公立中学校で身に付く素養と中高一貫校進学の利点

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中学受験_保護者様向け

■ぼんず君がもし公立中学校に進学していたら…

冬休みに入り自宅にいる時間が増えたぼんず君とどうでもいい話をする時間が長くなっています。最近の話題は、「中学受験をしなかったら、どうなっていたか?」です。

ぼんず君母
ぼんず君母

中学受験しなくて公立中学校に進学してたら、どうなっていたと思う?

ぼんず君
ぼんず君

通知表がオール1で、内申点がめちゃくちゃで、公立高校は受験できないかな?

ぼんず君母
ぼんず君母

(なんやそれ…)授業を真面目に聞いて、定期考査で満点を取って、クラス委員をやって、部活も少しがんばれば、内申点はそこそこ取れるよ。

ぼんず君
ぼんず君

そういうことは向いてないから、しないわ。ためになる授業なら聞くけど、そうでないなら授業中に自分の勉強をしたい。

■内申点回避目的で中学受験を決めました

少し話をするだけで、ぼんず君は公立中学校での生活に向いてないことがよく分かります。ぼんず君の小学校での過ごし方があまりにも特異的だったので、「このまま公立中学校に進学したら、内申点を揃えることが難しい」と判断して、小学3年生から中学受験の準備を本格的に始めました。

ぼんず君ほど偏屈な男子でなくても、公立中学校で3年間「良い子」であり続けることはお子様にとって負担が大きいです。全員に合わせた授業内容はスローなペースで進み続けるため、理解力の高いお子様には退屈な時間が続きます。だからと言って授業中に自分の勉強をすることは許されません。

公立中学校では、

  • 全員一緒に同じことをする
  • 全員が理解してから次に進む

指導傾向がみられることが多いです。周りと歩調を合わせること、先生の指導に忠実に従うこと、テストの難易度はそれほど高くはないものの、上位校を狙うなら限りなく満点に近い点数を取ることが求められます。

どれもぼんず君には不向きなことばかりなので、我が家は中学受験に踏み切りましたが、これがぼんず君にとって本当に良かったことなのか、今でも時々考えることがあります。

■学歴だけでずっと世の中は渡れません

名の通った私立中学に入学し、難易度の高い大学の人気学部に入学しても、卒業後、学校名だけでは世の中を渡っていくことは難しいものです。企業勤めであれば、「京都大学〇〇学部を卒業しました」「ほー、すごいですね」と会話は一瞬で終わり、「で、何ができるの?」と聞かれるでしょう。

企業勤めに限らず、仕事は1人でするよりも複数名のチームで進められるケースが多いです。いくつかのチームを兼任しながら自分の時間調整と優先順位を常に考えて、他のチームメンバーともうまくコミュニケーションを取りながら、時にはお願いすることもあり、時には失敗を注意されることもあります。

企業勤めで求められる能力は、入社時には学歴は重要ですが、それと同じくらいに周りの人とうまくやっていく能力も大切です。

周りのメンバーは、必ずしも全員が良い方ばかりではありません。理不尽なことばかり要求される、自分の都合を優先してくる、無茶なスケジュールを押し付けられるなど、ぐっと我慢をしなければならない場面は少なくありません。

そんな時、ぼんず君なら「〇〇さん、ちょっと勝手すぎませんか?」とか「間違っていませんか?」などと平気で口に出してしまいそうで、今の状態ではとても企業勤めは合わない印象です。

ぼんず君に上記の話をしても、

ぼんず君
ぼんず君

そういう媚びを売ったり、気を使いながら話をするのはできないわ。

と、予想通りの返答でした。

■文武両道を掲げる公立高校は多いです

企業勤めで求められる気質を備えているのは、

公立中学から公立トップ高校に進学して、そこからきちんとした大学に合格し、そつのない大学生活を送った学生さんだと思います。

公立トップ高校の多くは「文武両道」を掲げています。表向きだけではなく、実際も体育の授業が厳しく、へなちょこのぼんず君では縄跳びや水泳の授業についていけないでしょう。

学校の先生に対する対応も同様です。公立中学校では「これができないと内申点に響くよ」の一声は、生徒を統率する上で非常に効果的です。内申点が揃わないと希望する公立高校を受験することすらできないこともあると聞いたことがあります。

ぼんず君ならオール1を付けられても平気で、「私立高校しか受験しません」と先生に言い切りそうな気がしますが、大阪は公立高校優勢で、私立高校しか受験しない生徒さんは少数派です。

■中学受験をお薦めしたいお子様

授業進度や内申点制度を考えると、中学受験の選択はお子様にプラスの要素が多いと思いますが、公立中学で我慢強く学生生活を送る経験は、社会に出てから役立つことも少なくありません。

関西地区の場合は中学受験者の割合は全体の約1割で、9割のお子様は公立中学校で3年間過ごすわけです。公立中学校で問題なく学生生活が送れそうなお子様であれば、必ずしも中学受験をする必要はありません。

中学受験をした方がよいお子様は、

  • 小学3年生までの時点で、学校のカリキュラムよりもはるか先をマスターし終えているお子様。
  • ぼんず君のように、中学校で内申点を揃えることが難しい気質のお子様
  • 特定の才能や能力を伸ばしてあげたい。優れた指導者の下で学生生活を送らせたいとお考えの保護者様

です。

■中高一貫校の先取り学習について

私は公立中学校→公立高校→国立大学という超親孝行な進路を歩みましたが、中学校時代を一言で表すと「暗黒時代」でした。

授業の進度があまりも遅く、しかし内職は許されず、熱心に授業を受けるふりをしなければならないのが苦痛でした。この時間を私立中学校のような先取り学習を受けていれば、もっと上位の大学や学部に進学できただろうなと今でも思います。

大学進学後に驚いたことの1つに、中高一貫校出身の同級生と公立高校出身の同級生の違いがあります。全員ではありませんが、中高一貫校出身の同級生は入学前から英語以外の外国語をマスターしていました。「高校で第二外国語のクラスがあった」と聞いて驚きました。大学受験の勉強をしながら、受験に直接プラスにならない第二外国語を勉強する余裕があったのかと。

大学での成績も優秀な方が多く(そうでない方もいましたが、優秀な方が多かったです)、さらには、独特の品というか優雅さが感じられました。一方で、自分自身を「雑草やな」と思って凹むこともありましたが、「雑草は踏まれても枯れない、力強さがあるんだ」と思い直したことをよく覚えています。

この経験のせいではありませんが、ぼんず君の子育て方針は「ボンボンにする」で、結果、やや斜め上向きのボンボンに育ってしまいました。現在は軌道修正中ですが、なかなか難しいです。

■どんな進路でもお子様は未来を切り開けます

年の瀬の頃にこのような内容の記事を書こうと思った理由は、進学先が私立中高一貫校でも、公立中学校であっても、お子様次第で未来は切り開けることをお伝えしたかったからです。

ぼんず君のような不器用なお子様であれば、どこでもいいから私立中学校に入れてしまう方がお子様が生きやすいかもしれませんが、多くのお子様にとって、中学校の選択は後から振り返ればそれほど大きな差にはならないと思います。

6年生の保護者様は、気持ちがパンパンに腫れあがって、いっぱいいっぱいな毎日をお過ごしだと思います。本日の記事でうまく伝えられなかったかもしれませんが、どんな進学先でも、お子様は未来を切り開く力をお持ちですので、少しだけ楽な気持ちになっていただきたかったのです。

統一入試まで3週間を切りました。お子様の力を信じて、毎日明るく送り出してあげてください。今日と明日でいろいろあった今年も終わりです。美味しい食事は力の源です。私も、ちょっと面倒ですが料理をがんばります。

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