■9月の中3向け駿台模試を受験しました
9月実施分の第2回駿台模試(駿台高校受験公開テスト)の結果が返却されました。
この駿台模試の結果が目標を超えたらスマホの自由度を大幅に上げることを約束したので、8月から9月にかけてぼんず君はかなり真面目にテスト対策をしていました。
駿台高校受験公開テスト(駿台模試)は、難関私立高校をはじめとする高校受験を目指す生徒さん向けの模試です。出題範囲は中学3年生までの内容で、特に数学と理科は中高一貫校中学生向けのカリキュラムとは出題傾向が異なります。そのために、ぼんず君は対策なしには数学と国語は点数取れないだろうなと予想しました。
それでも「スマホ使いたいからがんばる」と夏休み以降の空き時間を使って真面目に勉強していたので、私も教材選定などで陰ながら応援しました。
目標は3科で全国50位以内に設定。まあ達成できないでしょう、と思いましたが、ぼんず君は「簡単だった。英語と数学は特に」と自信満々でした。
結果は目標を大きく上回る席次(順位)で、特に数学の出来の良さに安心しました。
■ぼんず君、スマホを自由に使う毎日です
結果到着日以降から、ぼんず君は移動中や自宅などで比較的自由にスマホを使っています(完全なフリーダムではなく、googleファミリーリンクでの管理は継続中です)。
今回分かったことは、1~2カ月ほど模試対策をしっかり続ければ、中高一貫校生でも高校受験模試である程度の結果が出せることと、我が家で実施したテスト対策の学習は有効であったことです。学校の勉強や鉄緑会の予習もあるので、駿台模試対策だけに長い時間はかけられませんでしたが、3科に絞って計画的に勉強したのがよかったのでしょう。
高校受験を目指す生徒さんだけではなく、中高一貫校生で次回11月実施の駿台模試受験予定の方や、高校入試レベルの総復習をやりたいとお考えの方に参考になるのではと思い、英語・数学・国語で駿台模試対策に取り組んだ内容をご紹介します。
■全科目共通
中3向け駿台模試の難易度は難関高校の入試問題程度であることから、最初に直近の高校入試問題を解いてみました。購入したのは灘と東大寺の赤本です。3年分ほど解くことで、ぼんず君の苦手分野が分かりましたので、各科目ごとの学習計画を修正しながら進めていきました。。
合わせて駿台模試過去問集を数年分解きました。1冊で3回分(5科)の問題と解説が掲載されています。
■英語
英語対策でいちばん役立ったのは鉄緑会の教材です。読解・英作文・リスニングのどれをとっても素晴らしい内容です。鉄緑会の長文問題は灘高校の入試問題と難易度が近いです。
鉄緑会中3講座の1回分の宿題は長文4問+英作文+英文法1単元+リスニングで、これを毎週全部真面目に自力で解いて復習した上で授業に臨めば、半年から1年で英語力は飛躍的に向上すると思います。
鉄緑会は入会(入塾)することがまずは大きな関門です。途中入会はかなり難しく、学年が上がるごとに入会難易度も高くなります。
その他の長文対策に英検の問題集(準1級)をさせようと思ったのですが、まだ難しすぎると判断。代わりに夏休みの余裕がある時に「全国高校入試問題正解(英語)」を使用しました。これは2020年度の主要私立高校入試問題を掲載したものです。掲載校の中から①長文問題が難しそう②英作文が難しそうな学校を探して付箋を付けてぼんず君に渡しました。
■数学
月刊「高校への数学」をフル活用しました。数学は中学校のカリキュラムと駿台模試の出題範囲が最もかけ離れているため、広く浅く学習しないと悲惨な点数になることが見えたので、復習を兼ねて「高校への数学」バックナンバーの総見直しをしました。
総復習で苦手分野が見えてきましたので、東京出版・高校への数学のシリーズ本をいくつか購入して対策をしました。
本の表紙には「標準~難関校」と書かれていますが、ぼんず君に言わせると「ウソ、全然違う。ものすごく難しい」とのこと。東京出版の問題集は解説が非常に充実しているので、私の出番はほぼゼロでした。
数学の対策学習は苦戦しているように見えましたが、駿台模試の結果は3科の中で最もよい偏差値70超え、科目順位もびっくりするほどの上位でした。東京出版の問題集のおかげです。
■国語
記述問題の採点を私が担当したくなかったのですが、赤本を解いた記述問題の採点をしました。…出来は今ひとつでしたが、くどくど説明はしないで、ポイントをまとめて朱文字で書き、もう一度解き直した答案を赤入れするところまで面倒見ました。
模試対策で揉めるのは避けたかったので、受験時のように完全な答案が書けることは期待しませんでした。駿台模試で6~7割得点できる答案が書けることを目指す緩めの指導でしたが、まあまあの答案が書けるようになりました。
古文は、赤本の過去問を解いた段階ではあちゃーと思うくらいに出来が悪かったです。これでは何となく勉強しても得点できないことが見えたので、まずは「古文に慣れる」ところからのスタートだと思い、手持ちの問題集を活用しました。
国語長文難関徹底攻略30選はまだ未着手です。
現代文と比べると、古文の難易度はそれほど高くありません。駿台模試も高校入試問題もそのように感じました。短期間で国語の点数を上げるために、今回は古文攻略に集中してもらいました。
駿台模試の場合、古文の記述は多くて1問、残りは文法問題やは話の流れを掴めば答えられる問題ばかりです。問題文程度の長さの古文に慣れれば解けるようになると予想しました。
現代文、古文の学習で重要だと思ったことは、
- 良問を解くこと
- 制限時間内に解き終えること
- 記述問題は指導者が採点して修正アドバイスを加えること
の3点です。我が家では私が採点していますが、正しく採点するためには全問解く必要があり、ものすごく時間がかかります。自宅で国語の個別指導を続けて数年経ちますが、国語の集団授業については中学受験の頃から今に至るまで思うことが非常に多いです。
■駿台模試の中3受験者は秋以降減少傾向
第1回の中3対象駿台模試の3科受験者は6500人以上でしたが、第2回は3400人ほどでした。中3生は10月(申し込み終了)、11月、12月と受験者数は減っていくそうです。
年内の中3向け駿台模試は11月と12月実施のあと2回です。おそらくいずれも自宅受験(または団体受験)のみで、会場受験はないと思います。
高校受験の必要がない中高一貫校の生徒さんも、一度は全国規模の模試を受験されることをおすすめしたいです。メリットをいくつか挙げます。
英語:今の時点で解けることが望ましい長文読解が時間内に解けるかどうかの確認。
数学:高校入試範囲の数学への対応力の確認(中学入試の算数を忘れていなければ解けます)
国語:多くの方がノー対策だと思いますが、時間内にすべての問題を解き終えられればOKです。もちろんある程度の得点も必要です。
駿台模試対策の学習に対するぼんず君の感想は「面白かった!」です。特に数学は中学入試と傾向が似ているので懐かしく、問題を解くわくわく感があったそうです。中高一貫校の超先取り学習でもわくわく感を持てると、日々の学習がまた変わってくるのだろうなと、気づけたことは大きな収穫でした。
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