6年生のお子様は過去問解きと志望校別特訓の宿題に毎日追われていると思いますが、順調に進んでいますでしょうか。
早くから過去問解きを始めたお子様は、20年本を終えて、2回目、3回目解きに入っているかもしれません。
スタートが遅れたお子様は、塾から指定された最低年数(第一志望校が6年分、第二志望校が3年分、第三志望校が2年分)が終わってないかもしれません。
■平日夜に過去問を解く時間が取れない
過去問は、時間を無理やりにでも作り、とにかく解くしかありません。本当は、本番と同様に朝から試験の順番で科目を解くのがよいですが、それができるのは休みの日だけです。
1日1科目解く場合、採点をして、直しをするまでで90分は必要です(学校によっては2時間以上)。
塾のある平日はもちろん、塾のない平日であっても、宿題やテスト対策をするだけでも大変です。その上でさらに90分の時間をどうやって作ることができるでしょうか。
時間を作るために睡眠時間を削ることは厳禁です。睡眠時間が短いと、その日に覚えたことが頭の中に定着しないだけでなく、疲れは取れないし、寝不足でイライラするし、何よりも翌朝いちばんからしんどいです。
睡眠時間は7時間でも短いと思いますが、最低ラインとして、24時までに就寝して、翌朝7時起きがギリギリのところでしょうか。
■我が家の秋は1日1科目ずつ解き進めました
我が家はGW前後の早い時期から20年本の算数と理科、古い赤本を使って、過去問解きを始めました。夏休み明けには結構な年数の問題を解き終えましたが、いちばん新しい年度から数年分の過去問は、仕上がり具合を確認するために10月下旬から解かせる計画のため、てつかずにしていました。
いざ10月下旬が近づいても、過去問を解く時間がありません。休日に本番同様の時間割で解ければ…と思いましたが、すべての休日は塾のイベントと他塾の冠模試で、1日も空いている日はありません。
そのために、1日1科目を解いて、3科なら3日、4科なら4日で1年分を終わらせることにしました。3科の中学と4科の中学を受験したので、順調に解ければ1週間で2中学校の1年分が解き終わります。
実際には、日曜志望校別特訓の日は、帰宅後に返却テストの見直しや解説を忘れないうちに算数と理科の宿題を済ませていたので、予定通りには進みませんでした。
それでも、11月中旬までには直近3年分×3校の過去問は全て解き終えて、それと並行しながら2回目解きも進めました。
■平日の勉強法を劇的に変えて時間捻出
平日の夜、過去問を解く時間をどうやって捻出すればいいでしょうか。
我が家の場合は、マスターコースの勉強方法を劇的に変えました。
具体的には、5年生までの時のように繰り返し解くことを止めました。すべての問題を1問ずつ決めた時間内で解きます。マスターの問題であれば、全問初見で解けなければならない、という姿勢で取り組ませました。
マスターの算数の問題は、5年最レ算数と重複する問題が多いです。5年最レをやりこんでいれば、問題を見ただけで「5最レ」と分かります。そんな問題は復習を兼ねて2~3分でぱぱっと解いて、終わりです。解いた後で、私はテキストに「5最レ」と薄く鉛筆で書きました(私も見れば最レとの重複問題と分かりました)。
理科も同様の高速解きです。サイエンス理科の問題はそれほど難しくありませんので、復習を兼ねてとにかく高速で全問を解きます。理科は残念ながら忘れている項目が多く、問題の解き具合を見ながら、補講問題を用意したり、暗記項目をまとめたぺージをコピーして、確認させました。理科の暗記項目の整理には「塾技」が大変重宝しました。
マスターの国語は…途中で離脱しました。本当に時間が足らなかったのです。本当は授業に参加した方がよいのかもしれませんが、あまりにも志望校の出題傾向とマスターの内容が違いすぎたので、お世話係さんと話をした上で親の判断で決めました。皆さんにおすすめするわけではなく、我が家の事例としてのご紹介です。
平日の具体的なタイムスケジュールですが、24時就寝として、過去問1科目を解いて見直しまでに90分かかる場合、過去問解きの開始時間を22時30分とします。22時30分までにマスターコースの勉強をごく軽く終わらせ、日曜志望校別特訓の宿題をしっかり取り組ませました。
気持ちの上では、マスター:志望校別特訓の比率は、1:9くらいです。
過去問解きは不正があっては意味がないので、必ず近くで解く様子を見ていました。すべての問題と解答も厳重に管理しました。
黒先生のブログ「中学受験をわらう」でも頻繁に出てきますが、お子様が突然過去問で高得点を取るようになった背景に、解答を盗み見していたという笑えない話があります。
試験時間が60分の場合、22:30から60分で問題を解いて、5分で採点、25分で見直し、24:00就寝です。出来が良かったら喜び、出来が今いちの時は黙々と見直しをさせて、引きずらないようにさっさと寝させました。
24時から私の事務作業が始まります。問題と解答をファイルに綴じる。間違いノートを作る。過去問得点表に点数を記入し、合格者平均点、最低合格点をクリアできているか確認。
取れていれば問題ありませんが、1科目取れていない場合、残りの2科目(または3科目)で挽回しなければなりません。毎日採点しているので、「算数でこけたから、明日からの理科と国語で挽回しないと、最低合格点にも届かないよ」とシビアな会話になります。
2科目続けて最低合格点に届かないと絶望的になりますが、その時は翌年分に賭けます。
合格者平均点を余裕で超える年もあれば、最低合格点に数点届かない年もありました。秋時点での仕上がりはまさに「最低合格点」=ボーダーライン付近、という印象でした。
過去問解きはやりっぱなしはもったいないです。解き終えた過去問の活用法をまとめた記事もあります。
最後に我が家のおすすめの解き方は、最低合格点に届かない時は、届くまで別の年度を解き続ける、です。そのうち届く年度が出てきます。それを強引に自信につなげて、前に進むのみです。がんばりましょう!
コメント