■今年の夏休み、ぼんず君はなぜか真面目に勉強できました
鉄緑会の校内模試まであと3日となりました(高1と中3生の場合)。ぼんず君はかなり真面目に勉強しています。この夏の勉強の進捗度合いは、中高一貫校に入学してから最も計画通りに進んでいるように見えます。
高校に進学してからは、小学生や中学生の頃のように先回りして何でも教えたり、手を貸すような学習指導を止めたので、ぼんず君の日々の学習内容を詳細には把握しておりません(「高校に進学」と書いたところで、ドキっとしました。ちょっと前まではすぐ泣く小学生だったのに、もう高校生ですよ!)。
把握してないものの、毎日使用するコピー裏紙、シャープペン芯やノートの消費量が多かったり、ご飯を食べながら「鉄壁」の音声データをウォークマンで聴いたり、水色のテキストを見ながら頭の中で問題を解く様子を見ると、校内模試でとてつもない失敗はしないだろうなと思います。
我が家は校内模試のたびに目標を設定して、目標クリアできたら褒美を与えています。褒美の金額は小学生の頃の500円玉とは比べ物にならないくらい年々高額になっています。褒美設定会議で厚かましすぎる物を提案されて、私がブチ切れて即却下することもありますが、まぁ物でやる気が釣れるなら楽だし手軽なので、この夏も褒美を設定しております。
この夏のぼんず君の目を見張るほどの勉強のがんばりの要因は何だろう…としばらく様子を伺いましたが、分からなかったので直接本人に聞いてみました。
今年の夏はえらく勉強がはかどってるよねー
うん。今まででいちばん勉強しやすい夏休みだよ(嬉)
そうなんだ。なんでかな?
それは、お母さんが昼間、家にいるからだよー
在宅勤務継続中のために平日の日中も私が家に居ることが、ぼんず君の自宅学習に予想以上の効果を発揮しているようです。
ただ、在宅勤務は昨年2月から始まったので、昨年の夏もずっと家で仕事をしていましたが、昨年は今年の夏のような切れの良い学習態度ではありませんでした。それについて質問すると、
去年の夏は、コロナでいろんなことがどうなるか分からなかったし、それどころじゃなかった。
とのことです。コロナの蔓延状況は昨年よりも今年の方がはるかに悪化しているように思えますが、ぼんず君なりに感染リスクを低減させる方法を考えながら日々生活することに慣れてきたのでしょう。
■6年生の夏休みを思い出しました
高1の夏休み、1日中、私がずっと家に居て(日中は仕事してるので、ほぼ無言ですが)昼休憩時間に一緒にご飯を食べたり、「今日はこんな問題が解けたんだよ」「ここまで進んだんだよ」などとぼんず君と会話をするような毎日を振り返って、思い出しました。
これは、中学受験のために6年生の9月に会社を辞めた時と同じ状況なのです。6年生の夏休みは有休を使い切ってかなりの時間を自宅にいるようにしました。この時は、私が付きっきりで勉強のサポートをしないと乗り切れないと判断して、会社を辞める決断をしたのですが、今年の夏はそのような切迫した状態ではなく、むしろぼんず君の勉強サポートに対してはかなり手を離した状態でした。
それでも、私が家に居るだけで、
何となく見られてる気がするので、昼寝しないで勉強しなきゃと思う。
何となく安心。
一緒に昼ご飯が食べられるので、さびしくないし、嬉しいな。
と、思うそうです。これは小学生ではなくて、高校1年生の発言です笑。
幼稚だなーと思いますが、高校生でも心の中はこんなものなのでしょう。
見られているから昼寝できないって、誰もいなかったら昼寝確定です。今時のお子様であれば、スマホ見ながらごろ寝でしょうか。
見られているから、まあ勉強するか。というのが切れのある学習姿勢につながっているのは間違いないのですが、もう一つあるのは、
お昼ご飯を誰かと一緒に食べたり、会話することのプラス効果です。1日中、一人で自宅で勉強して過ごすことは、学習効率は良いのかもしれませんが、精神的にしんどいのかもしれません。思い起こせば、中1や中2の夏休み中は携帯電話にぼんず君からの着信が山のように残っていました。
今年の夏は、昼休憩時間中にぼんず君から午前中の成果内容を聞いています。会話しながら自分で勉強内容や進捗を確認できるのがよいそうです。進捗が遅い時、やってる内容がずれている時、追加した方がいいものがあると私が思った時はその場でダメ出ししています。
私も仕事しながらの昼食タイムなので、ダラダラと話をすることができません。ばしっ、ばしっと短く真実を毎回伝えています。「(アドバイス内容を)紙に書いてー」と言われることもありますが、そんな時間はありません。「お母さんアドバイスノートを作って、そこに書いて」と伝えていますが、きっと作っていないでしょう。まあ仕方ありません。できるようになるまでくり返し同じことを言い続けます。
■保護者様が自宅に居られる環境は、何にも代えられない贅沢です
夏休みに限らず、保護者様がお子様のが近くにいることは、保護者様が想像する以上にプラスの要素と影響があります。
保護者様に見られているから勉強に身が入る、というのは小学生でも高校生でも同じです。ただ、大人ひとりが家に居る、というのは非常に贅沢であるとも言えます。
以前であれば専業主婦でないと難しかった自宅での学習監督ですが、在宅勤務という素晴らしい制度を活用できれば、仕事と学習監督の両立も不可能ではなくなりました。ただ、この制度は誰でも利用できるわけではないのが難点です。
今後の仕事選択の際には「在宅勤務が週に何回か利用できること」という条件を加える方も増えてくるでしょう。
誰でも平日の日中にお子様をずっと見ていられるわけではありませんので、もし今、それが可能な状況の保護者様は、お子様を見ていられる環境を最大限に活用していただきたいです。
一緒に居られる時間をうまく使えば、成績を上げることは難しくありません。それは小学生でも、中学生でも同じです、高校生はちょっと大きすぎますが、ぼんず君のようにやや鈍めの高校生であれば対応できます。
在宅勤務中の保護者様は、常にお子様と一緒の夏休み期間にイライラされているかもしれませんが、成績を上げられるチャンス!と思えば、また過ごし方が変わるかもしれません。
特に6年生の保護者様は夏休みは本当に貴重な時間です。少しの忍耐が秋に花を開かせる力になります。あと数か月間、地道にがんばりましょう。高校生の親の私もぐっとこらえながら模試直前の見守りをしています。
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