでしたが、今後いつか感染した時の予行演習になり、よい経験をしたと思っております。
本日ご紹介する内容は、今年のGW前半に私が大阪で経験した内容です。4カ月ほど前の話ですが、保健所や病院の運用は現在と大きく変わっていないと思います。
緊急事態宣言発令によるぼんず君の学校や塾への影響は、いろいろな方向からシミュレーションしていましたが、まさか自分が発熱してPCR検査を受けることになるとは考えてもいませんでした。
コロナに感染したかもしれない…と思った時、まず何をすればいいか。1つの事例として見ていただければ何よりです。
■朝起きたら40度の発熱
前日まではごく普通に生活していましたが、朝に目を覚ますとすぐに「発熱してるわ」と自分で分かる状態でした。在宅勤務継続中で、外に出るのは食料品の買い物程度の生活ですが、それでもコロナ感染の可能性大です。濃厚接触者は家族メンバーだけです。
すぐに個室にこもって、部屋からメールで家族メンバーに発熱したことを連絡しました。次にしなければならないことは、PCR検査です。受け入れ可能な病院はどこにあるのか。病院までの移動をどうすればいいのか…。
大阪市は24時間体制でコロナ感染の相談を受ける電話窓口があったことを思い出し、googleで検索して電話をかけました。
大阪市新型コロナ受診相談センター(24時間受付)
電話は話し中でつながらないかもと思いきや、一回ですぐにつながり、担当者と話をすることができました。
…しかし、この電話は全く役に立ちませんでした。私の症状(今朝から40度近い熱がある。体の節々が痛い。喉に違和感あり)とおよその自宅住所を伝えて、PCR検査可能な医療機関を教えてほしいと聞いたのですが、これに対する回答は、
「ホームページの医療機関一覧表を見て、お近くの病院に行ってください。」
これだけでした。一覧表の存在は以前からすでに知っており、PCにエクセル表を保存しておりました。表の中に自宅から徒歩で行ける病院がなかったので電話をかけたことを伝えると、
「それでは、近所のかかりつけ病院に相談してください」
と言われました。かかりつけのお医者さんは祝日でお休みで相談できないことを伝えると、
「とにかく表の病院に電話してもらうしかありません。あっ、どうしても苦しくなったら救急車を呼んでくださいね。呼んだからと言って入院できるわけではありませんが」
と言われて、これ以上会話しても無駄と思い、電話を切りました。
■大阪府診療検査医療機関の一覧表を見て電話する
大阪府のホームページに大阪府下でコロナの診療・検査の受け入れを実施している医療機関一覧表が掲載されています。この中から自宅に近い病院順に電話していきました。
…しかし、土日祝は休診であったり、電話がつながっても「現在は受け入れできない」「もう受け入れを止めた」「検査結果が出るのは3日後」などと言われる病院もあり、自宅周辺ですぐにPCR検査可能な医療機関はありませんでした。
我が家は車を持っていないので、遠くの病院に行くことはできません。コロナ罹患の可能性があるので、タクシーや電車で移動することもできません。黙って利用しても分からないでしょうが、自分がウィルスをまき散らすことはしたくないので、公共機関は利用しませんでした。
ようやく自宅からやや離れた場所にある検査可能な医療機関を見つけて、私が取った手段は
自転車で病院に行く
です。マスクをして無言で自転車をこげば、周りの方を感染させる可能性は低いと判断し、フラフラの状態で病院までたどり着きました。
■PCR検査は陰性でした
予約してから病院に向かったので、到着後、即PCR検査をしてもらえました。検査方法はインフルエンザと同様で、細長い綿棒を鼻の奥深くから喉近くまで入れ、付着物を検査キットにつけて、線が2本出れば陽性、1本だと陰性です。
結果が出るまでその場で待ちたかったのですが、次の方が待機しているのでそれはできません。待機場所がないので車での来院が望ましいのでしょう。感染している前提で薬を処方してもらい(もらえるのは解熱剤だけです)、また自転車で帰宅。
帰宅時には検査結果が出ており、電話で陰性と教えてもらいました。いい機会なので聞きたかったことを質問しました。
「もし陽性の場合、次の治療はどうなるんでしょうか」
「こちらの病院はPCR検査を受けていただくだけで、治療をどうするか決めるのは保健所です。自宅療養か、宿泊療養か、入院かは、保健所が判断して、電話での指示があります」
とのことです。処方薬と一緒に頂いた書類にも同じ説明が書いてありましたが、しんどくて読んでおりませんでした。自宅療養ではなく、ホテルや病院が受け入れてくれる場合でも、場所の選択は自分ではできないようです。
■発熱の原因は分からず
コロナに感染していないのであれば、インフルエンザの可能性があると思い、週明けすぐにかかりつけ病院に電話し、インフルエンザの検査を受けたい旨を伝えました。
…しかし、2つのかかりつけ病院の両方から断られてしまいました。PCR検査陰性であることを伝えても、「今、発熱患者を診ることはできない。PCR検査を受けた病院でインフルエンザ検査をしてもらったらどうですか」と判を付いたように同じセリフを言われてしまいました。
仕方がないので、PCR検査を受けた医療機関に再度連絡し、最短日程でのインフルエンザ検査を予約しました。コロナには感染していませんが、発熱の原因が分からないのでまた自転車での移動です。
この時点で発熱から3日以上経過していますが、それでもインフルエンザであれば家族にうつしてしまうので、原因特定のために検査を受けに行きました。
結果はインフルエンザも陰性でした。発熱の原因は分からずです。GW期間安静に過ごすことで症状は和らぎ、GW明けから在宅勤務を再開しました。家族に発熱の症状は出なかったので、私の発熱はウィルス性のものではなく、自分の過労か不調からきたものと推測できますが、実際は分かりません。
■感染に備えての準備
家族の誰かがコロナに感染した場合、2フロア以上の戸建てでトイレと洗面所を完全に分離できるような構造でなければ、家族メンバーへの感染を避けることは非常に難しいと思います。我が家のようなマンション住まいであれば、トイレ、風呂、洗面所は1つ、台所も1つ、個室はあるもののどの部屋も狭く、窓のない部屋もあり、完全な換気は難しいです。
塩素系漂白剤、解熱剤、ゴミ袋、紙皿など、自宅療養で必要な物はいろいろとありますが(東洋経済オンラインに一覧表が掲載されていました)、大量に備蓄する必要はないと思います。
昨年初めのようにマスクや消毒液が入手困難な状況ではなく、ネットスーパーやアマゾンでも注文可能です。それぞれ1つずつは用意して(特に解熱剤)、必要に応じて最短で購入できる方法を押さえておけば大丈夫だと思います(ネットスーパー、アマゾン、近所のドラッグストアなど)。
商品よりも先に準備が必要なことは、自宅周辺でPCR検査可能な医療機関の把握です。ご自宅に車があれば安心ですが、車をお持ちでない場合は病院までの移動手段をどうするか。それぞれの病院の診察時間を定期的に一覧表で確認しておくと万全です。大阪府の一覧表はかなり頻繁に更新されており、この記事をまとめるにあたって確認した表は令和3年8月10日更新となっていました。私のようにPCにエクセルファイルを保存するのではなく、リンク先をブックマークしておけば最新の一覧表がすぐに確認できます。
自宅で検査可能な簡易PCR検査キットがアマゾンなどで売られていますが、大半が唾液検査で、病院で行う綿棒を喉近くまで入れる検査方法とは異なります。おそらくですが唾液を喉奥から絞り出すようにして摂取する必要があり、それは難しいので検査結果に誤差が出るのではと思います(例:感染しているのにキットでは陰性など)。
感染しないにこしたことはありません。まずは、会話を伴う外食を避けて、人混みを避けて、マスク、手洗い、うがいを継続し、少しでもしんどいな…と思ったら早めに休息を取るという、伝統的なやり方で対処するのがいちばんの予防になると思います。
万全な対策を続けても、それでも感染するかもしれません。PCR検査が受けられるご自宅(または会社近くの)医療機関を把握し、家族メンバーに感染者が出た場合の自宅内の家族メンバー配置を想定しておくと、万一の時に行動が早くできます。
私が保健所に電話した時は、「保健所、ほんま使えへんな…」とイライラしましたが、今から思えば、どんどん増えつづける感染者対応で保健所もパンクしていたのでしょう。公共機関は当てにできず、自分と家族の身は自分たちで守るしかない状況はしばらく続きそうです。
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