直前特訓で問題を解くよりも自宅学習の方が効率がよいか

スポンサーリンク
(6年)入試直前特訓

■直前特訓は問題を解く時間が長いです

6年生の直前特訓がまもなく始まります。直前特訓の内容は、実施される塾や志望校コースによって実施期間や時間に多少の違いはありますが、多くのコースでは、演習+解説のパターンが繰り返されます。

演習とは、復習テスト、実力テスト、実践テストなどの名称で、出題範囲が総復習であったり、前回の講義内容から出題されるテストのことです。テスト時間はコースにより異なりますが、45~60分程度であることが多いです。実際の入試時間に合わせて、これよりも長い試験時間のコースもあります。

前半でテストを解いて、その場で相互採点をし、後半はそのテスト内容を解説するところまでが1科目のセットになっています。

3科受験校の直前特訓であれば、

  • 算数テスト&テスト解説
  • 国語テスト+テスト解説
  • 理科テスト&テスト解説

の構成で1日が終わります。1日の終わりに合格最低点をクリアできた合格者を発表する形式の場合は、

  • 算数テスト→国語テスト→理科テスト(順不同)
  • 算数解説→国語解説→理科解説
  • 合格者発表と激励

の構成になります。テスト時間が60分、解説が60分の場合、テストに3時間、解説に3時間を費やすことになります。冬休みの直前特訓は、この内容が毎日続きます。オプション選択の入試演習も同様の内容です。

■直前特訓を受けないで、自宅学習は可能か?

テストを解いてその解説を聞くだけなら、問題プリントをいただけるのであれば自宅で問題を解いて、お子様が自分で解説を読む方が効率がいいのではないか…。と思われる保護者様もいらっしゃるかもしれません。

直前特訓の実施校舎が自宅から遠い場合、片道1時間かかる場合は1日で往復2時間を移動に費やすことになります。2時間自宅学習の時間が増えれば、その方が弱点補強や総復習に充てる時間が増やせます。

私は、直前特訓は参加した方がよいという考えです。直前特訓は、それぞれの塾がお子様合格のためのノウハウを総結集させた講座で、これまで長年塾で勉強を続けてきた集大成とも言える内容です。直前特訓を終えた感想は、これを受けるために長い間塾で勉強をがんばってきたんだなぁと、本当に感慨深いものがありました。

しかしながら、これは私とぼんず君の極めて個人的な感想にすぎません。お子様の気質や目指す志望校によっては、必ずしも直前特訓の参加が必須ではない場合もあります。

■基本は直前特訓参加を強くおすすめ

直前特訓で長時間問題を解いたり、問題の解説を聞く時間がもったいない。その時間を自宅で苦手分野の対策に充てた方がいいのでは…という疑問に対する私の回答は、はい、そのとおりですとお答えします。

志望校の名前が付いた直前特訓であっても、1日の講義はどの科目もまんべんなく配置されており、算数を重点的に取り組みたいなどの個人に合わせた内容ではありません。

また、大半の問題を理解しているテストであっても、その解説を全部聞く必要があります。解けた問題であっても、お子様の解き方よりもずっとエレガントな別解を解説していただけるかもしれませんが、それでも解説を最初から最後まで聞く必要がない日があるかもしれません。

それでも、私は直前特訓に参加して、毎日テストを受けて、そのテスト問題の解説を聞くことをおすすめします。理由はいくつかあります。

●同じクラスのお子様=ライバルと競争してほしい

マスターコースをウェブで受講する話と似ていますが、浜学園の場合、同じクラスのお子様と競争するうちにクラス全体のレベルが上がっていく傾向があります。同じ問題を自宅で解いてもそれなりの効果があると思いますが、本気度や真剣度は自宅で解くとなかなか発揮されません。

合格点に届かなかった時の悔しさ、明日は必ず合格するんだ、負けないんだ、という気持ちは直前特訓だからこそ生まれてきます。合格点に届いた時の心の中でガッツポーズを作る気持ちや、帰宅後に「今日、合格だったよ!」と保護者様に嬉しそうに報告する気持ちなど、自宅で1人で問題を解くだけでは得られない経験です。

●テスト中の集中度の違い

塾でテストを受ける時と自宅で同じ問題を解く時では、お子様の集中度は大きな違いがあります。もちろん塾で解く時の方が本気度は大きくなります。小学生が自宅で毎日1人で集中して勉強を続けることは極めて難しいです。保護者様が終日監督しても、塾で勉強するほどの成果が得られない可能性が高いです。

●解説を耳から聞くと理解度が深まる

自宅学習で解説プリントを目で追って読むだけよりも、塾で先生の解説を耳で聞きながら同時に解説プリントを読む方が、お子様の理解度は深まります。目で見る+耳で聞く+手を動かしてノートに書く、と複数から頭に入れることでより記憶に刻まれます。

■テスト&講義は小学生向けの形式です

入試直前に集団塾で朝から晩まで毎日特訓が実施される度合いは、中学入試>高校入試>>>大学入試と、年齢が上になるほど少なくなります。高校入試向けの中3のコース内容を見ても、まだ演習+解説の構成が中心です。

一方、大学入試になると、単科受講、講義中心の内容になります。衛星予備校のような録画された講義の映像を各自の進度に合わせて閲覧する形式の塾も人気です。講義映像を配信する予備校も出てきました。

大学入試では、塾で長時間テストを受ける部分は割愛されて、演習は各自が自宅などで実施する場合が多いようです。おそらく、高校3年生にもなれば自宅で集中して問題が解けるからだと思います。講義や解説も各自が選択して、必要なものを聴くのでしょう。

塾で全科目のテストを受けて、全部の解説を聞くスタイルは、まだ小学生である受験生に対する至れり尽くせりのサービスとも言えます。全て参加するに越したことはないでしょうが、様々な理由で直前特訓を取捨選択することは、お子様次第でありだと思います。

■直前特訓より自宅学習の選択を検討してもよい場合

●志望校の名前が付いた直前特訓が実施されない場合

「難関コース女子」のような、どこの中学校を対象としているのか分からないコースが受講対象コースとして推奨される場合は、必ずしもその直前特訓に参加しなくてもよいと思います。

「難関コース女子」に含まれる具体的な学校名がいくつか提示されており、その中にお子様の志望校が含まれているのであれば、コースの先生にご相談ください。先生は「コースに参加しなくても大丈夫ですよ」とは言わないと思いますので、先生への質問の仕方は「難関コース女子でうちの子の志望校の問題が扱われる割合はどのくらいですか?」と聞いてみるとよいです。

志望校以外の対象中学校の入試問題がお子様の志望校の入試問題と似通っている場合は(難易度、出題傾向など)、直前特訓への参加をご検討いただきたいです。

●志望校に合格する可能性が極めて高い場合

受験する上で「合格可能性100%」と言うことはできませんが、合格に大きな自信をお持ちで、志望校の過去問が簡単すぎるくらいに解けるのであれば、問題を解いたり解説を聞く時間がもったいないかもしれません。大晦日の入試演習と元旦の模試だけ受けて、あとは自宅学習でがんばる選択肢もあります。

●特定の科目を重点的に強化したい場合

国語の記述対策に時間を使いたいので、直前特訓の国語だけ受講を見送りたい、のような希望をお持ちの保護者様もいらっしゃるかもしれません。厳格なコースでは一部受講は認められないかもしれませんが、コースによっては柔軟に対応していただけることがあります。

一部科目の時間を自宅学習に変えたい、この日は終日自宅学習させたいなどの変則的な直前特訓参加は、あらかじめ先生にご相談の上で可能かどうかをご確認いただきたいです。

1日の終わりに合否が出るカリキュラムでなければ、一部科目を抜けても私は問題ないと思いますが、これは先生とコース次第です。途中入退室不可のコースであれば、このアイデア実施は難しいです。

●お子様が自分の意志で自宅学習を希望する場合

コース資格ぎりぎりなので教材はもらって自宅学習をしたいとお子様が希望される場合、私は全くおすすめできません。塾で終日テストと講義を受ける方がいいですよ、とアドバイスします。

算数の図形だけをどうしても補強したい、など、やるべき課題をお子様が理解しているのであれば、自宅学習に切り替えてもよいと思います。

ただ、直前特訓全部を止めるのは賛成できません。まずは、1日、1科目だけ自宅学習に切り替えるところから始めてほしいです。最初か最後の講座であれば比較的やりやすいです(遅刻または早退)。

補強したいなら直前特訓に参加することをすすめます。まずは、日曜日や祝日の自宅学習でどのくらい補強できているかでご判断いただきたいです。

コメント

error: Content is protected !!