※昨日の「フルタイム勤務と受験生サポートは両立できるか。」の続きです。
一保護者の事例ですが、私はフルタイム勤務と小6受験生サポートの両立が出来ませんでした。辞めるまでに時間がかかってしまい、夏休み明けの9月途中からぼんず君の受験サポートに専念しました。
この時期に仕事を辞めるケースは珍しいと思います。通常、もっと早い時期に決断するか、時短勤務などでごまかしながら頑張るか、あるいは覚悟を決めて突き進むかのいずれかです。
■私が退職を決断した理由
●時間が足りない。
時間の使い方が下手だったのかもしれません。どうしてもぼんず君を合格させたかったので、勉強サポートは過剰でした。会社での昼休憩に塾テキストで自習をしても、帰宅後は毎日慌ただしく、睡眠時間4時間が半年続いて、働くことを断念しました。
●体力が持たない。
時間不足と関連しますが、寝る前に「翌朝、もう目が覚めなくていい」と思うほど、心が病み気味でした。朝起きた瞬間からMAXで疲れており、今日1日乗り切れるか、毎日ギリギリの状態でした。難しい問題を解いたり、解説のために喋り続けることができなくなりました。月2回の日曜志望校別特訓の日だけ、日中昼寝をして生き返りました。
■辞めるにあたっての後悔
●夏休み前に辞めるべきだった。
小6夏休みの午前中に自習特訓ではなく、私が毎日3時間みっちり勉強を見ていれば、秋からの勉強がもっと楽になっただろうという後悔はあります。どうせ仕事を辞めるなら、小6のGW前、遅くとも1学期終業式までに辞めればよかったです。
●無収入になった。
大問題でした。夏休みから個別指導を始め、受験期は中学校へのお布施出費が続いたのに、収入がない。入試が近づくにつれて、金銭感覚は麻痺し、家計は人生初の大赤字収支が続きました(あれだけ支払ったのに手元に何も残っていません)。
●太った。
活動量が極端に減ったので、毎月順調に体重が増えました。受験直前には妊娠安定期の体重になりました。半年以上経った今も元に戻らず、仕事探しの前に、スーツが着れるよう減量の必要がありました。
●自分の将来への不安。
人生初の長期無職となり、受験終了後の私はどうなるんだろうと不安だらけでした。これは段々慣れてきて「まぁいいか」「どうにかなるよ」と、どうでもよくなりました。そんな不安よりも、合格できるかの不安が大きすぎました。
■受験サポートと仕事の両立事例
受験最後まで仕事を辞めずにフルタイムで働き続けた女性の保護者様を知っています。私の周りの方の少ないサンプル数での事例です。これが世の常識ではないと思いますが、ご参考までに。
●最難関にこだわらない。
公立回避が目的で、最難関にこだわらず、まわし合格や複数回受験できる中学を選択され、統一入試日から毎日同じ中学校を受験されていました(そんな受験校選択があるとは想像もしなかったので、ただ驚きました)。毎月の公開結果に一喜一憂されることもなく、年明けに入っても仕事をお休みされずに通常モードで最後まで過ごされていました。
「私の人生は私のものだから」「子どもなんて結婚したら家を出ていくし」の言葉に衝撃を受けましたが、その通りで、お子様の受験とご自身の人生にいい距離を取り、うまく子離れ出来ているなぁとうらやましく思いました。また、ぼんず君の受験サポートで多くのものを失った私の選択は正しかったのかなと考えされられました。
●お子様が突き抜けて賢い。
浜学園の合格祝賀会で教室代表に選ばれるようなお子様の保護者様です。本当にご飯しか作ってなかったようで、うらやましすぎでした。
●命がけで(母親が)頑張る。
仕事量を多少セーブしながら、仕事を辞めずに受験を乗り切られた母親の保護者様もいらっしゃいます。受験終了後は皆さん口を揃えて「死ぬかと思った~」とおっしゃいますが、大げさではないと思います。無職の私でさえ「ぼんず君か私か、どっちか死ぬかも」とよく思いました。
仕事量の調整が効く、自宅と職場が近い、内勤職で定時退社も可能であれば、仕事を続ける方が保護者様の将来には間違いなくプラスです。
●外注のフル活用
夏休みは毎日午前中に個別塾を利用、普段の授業サポートは家庭教師と個別にお任せのご家庭がありました。同じ個別塾のお子様でしたが、個別塾の対応がVIP扱いでした
受験終了後の仕事復帰は困難が伴います。大企業の正社員職の保護者様は辞めることをおすすめしません。そのポジションを失うのはあまりにももったいないです。今から思えば、私までが赤本を解く必要がなかったし、悩んでいないで夜はぼんず君と同じ時刻に寝ていれば、辞めず済んだかもしれません。
コメント
はじめまして。塾に通い始めたこどもを持つ母親です。こちらのブログで中学受験の様子を教えていただき、感謝しています。我が家も共働きで、下の子どもの世話もあるので毎日くたくたですが、ブログを読みつつ頑張っています。
うちはこどもがちょうど反抗期で、親子で仲良く勉強をすることが難しい状態です。「子どもが自分で勉強しない→親に注意される→子どもが怒って勉強しない」のループにはまってしまいます。仕事をセーブしても誰もハッピーにならないのが目にみえているので、やめておきます(涙)。
また疲れたらこちらに来ます。