過去問解きで合格者平均点に届かない時の気持ちを切り替える勉強法

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(6年)過去問対策

 10月も半分以上が終わりました。関西統一入試日まであと0日です。週末は塾のイベントでつぶれることが多い中で、6年生のお子様は志望校の過去問解きにいちばんの時間を使っていらっしゃると思います。

■今の時点で各校3年分以上解けていれば◎です

GWや夏休み前からの早い時期から20年本の過去問を解き始めている方は、直近3年分を除いて解き終わり、2回目解きや見直し、間違いノート作りに入られていると思います。

9月の進学説明会で「さあ、過去問解きを急いで始めてくださいよ」と言われてから、週末に少しずつ解き始めたお子様は、志望校が3つある場合は、それぞれの学校を3年分(3科または4科分すべて解いて1年分と数えます)が終わっていれば、十分なペースです。

できれば10月中には直近3年分(2019年、2018年、2017年の3年分)を除いて、それ以外の設定年数が解き終えてほしいです。

9月からの開始であれば、第一志望校で6年、第二志望校で3年、第三志望校で2年分が最低ラインです。私はもっと解いた方がよいと思います。特に、第二志望校は第一志望校と同じ年数でもよいです。

■過去問解きで合格者平均点以上取れる子は半分以下です

塾によっては、志望校別特訓のクラスで過去10年分ほどの「合格者平均点」と「受験者平均点」の科目別、合計別の得点と、ご自身が解いた得点を書き込める表が配布されていると思います。

最難関中の場合、甲陽を除く大半の中学校は実質倍率が3倍前後です。すなわち、受験者3人のうち、合格する人が1人、不合格者が2名です。

この割合から考えると、過去問を解いて合格者平均点に届くお子様は3人に1人と言えます。10月中旬はまだ学力完成期ではありませんので、実際には合格者平均点を毎回クリアできているお子様は少ないと思います。

ぼんず君は、10月頃は合格者平均点を超える年度は半分より多い程度でした。残りは合計点が合格者平均点に数点足りないことが多かったです。まさにボーダーライン上にいちばん多くの受験者がだんご状態に存在するのを地でいってました。

このような、「あと少しで合格者平均点に届くのに」「あと2点がどうしても取れない」の年度が続くと、スランプ状態に陥る可能性があります。もしかすると、すでにスランプ状態にはまっているかもしれません。

そんな兆候を少しでも感じた場合、我が家が実行した「過去問解きの気分転換法」をご紹介します。

深呼吸する、背伸びをするのたぐいではなく、実践的な勉強方法で、すぐに活用いただけます。

■第一志望校の過去問解きをいったん止める

過去問解きを終える目標として、多くのお子様は10月末または11月中を設定されていると思います。この期間に第三志望校までの過去問を解き終えればいいのです。

実際は解き直しや見直し作業がありますので、11月末に1回目が終わった状態だと復習がおろそかになるので、遅くとも11月中旬までの設定がよいと思いますが、設定した期日までに終わるのであれば、解く順序は何からでもよいはずです。

そこで、第一志望校の過去問解きで合格者平均点に届かないことが続く場合、いったん第一志望校の過去問解きを止めることをおすすめします。

代わりに、第二志望校または第三志望校の過去問解きに切り替えます。多くの受験者の場合、志望校の難易度は

第一志望校>>>第二志望校>第三志望校

の順なので、第二志望校であれば合格者平均点に届くか、惜しい点数が取れるかもしれません。

■第二、第三志望校の過去問でも得点できない時

第二志望校、第三志望校の過去問解きに切り替えても受験者平均点までに遠い年度が続く場合は、まずは志望校別特訓の先生に相談する必要があります。浜学園の教育相談は電話でも可能です。

その上でのお話ですが、先生から「あまり気にせず、前に進めていきましょう」と前向きな話をいただけた場合、時間的な余裕があれば、過去問解きをいったん止めて、日曜志望校別特訓の勉強をするなど、少し時間を置けるといいのですが、時期的にそれは難しいと思います。

スランプ気味の時に我が家が取った作戦は2つあります。

①過去問2回目解き作戦

一度解いた過去問であれば、きちんと復習をしていれば2回目解きは高得点が取れるはずです。自信を取り戻させるための作戦ですが、これで得点できないとちょっと困ってしまいます。

②バランスのよいオーソドックスな出題校の過去問を解く

最難関校になるほど、学校独特のクセのある出題傾向があります。灘中の算数(だけではありませんが、特に特徴的なので算数を挙げました)、東大寺の国語や社会は、それぞれの中学校対策をしていないと得点が難しい科目です。

その一方で、中学受験の全範囲を網羅し、各分野からバランス良く出題をする、オーソドックスな入試問題の中学校があります。

スランプ脱出時の1つの手として、これらバランス均衡型の入試問題はある程度の学力が備わったお子様なら高得点が取れるため、自信回復につながります

バランス型の中学校名は書きませんが、最難関中ではなく、難関中と呼ばれる中学校に多いです。

難しい問題を解き続けると、どんなに努力をしてもパタリと解けなくなることがあります。

そんな時は、さりげなく「気分転換に第二志望校の過去問に切り替えてみようか」と声をかけてあげてください。

我が家の当時を思い出すと、私はぼんず君に

「第一志望校の過去問がもったいないから、解くのやめようか」(貴重な初見の問題を無駄につぶしたくなかったので)と、次を解いても合格者平均点は取れないだろうという直球な言い方をしていました…。ダメな声掛け事例としてご紹介しました。

我が家の場合は、第二志望校や第三志望校の過去問は余裕で合格者平均点が取れたので、「しっかり解けているな」と見極めた後で第一志望校の過去問解きに戻るなどの調整をしました。

■まとめ

6年生は今の時期もすでにそうかもしれませんが、どんどんと追い込まれるような雰囲気と、こなしきれない勉強量に追われる日々が続きます。

そんな中で、過去問を解いても合格者平均点に届かない、受験者平均点さえ取れないと保護者様に言われると、一気にやる気がなくなってしまいます。

昨日ご紹介した「算数が得意な子の脳はどこが違うか?」にもありましたが、イヤイヤ勉強をすると脳が苦い印象を受けて、脳内回路がつながらないと記事内で紹介されていました。

明らかな力不足の場合は別の手立てを考える必要がありますが、ちょっとしたスランプであれば、まずは第二志望校、第三志望校の過去問解きに切り替えたり、2回目解きをすることで、お子様の自信を取り戻してあげてほしいです。

最後に、ぼんず君が中学生になってからも頻繁に言う言葉で記事を締めます。

もっと褒めて、褒めて!褒められると嬉しくてやる気が出るよ。」

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6年生は満席のため受付終了しています。

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