2021年中学入試の倍率速報から見えること(関西最難関七校)

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中学受験_保護者様向け

■学校別出願者数をまとめたサイトがあります

2021年関西中学受験の学校別出願者数が気になり、日能研の入試情報サイトを覗いてみました。

これは非常に素晴らしい情報サイトで、全国の中学校の出願者数などが確認できます。関西地区は男子校女子校共学校が50音順に一覧表で掲載されています。文字が非常に小さく、情報満載のサイトです。

まだすべての中学校の出願者数が出そろっていませんが、1/7 17:00時点の最難関七校の出願者数を一覧表にしました。

西大和は本校受験、全国各地受験、21世紀型特色など、受験方式が複数で上記表内に数値が収まらないこととまだ出願が締め切られてないことから数値の記載を割愛します。

最難関七校の出願者数を意識して見るのは久しぶりです。学校ごとの数字を一覧にすると興味深い傾向があることが分かります。

■最難関七校の出願者数分析(男子校のみ)

●灘

昨年の倍率は4.3倍、一昨年は4.1倍です。灘の受験者は関西だけではなく全国から集結することから、倍率以上に注視する必要がある数字は、出願者の都道府県別人数です。東海、九州、関東の出願者数の発表を待ちたいと思います。

●甲陽

 甲陽の倍率は例年、安定して2倍前後です。灘と同様の2日受験校のため、甲陽の受験者は甲陽が第一志望のお子様が大半で辞退者が少ないことから、追加合格はあまり期待できません。倍率が2倍だから広き門というわけではありません。

●東大寺・大阪星光

両校とも3科と4科受験を選択できる中学校ですが、各科の受験者数を比較すると特徴的な傾向がみられます。

大阪星光は3科受験者数168名に対して4科受験者は581名と、圧倒的に4科受験者が多いです。星光の受験層は算数よりも社会で得点することを狙うお子様が多いことが推測できます。

東大寺学園は3科受験者347名に対して4科受験者は578名です。東大寺の3科受験者の多くは灘や甲陽の受験者であると推測できます。

令和2年度の3科受験者は321名、合格者は171名、合格率は53.2%です。4科受験者は588名、合格者は190名、合格率は32.3%です。3科受験者の合格率は20%近く高いです。

令和1年度も同様の傾向です。3科受験者308名、合格者153名、合格率48.6%。4科受験者は576名、合格者198名、合格率34.3%です。

4科受験で東大寺が第一志望のお子様が3科受験生に勝つためには、社会で圧倒的に差をつけるしかありません。東大寺4科受験生のお子様は、東大寺対策に特化した社会の勉強にも力を入れてください。

■東大寺学園定員増の影響

令和3年度の入試から東大寺学園の定員は、これまでの176名から200名に増員されました。これまでの実際の入学者は例年180名前後なので、令和3年度は210名前後ではないかと思います。

定員が増えるのですから、当然例年よりも倍率も下がっています。例年の倍率は5倍前後、令和3年度の倍率は4.6倍です。

増加した定員は、これまでのデータで合格者割合が3科:4科≒4:6と仮定すると、4科で20名以上が例年よりも多く合格できる計算になります。

昨年度の4科合格最低点は250点で、240~279点の間に214名がいると学校ウェブサイトで発表されています。ざっくりとした計算ですが、10点の中に50名、1点の中に5名いるとします。実際は合格最低点前後に受験生が最も多く集まるため、1点の中に10~15名がひしめいているでしょう。

合格最低点も2~3点下がると言いたいところですが、これは問題の難易度によって変わってきますので、何とも言えません。確実に言えることは、昨年までの受験生よりも有利であることです。堅実に得点できる科目を重点的に仕上げつつ、各科目の総復習も併行してがんばってください。

コメント

  1. KEI より:

    いつも参考にさせてもらっています。ぼんずくんのお母様の記事で、
    成績が少しずつ上がってきました。初めてコメントさせていただきます。
    早めに予定を立てたいので、統一入試日4日前ぐらいから前日までの学習内容を記事にして教えていただけないでしょうか。また、国語の記述練習で、紹介されている
    「神技」がない場合、どのように対策(練習)すれば良いのでしょうか。

    • bonzukun_mother より:

      こんばんは。コメントありがとうございます。
      統一入試日数日前の学習内容は志望校によって大きく違ってきますので、
      記事にまとめるのは難しいかもしれません。
      直前というか、今すぐやるべき最後の記述練習は、志望校に限らずまとめられる
      内容ですので、まとめられそうなら記事にしてみます。

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