■一部地域の学校はGW明けまで休校延長です
4月7日に緊急事態宣言が発令されました。対象都道府県は、東京、埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都道府県です。
お子様にもっとも関係する内容は「学校や大規模施設について使用停止の要請・指示が可能になる」です。多くの都道府県で公立だけでなく私立の学校もGW明けまでの休校が発表されています。
学校だけではありません。塾の休講も発表されています。いちばん驚いたのは、鉄緑会がいち早く休校を発表したことです。4月6日の夜にはウェブサイトで緊急事態宣言発令後に詳細を発表しますと告知し、7日には休校のアナウンスが掲載されました。それによると、
- 教室での対面授業は当面中止
- 授業動画のオンライン配信サービスを無料で提供
- 視聴に必要なIDとパスワードを4月6日に発送済
- 配布資料はPDFでダウンロード可能
とのことです。ということは、当たり前ですが各単元はオンライン講義での解説をもって終了となり、対面授業が再開された時は、5月再開の場合は第5回とか第6回から授業が始まるということです。
オンラインでの配信授業を聞くだけで勉強を続けるには、ぼんず君はまだ無理なので私のサポート(見張り)が必要です。配信授業を見て、宿題を解いて、自力で解けるようになったら復習テストを解いて、採点し、直しをして、次の単元に進む。これの繰り返しです。
少なくとも1カ月間は自宅で毎週配信される授業についていかないと、授業再開後についていけなくなります。私の負荷がまた1つ増えますが、有料の欠席ウェブ講義を申し込もうと思っていたので追加費用がかからずにすんでよかったと思うようにします。
■鉄緑会休校は授業動画配信(無料)で対応
鉄緑会は「休講します」と告知しても、鉄緑会に対して返金を要求する保護者様はいないと思います(何となくですが、学校に近い存在だからでしょうか。フットワークの軽い会長さんからお電話がかかってきたら、それはもう驚くしかありません)ので、思い切った判断ができたのだと思います。
1カ月以上の授業が対面からウエブ配信に変更になっても、間違いなく授業料に変更はありません。「授業動画のオンライン配信サービスを、受講者の皆様へ無償提供することといたします」と告知されていることからも、塾の方針がよく分かります。
少し楽しみであることは、オンライン配信サービスの内容は、東京と大阪で同一である可能性が高いことです。動画の配信および接続方法は東京本校のサイトに案内が掲載されると、大阪校のサイトに告知されたからです。
休講期間中の授業動画配信は、ベネッセが有料で配信する欠席者フォロー授業とは異なるようです。両方見比べてみたいですが、有料のお値段は結構高額なので気が向いたら比較してみます。
浜学園はどうするんだろう?とウェブサイトを見ても、まだ何の告知も掲載されていませんでした(4/7時点)。
■休校延長のお子様はすぐに学習計画立案を
始業式からGW明けまで中学校(高校)がお休みの生徒さんは、学習計画の立案をすぐに作成されることをおすすめします。計画は大枠→詳細を詰めていくと作りやすいです。
中学生であれば生徒さんご自身が作成されるのがよいですが、我が家の場合はそれだといつまでたっても作らないままでGWを迎えてしまいそうなので、私がささっと大枠を作って渡します。
我が家の大枠は、
- 学校教材を1カ月分進める
- 鉄緑会の教材をカリキュラム通りに進める
- 中2の復習
1と3は細かいことは分かりません。1についてでは配布された教材を放置するのではなく、ある程度先に進めておくと、学校再開時に楽だと思っての親心からの提案です。基本的には学校からの指示に従います。
3は、すでに忘れている項目もあると思いますので、復習のやり方はお任せです。
2は動画配信を利用しますが、配信タイミングが1週間遅いようなので、解ける問題はどんどん先に進めてもいいよと伝えています(多分しません)。
細かいおまけ学習としては、駿台模試の過去問を集めた問題集や、私立高校入試問題の赤本からよさそうな問題を選んでプレゼントしようと思います。
駿台模試の過去問である「高校受験公開模試問題集」は複数年分を解きましたが、英語と数学の一部(二次関数、平方根など)、国語の古文以外は中学受験を目指すお子様でも解ける難易度です。それほど難しくはありません。
4月12日(日)の駿台模試は中止と告知されていました。この模試はわざわざ受験しなくてもいいのでは?と思いますが、受験されるのであれば、その前に過去問を解くことでおよその偏差値を算出することができます。現時点でのお子様の全国レベルでの立ち位置を推測することができますので、時間に余裕のあるこの時期に1冊取り組まれるのもよいと思います。
■6年生1カ月学習立案の具体例
中学受験を目指すお子様にとっては、4月以降も小学校が休校となることはプラスと捉えることができます。平日の日中に小学校の授業を受けずに、代わりに自宅で好きな勉強ができるのです。
6年生は思う存分勉強してください。
気が向いた科目を何となく勉強するやり方は、偏りが出る可能性が高くおすすめしません。
上記でご紹介した我が家の計画立案のように、大枠の課題を3つ(まで)挙げて、それぞれの項目を細かく肉付けしていき、細部を日々の学習計画に落とし込んでいくと、日々の学習計画が立てやすいです。
6年生の例を挙げてみます。
大テーマ「5年生の総復習」
- 5年生最レ算数のすべてのテキストを解き直す
- 5年生理科の復習テストを解き直す
- 社会の暗記項目をおさらいする
6年生なので大テーマを2つにします。「入試対策初歩編」
- 国語の記述対策を始める
- 算数の入試レベル問題を初見で解く練習
- 理科のアウトプット学習を始める
と大枠でいいので、やらなければいけないこと、これから始めた方がよいことを挙げていきます。
この後は、それぞれのご家庭の方針や手持ちの教材を考えながら、詳細を加えていきます。
小学生のお子様にはこの計画立案はかなり難しいと思いますので、保護者様がざっと計画を立ててあげてください。
平日日中、保護者様が在宅可能であれば、お子様のおだて方次第で勉強は前に前に進むはずです。4月、5月と早いスタートが切れたお子様は、今年の入試戦線を非常に有利に展開できるはずです。
■本当は受験勉強よりも感染予防が優先です
小学校の休校延期期間中の学習計画を立てながら、この休校は本当にGW明けで解除されるのだろうか、日本や世界の経済はどうなるんだろうか、感染せずに無事に過ごせるだろうか、我が家の働き手は失業を避けられるだろうか、などさまざまなことを考えます。
この手の思考に陥った時の私の発想は、「自分だけでどうにもならないことは考えない、悩まない」です。難しいことですが、ぐるぐる回るだけの思考は強制的に停止して、寝ます。
考えてもどうにもならないことは考えない、です。その代わりにできることをやればいいのです。
今いちばん気を付けなければならないことは、コロナウィルス感染防止です。外から帰宅したら即入浴、洋服はすべて着替えて洗濯、うがい、手洗い、洗顔、歯磨き。食事は控えめにして、十分な睡眠をとる。何もしないよりは感染を予防できるはずです。
少しでもいつもと調子が違うな?と感じられた時は、家族間でも家庭内隔離も必要です。元気で生き延びてこその受験であり、勉強です。
本当は塾が休講にならなくても、web授業に切り替える決断をしていただく方がよいと思います。我が家は決断する前に塾がweb授業のみの提供に変わったので、正直ほっとしました。
ぼんず君には自宅から外に出ない生活を続けてもらうことで、安全第一で生活させる計画です。大人はもう少し外でがんばります。
- 休校期間の教材に最適。1カ月間無料の申込は4/19まで
- 英語&数学の先取り学習に最適!
- 問題演習&ビデオ解説で理解が深まります
- 小4から高3までの講義と教材は使い放題
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