6年☆国語のマスターコースは入試対策になるか?

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(国語対策)記述

11月9日から3回に分けて、歴史地理公民分野の教科書内容を中学受験向けにまとめた教材をご紹介してきました。アメブロにコメントくださったお一人だけID検索ができない状態ですが、それ以外のご希望であった全員の方とLINEでやりとりをさせていただきました。

(教材ご希望でご連絡をくださったのに私からの連絡がない方は、再度コメント欄からお知らせください。LINEのIDが検索できない可能性が高いので、IDのQRコード短縮URLをコメント欄に貼っていただければ、再度IDを検索または表示させてLINEで連絡します。)

LINEでのやり取りの中で、勉強に関するご質問をいくつかいただきました。私に答えられる範囲で返信をしましたが、LINEの吹き出しに入る程度の文字数でしかお送りできなかったこと、さらにスマホでの文字入力を私が苦手とすることから、十分な内容の返信ではなかったと思います。

LINEでいただいたご質問の中で、他の保護者様にも共通の困りごとである内容を、いくつかの記事に分けてご紹介したいと思います。

■マスターコースの授業は入試対策になるか?

本日のご紹介内容は、6年生11月下旬に取り組んでほしい勉強内容です。すべての科目をご紹介すると非常に長くなりますので、本日は「国語」に焦点をあてます。

まず、平日夜の通常授業(浜学園ではマスターコースと呼びます)は、入試対策の勉強になるでしょうか?とのご質問をいただきました。

マスターコースのテキストは、主に以下の内容で構成されています(2017年時。現在は大幅に変更されている可能性も否定できませんが、浜学園はテキストの改訂がスローなので、大幅な改定はないと思います。テキスト巻末の改訂履歴をご参照ください)

  1. 公開学力テストの過去問
  2. 入試問題の過去問
  3. 漢字、文法、用語などはオリジナルの編集内容の可能性があります。

公開学力テストの問題は、国語に限らず、「この問題が解けたとしても、志望校の入試問題が解けるようになるだろうか?」と思われたことのある保護者様は多いと思います。

それぞれの中学校には独自の入試出題傾向があり、出題傾向が合致する問題は、学校の名前を付けた冠模試(〇〇中プレ、〇〇中オープン)しかありません。公開学力テストは学年全体の中における立ち位置をはかることはできますが、志望校対策にはあまりなりません

特に、国語は記号問題や抜き出し問題ばかりが出題される中学校はあまりありません。難易度が上がれば上がるほど、50文字から120文字程度の記述問題が出題されます。

さまざまなご意見があると思いますが、マスターコースの国語に対する私の考えは、公開学力テストの形式で構成されるマスターコースのテキスト学習に力を入れることは、11月下旬であれば時間がもったいないです。

■マスターコース中止の際はお世話係さんにまず相談を

反対の考え方があることも存じています。

  • 最後までコース学習をやり遂げることに意義がある。
  • 公開学力テスト程度の問題に苦戦するようでは、最難関中の問題に太刀打ちできるわけがない。

それに対する私の考えは、上位層で余裕があるなら最後までマスターコースを継続すればいいし、志望校対策が十分でないと考えるならマスターコースよりも志望校に特化した学習に力を入れる方がよい、です。

講義と復習テストは受けるものの、自宅学習には多くの時間を割かない選択もあります。

今さら何を始めても学力は変わらないでしょうか。そんなことはありません。記述問題はコツをつかめむまでは苦労しますが、最初の殻を破るのが難しいだけです。2週間ほど指導力のある大人が文章のまとめ方を毎日教えれば、100文字程度の記述問題は書けるようになります

どの授業を選択するかはそれぞれのご家庭が判断すればよいと思います。受講は強制でも何でもありません。受けないことで発生するマイナス面を理解し、それを受け止めた上で、実行するだけです。

私が唯一気になるのは、12月下旬からの直前特訓のクラス編成に、マスターコースの成績がどの程度影響するかです。直前講習はぜひとも1組か2組で受講したいです。11月15日で11月度の成績は締められますから、12月の成績が直前特訓のクラス編成にどう影響するかを確認する必要があります

公開学力テストの場合、欠席すると平均点の7割付与と聞いたことがありますが、お世話係さんなどに現在のルールを必ずご確認の上で、ご判断していただきたいです(アドバイザーは詳細なルールをご存じでない可能性があります)。

■志望校対策で重視してほしい教材

志望校対策で使用する教材には、マスターコースのテキストはおすすめしません。例外は、出題傾向が公開学力テストの形式に準ずる中学校を受験される場合のみです。

入試対策に重視していただきたい教材は、

  • 赤本などの過去問
  • 日曜志望校別特訓のテキストとテスト
  • 冠模試のテスト、祝日などに実施されたイベント教材(〇〇入試演習など)

これらの教材は1度は解いていますが、2度目以降のやり直しができていますでしょうか。特に、やり直しの効果があるのは記述問題です。日曜志望校別特訓テキストや実力・復習テストの記述問題は、返却された後にきちんとやり直しができている方が少ないと思います。

2度目だから内容や解答を覚えているのではないか…と保護者様は心配されるかもしれませんが、大丈夫です。お子様はうっすらとしか覚えていません。あるいは、解いたことも忘れているかもしれません。

■記述問題1問5分で書く練習を続ける

入試問題での記述問題にかける時間ですが、50文字で5分以下(理想は3分)、100文字でも8分以下(理想は5分)が目安です。一度解いた問題ではあるものの、上記の時間を正確に計って2度目のやり直しをすることを強くおすすめします。

書き終えた文章は、必ず大人が添削をしてください。記述問題の添削についてまとめた記事をご参照ください。

11月のこの時期に、記述問題の解答を作成する際に「問題文から抜き出した表現をつなぐだけ」の方はいらっしゃらないことを切に願いますが、もし、万一、お子様が抜き出してつないだだけの文章しか書けない場合、プロの個別指導か、保護者様のマンツーマン指導が絶対に必要です。

1問書けないということは、ほかの問題も同じような解答を作っている可能性が高いです。記述問題がほぼ全問得点できない、または低い部分点しか取れない場合、その中学校の合格は厳しいです。

あるいは、国語の記述問題が出題されない中学校を併願で追加するなどの対策が必要です。

■結論

この時期から新たな教材を購入する必要はありません。国語に関して言えば、各種宿題をこなし、手持ちの教材をやり直すことで、十分すぎる学習量です。

ただし、記述対策に力を入れたい、記述力に不安がある場合、「国語の神技」をご用意いただいて、1日1問、短期集中で取り組みます。神技の問題を解くと同時に、文章のまとめ方の公式のようなものを覚えることが大切です。

読解の勉強は、マスターコースで長年取り組んできた経験と、志望校別特訓のテキスト、過去問解きで十分です。

手を広げ過ぎず、苦手な項目を補強しながら、全体的な演習を進めることで、国語の勘を鈍らせないことが大切です。

記述問題が苦手なお子様は多いですが、逃げないで取り組めば必ず書けるようになります。大丈夫です。がんばろう。とお子様にお伝えください。

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6年生は満席となりました。

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