お子様を叱ることが成績アップにつながらない理由

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中学受験_保護者様向け

■保護者様には常に高度な能力が求められます

中学受験は親が9割」という西村則康先生の名著タイトルが示すとおりに、中学受験を目指す上で保護者様のサポートは不可欠です。

訓練とあえて書きますが、長年の訓練を受けていない小学生にはこなすことが不可能な学習量を数年間、毎日続けなければ塾のカリキュラムについていくことはできません。

クラス維持のためには毎授業ごとの復習テストはどれも失敗することができず、毎月の公開学力テストの順位も一定以上を維持しつつ、6年生になると志望校対策も必要です。

膨大な量のプリントを科目別・学年別に保管し、必要な時は即座に取り出せるように管理することも求められます。資料整理、スケジュール管理、費用工面など、すべての面でスーパーな保護者様でであることが求められます。

「こんな面倒なこと、やってられるかいな!」と何度投げ出そうと思ったか、私は分からないくらいです。

■お子様への失望が叱責につながりがちです

一方で、中学受験の当事者であるお子様は、なかなか危機意識や当事者意識を持ってくれません。クラス落ちしたり、公開学力テストの順位が大きく下がれば、その時は落ち込んだり、次はがんばろうと思うかもしれませんが、中にはその状態に慣れてしまい、浮上のきっかけをつかめないまま漂うケースも見られます。

下にいることに慣れてしまったお子様、上にあがろうという気落ちが薄いお子様、中学受験は親がやれと言ったから塾に通うだけで、自分はどうでいいと思っているお子様にやる気を持って勉強をさせることは非常に難しいです。

励ましたり、機嫌を取ったり、なだめても効果が出ない場合、保護者様が最終的に行きつくのは「お子様を叱る」パターンです。

■叱られるとお子様の思考は停止します

この「叱るパターン」に陥ると、お子様を注意する頻度や程度は次第に強くなる傾向があります。

お子様を叱っても、お子様が自発的に勉強をすることはないし、成績も上がらないし、何よりもお子様は勉強することを嫌がるようになることは、多くの保護者様が経験されてご存じのとおりです。

叱られることでお子様の自覚を促したり、反省につながるのではないか…と私も思ったことがありますが、それは最近叱られたことがないからそう思うだけです。

連日、ちょっとしたことで注意されたり叱られることが続くとどういう気持ちになるかは、その立場になってみないと分からないものです。

多くのお子様の場合、叱られると思考が止まります。保護者様の話す内容はお子様の気持ちに届くどころか、声ではなくただの音としてしか認識されません。大きな声で注意した場合、その声は工場の機械がガンガン鳴り響くようなうるさい音のようにお子様は受け止めています。

■叱責=怒りは負の連鎖しか生みません

強い口調でお子様に注意をしても、その内容はどれだけお子様のことを思ったことであっても、お子様の心を響かせるのは難しいです。

それどころか、保護者様のことを「怖い」と深層心理で思うようになってしまいます。勉強がうまくいかない→保護者様に強く注意される→怖いという気持ちになる→勉強することが怖くなる→勉強から遠ざかる…

これでは成績が上がることを期待するのは難しいです。

それでは、何を言っても勉強をしない、やる気にならないお子様に対して保護者様はどう接すればいいのでしょうか。

■保護者様の忍耐力が求められます

私の考え方ですが、子どもが勉強をやる気になるには、子どもが勉強の必要性を理解して、勉強することが将来の自分にプラス(得)になることが分かることが必要です。つまり、子どもが精神的に成長しないと自発的に勉強しようとは思わないです。

お子様の成長を待っていたら中学受験は終わってしまいます。ぼんず君は勉強の必要性を自覚したのは、中学受験が終わってからです。やっと気づいてくれたか、とほっとしましたが、気づくのが遅い。遅すぎる。もう少し早ければ6年直前期も楽に乗り切れたのに、と複雑な気持ちになりました。

自覚のないお子様に対しては、保護者様がお子様に合わせるしかありません。叱っても大声を出しても効果はないからです。

どうやってお子様に合わせるかは、そのお子様ごとの個性があるのでここで断言はできません。方法はいろいろありますが、いちばん保護者様に求められる能力は「忍耐力」です。

■絶対してはいけないことは「避ける」こと

忍耐力の具体例は、

  • 何度同じ間違いを繰り返しても、淡々と指摘して、黙々と指導できるか。
  • ごまかしや嘘を目の当たりにしても、怒りを抑えて、してはいけないことを指摘して、次からはしないよう指導できるか(難しいですね。これが出来れば仏の領域で、もう現世での修行は不要なくらいに高い包容力が必要です)
  • 理論の破綻した言い訳や屁理屈を並べるお子様に対して、淡々と、それでは成績が上がらないことを説明し、正しいやり方を指導できるか。

中学受験を目指すキーワードとして「忍耐」と「淡々と=感情を抑える」が見えてきます。

叱る以外に避けた方がよい行動は「避ける」ことではないでしょうか。親子喧嘩になる原因は、お子様との距離が近いからではありません。喧嘩を避けるためにお子様との距離を置くことは、現状をさらに良くない方向にもっていくことになります。

お子様が「勉強すると自分にプラスになる」「将来の選択肢が増やせる」ことを気付いてくれるまでの辛抱と思って、淡々と対応すること、適度な距離を置きながら、でも目は離さないで見続けることが必要ではないでしょうか。

難しいですね。「私は神様じゃないんだ!そこまで我慢できるかい」と今でもよく思います。常に悩む課題です。これこそまさに、親としての修行ですね。我慢比べをどこまでできるか頑張りましょうか…。

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コメント

  1. ゆう より:

    ぼんずくんのお母様

    いつも記事を読ませていただいております。

    今日の内容は、(私にとって)永遠のテーマです・・・。

    新小6で男子最難関を目指している(と本人は言っている)ものの、
    今回、Vから落ちました。親の私から見たら、ここで奮起しないともうVに上がれないし、
    その状態では抑も受験で勝てないと非常に焦るのですが、本人は全然エンジンがかかっておらず、のんきなもので、あげく、「めっちゃ勉強しとる!」と言うんですよね・・・。

    だんだん、私も嫌味のような口調で言ってしまい、
    親のほうの忍耐力が0に近いです。

    何のとか合格させたいと思うのですが、日々暗い気持ちです・・・。

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