【記事紹介】中学受験撤退決める前に我が子と距離を取ってみる

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中学受験_記事紹介

■SS-1の小川先生の記事をご紹介します

本日は、2021年8月24日(水)の日本経済新聞夕刊に掲載された記事「中学受験撤退決める前に」をご紹介します。著者は教育家の小川大介先生です。小川先生は、大阪星光学院卒業、京都大学在籍中より浜学園で講師を務め、2000年に創設された中学受験専門個別指導塾SS-1の立ち上げに関わりました。

掲載記事を私は日経新聞の夕刊で読むことができましたが、元記事は日経BPの子育て世代向け情報サイト「日経woman DUAL」に掲載されています。日経womanの記事ページを見ると、小川先生の「中学受験から撤退を考える前に親が見直す5つのポイント」と題された連載記事のタイトルが7つ掲載されています。

1. 中学受験 直前撤退・途中参戦の可能性が出てきたら
2. 中学受験からの撤退考える前に親が見直す5つのポイント
3. 中学受験撤退→公立へ「挫折」にしないための親の態度
4. 細川貂々 小6の9月に長男が受験宣言 合格への道程は
5. 駆け込み受験 親が腹くくれてないならやめた方がいい
6. 模試で偏差値30台も 駆け込み受験は現状知るが最優先
7. 途中撤退でも不合格でも、中学受験経験は未来に生きる

本日ご紹介する記事は2番目のものです。私は日経womanの有料会員ではないので、1から7の記事がすぐに読めるかどうか分からないのですが、タイトルだけを見ると、6年生の今から中学受験を初めて検討されるご家庭向きの内容に思えます。

しかしながら、中学受験撤退を考えるのは、決して6年生のご家庭だけではありません。ぼんず君が小学生の頃、浜学園の保護者会で学園長がお話しされた内容では「中学受験撤退のご相談は6年生よりも5年生の保護者様からが多い」とのことでした。

勉強量が多すぎてしんどい、負担が大きい、成績が上がらない、お子様のやる気が見られないなど、このまま塾に通わせて中学受験の勉強を続けるべきか…と悩まされたことのある保護者様は非常に多いと思います。

本日の記事は、中学受験塾に通うお子様をお持ちの保護者様にお役に立てる内容と思い、選んでみました。

ただし、有料で配信されている記事のため、要旨だけを簡単にまとめてのご紹介となります。記事全文をご覧になられたい保護者様は、昨日の日経夕刊誌面を入手するか、日経WOMAN会員になるか、日経新聞電子版の会員になるなどの方法で記事全文をご一読ください。

■中学受験に向いていない子はいません

小川先生は中学受験のプロとして、これまでに6千組以上の親子と面談されてきました。「中学受験をやめたい」と言い出す過半数は保護者様だそうです。中学受験をやめるかどうか判断を迷う状況の場合、お子様よりも保護者様に課題があることが多いそうです。

中学受験はそもそもお子様の成長の機会です。その意味で受験に向いていないお子様はいません。「中学受験をやめたい」と保護者様が思われる背景には、中学受験を通しお子様に何を達成してもらいたいのかというビジョンが見えなくなっているのではないでしょうか。

テストの点数だけに口を出す保護者様は、中学受験との相性がよくありません。お子様が「受験したくない」と言い出す場合も、保護者様のお子様との関わり方に問題があることが少なくありません。

■お子様の主体性を認めて、中学受験をお子様自身のものに

精神的に追い詰められる保護者様に共通しているのは「お子様の主体性を認める」視点が欠けていることです。

保護者様の大きな役割は、お子様のあるがままを受け止めて認めることです。お子様の成長に目を向けて、子育てのビジョンを明確にしていただきいたいです。

中学受験におけるお子様の成長は、

本人の個性×親のサポート×学習方法などの情報

という掛け算で表すことができます。小学生は成長が早く、学習方法や成長の度合い、お子様の気持ちを見極めて、日々調整する必要があります。

中学受験を伴走する上で、保護者様も幸せでいることが大切です。保護者様がお子様から少し距離を取ることで初めて「お子様自身の中学受験」に移行できます。

迷ったらいったん客観的にお子様を観察し、そこで改めて今は中学受験をするタイミングであるかどうかの判断をしても遅くはないのではないでしょうか。(記事紹介抜粋終わり)

■記事タイトルにぼんず君も注目しました

昨夜、私が夕刊でこの記事を読んでいると、ぼんず君が目ざとく記事を見つけて速読し、

ぼんず君
ぼんず君

ほら、「テストではできなかった点の指摘より、できたことを褒める」って書いてあるよ。聞いてる??

と念を押されました。勉強の気乗りがしないお子様に対する接し方としてはそうかもしれませんが、ぼんず君が指摘した内容は「親の心が折れそうになったら気を付けること」一覧表の中にあったものです。

たしかにぼんず君中学受験時代、私の褒める:ダメ出しするの比率は9:1くらいで、

ぼんず君
ぼんず君

注意ばかりで、ほとんど褒められなかったよねー。

と言われます。成績を維持して、さらに上げていこうと思うと、すでに理解している内容よりも、できなかった箇所をつぶしていく必要があります。そうするとダメ出しの割合が圧倒的に多くなってしまいます。

実際はダメ出しというよりも、間違えた問題の復習や見直し、解説なのですが、ぼんず君にはダメ出しの連続と感じられたのでしょう。あまり出来がよくなかったので、これは仕方がありません。

■記事の中で共感したこと

本日ご紹介した記事の中で私はいちばん共感できた内容は

親が子どもから少し距離を取ることで、初めて親のためではない「子ども自身の中学受験」に移行できる

という箇所です。我が家は私の全面的なサポートで勉強を進めたことから、中学入学後も勉強のサポートを続けることになってしまいました。私にかかる負担が大きすぎて、中学入学後もしんどかったことを覚えています。

ただ、手を離すと失速することが見えていたので、少しずつ慎重に距離を離して、ようやく高校生になってからぼんず君は「自分自身の大学受験」に移行開始した感じです。遅いですねー。

小学6年生で「自分自身の中学受験」に移行できるお子様は、本当にごくわずかだと思いますので、お子様が自発的に勉強しないとか、やる気が見られないなどでお嘆きの保護者様は、我が家の事例でどうぞご安心いただきたいです。

■高校受験よりも中学受験の方が入りやすい学校が多いです

中学受験をどうしよう、やめた方がいいかな、公立中学に入ってから勉強させようかな、と実生活で相談されたことが何度かあります。その際に私がお伝えする内容は毎回同じです。

最難関七校だけが私立中学ではありません。学校名だけで受験校を決めるのではなく、お子様の気質に合った学校はいくらでもあります。

公立中学校に進学するよりは、中高一貫校の方が入学後の学習面でプラスになることが多いです。

中学受験ではそれほど難関ではない私立大学付属中学校も、高校受験になると偏差値が10以上上昇し、高校入試での入学は非常に難しくなります。大学までエスカレードで進学できる(100%進学が保証されているわけではありませんが)付属中学校は、先のことを考えるとお得な進路です。

小川先生の教育相談記事は、高校生保護者の視点で読んでも参考になる内容が多いです。日経新聞で次の連載記事が掲載された折りには、またご紹介したいと思います。

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