8月公開学力テストの結果が返却されました。オープン(プレ)模試の結果も間もなく判明すると思います。浜学園に限らず、志望校を判定する上で、6年生・8月の試験結果は非常に重視されます。8月の結果は夏休みの勉強の成果やお子様のやる気、勉強への姿勢がそのまま反映されます。ここで好成績を残しても、秋以降に勉強しなくなれば当然成績は下がりますが、夏に思わしくない結果で、秋以降に大逆転するケースはゼロではありませんが、少ないです。
8月に受けた試験の結果が出揃った時点で、志望校についてお子様ときちんと話をする時期になりました。結果を踏まえて「で、どこを受験したい?」という話をするのは1時期に1回だけです。「順調やね」「この調子で頑張ろうね」と数分で終わる場合は問題ありませんが、重い決断が含まれる場合は下手をすると1時間でも結論が出ないかもしれません。6年生の夏に何度も話をする時間を取るのはもったいないです。
1度の話し合いで方向性が決まらなかった時は教育相談など、第三者に入ってもらうなどして、いつまでもこの話を引きずらない方がよいです。現実の結果を踏まえて、秋に向けてどう行動するかを決めることがいちばんの目的です。お子様の性格にもよりますが、パターン別にまとめてみます。
■GW頃からずっと好調キープの場合
志望校の確認をする程度で、折り入って話をする必要もないくらいです。話をする必要があるとすれば、現在の志望校よりも上を狙う場合です。今の志望校別コースでは上位の成績であっても、上位校の志望校別特訓に変わると、下のクラスからスタートになる可能性が高いです。変わりたいと思う志望校別特訓コースの先生に教育相談(対面、電話どちらでもOK)を申し込み、7、8月の成績を持って9月からコース変更するとしたら、何組に入れるかを確認します。
9月1回目に新たなコースで日曜志望校別特訓を受講し、そこでついていけそうなら頑張ればよいですし、もうどうにも歯が立たないとお子様が思われた場合は、9月2回目は今までのコースに戻ることもできます。戻る可能性もある場合は、今のコースの先生にも相談した上で、コース変更する方がよいです。戻らないとしても併願校で今のコースを受験する可能性もあります。その時、コースの先生方に助けていただくことが多いので、両方の先生の顔を立てることが非常に大切です。
私なら「上のコースで挑戦してみたいと子どもが希望するので、9月の1回目に新しいコースを受講させてみますが、ついていけない時は今のコースに戻りたいと思っております。その時はご相談させていただけますでしょうか。」と今のコースの先生にお伝えした上で、変更先の先生にクラスを確認し、1回は行かせてみます。
■8月に成績が急上昇した場合
夏休みの成果が実を結んだ結果です。おめでとうございます。9月1回目の志望校別特訓からコース変更希望される場合は、上のパターンをご参照ください。
お子様の成績で注意して見ていただきたいのは、この好調を維持できるかどうかです。8月はよかったものの、9月、10月と連続で振るわない場合もあります。成績は3カ月安定して維持できるかどうかを塾側は見ます。8月だけよくて、9月以降の成績が振るわない場合、塾が提示するおすすめ受験パターンはシビアな内容になります。
8月、9月、10月とずっと成績を維持できた場合、周りから見るとお子様は勢いのある状態に見えます。夏にぐっと上がってきて、好調のまま最後まで進める可能性が高いです。おだてながら機嫌よく勉強してもらいましょう。
■今まで一度も希望するコース資格が取れていない場合
成績が上り調子であるか、横ばいまたは下降気味であるかで、お子様への対応は異なります。上り調子であれば、9月に目標偏差値=目標とするコース資格偏差値、が取れるようがんばろう!とお子様を励ますことに全力を注ぎます。
GWからずっと横ばいまたは下降気味で、9月から学校別に分かれる志望校別特訓に参加できない場合、その中学校を合格できる可能性は非常に低くなります。志望校をどうするか、お子様はどうしたいかを8月の成績を踏まえて話をする必要があります。コース資格がなくてもこのまま志望校を変えないとお子様が希望する場合は、それでもよいと思います。
ただ、確実な併願校の検討を保護者様が並行して準備されるべきです。お子様の性格に合った校風、ご自宅からの距離、難易度、過去問の傾向など、調べることは多いです。
■今まで好調だったのに夏に急下降した場合
やや注意の必要な状態です。8月に失敗した試験内容の徹底的な分析と夏休みの勉強内容を確認する必要があります。本当に毎日勉強していたのか、自習室でぼっとしていなかったか。夏期講習のテスト、通常授業の復習テスト、日曜志望校別特訓の復習テストなど判断材料はたくさんあります。気になる(点数の低い、下がった)科目を担当されている先生に電話でもいいのでお子様の授業中の様子を確認することも必要です。
コース資格を失っていなければ、9月も同じコースでがんばります。クラス落ちしていれば元のクラスに必ず戻ろうと励まします。「夏から調子を崩したらもうダメだから」のようなマイナスの言葉は一切口にしません。保護者様がお子様を信じてあげなければ、お子様の味方はいなくなります。『ダメだろうな』と思うのは夜中お一人の時だけにします。
コース資格を失った場合、1つ下のコースに移動するしかありません。9月の公開で巻き返せばいいだけですが、ここで志望校を変更する選択もあります。志望校の変更はいつでも可能ですが、過去問解きとの兼ね合いが難しいです。コースの先生にしっかりご相談いただきたいです。
8月に最終決断を下さず、9月、10月ともう少し可能性に賭ける決断をした場合、過去問解きのタイミングだけにご注意いただきたいです。実りの秋を迎えられるよう、できることは全て実行していきましょう。応援しています。
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