■B4サイズの印刷/コピー可能なプリンターがあると便利です
学校の夏休みがまもなく終わる時期になりましたが、お子様の学校提出用宿題の消化は順調に進まれていますでしょうか? 特に6年生の受験学年のお子様は、朝から夜遅くまで塾の夏期講習→平常授業と、1日の半分近くを塾で暮らすように過ごされる方もいらっしゃるかと思います。
工作や読書感想文の代行業の話をニュースで見たことがありますが、6年生は本当に時間がないんですよね…。我が家もぼんず君の宿題をお手伝いしたことは1度や2度ではありません。利き手でない方で書きなぐるようにして筆跡を変えて書いても、ぼんず君の文字に似せることができなくて苦戦したことを覚えています。
学校の夏休みの宿題を出さないと、2学期始業式が終わっても帰宅させてもらえないとか、提出するまで毎日放課後に居残りをさせられることもあるかもしれません。30%くらいの出来でもいいので、提出することに意義があると思って、何とか形にして始業式に持たせられるようにそろそろご準備を始められると確実です。
本日は家庭用プリンターの話です。中学受験の準備を始めると、コピーを使う機会が出てきます。テキストや問題集をコピーしたり、復習テストをコピーしてもう一度解きなおすなど、我が家は毎日のようにコピーをしていました。
コピーのたびにコンビニに行くのは時間と手間がかかりますし、大量のコピーを取っている最中に後ろにコピー待ちの人が並ぶとご迷惑をかけてしまうし、持参した教材をコピー機にはさんだまま持ち帰るのを忘れてしまい、焦るなど、自宅にコピー機があるといいな…と思う方は多いと思います。
コピーもできる家庭用プリンター複合機は各メーカーが扱っていますが、復習テストのB4サイズをコピーできる機械は種類が少なく、以前は値段も高額でした。ぼんず君が小学生の頃は10万円以上したA3対応複合機が、最近は驚くほど値段が下がっており、さらに機能も充実しています。
この機能でこのお値段なら、ぼんず君が小学生でなくても今でも買い換えたいな…と思う機種が発売されていますので、いくつかご紹介します。
■改良されて進化したエプソン複合機
我が家の歴代プリンターはここ数台エプソンが続いており、まずはエプソンのホームページから確認しました。
必要な機能は以下の4つです。
◎A3対応
◎コピー機能付き(A3までコピーできること)
○できればエコタンクインク
○できればカラー印刷
エプソンのホームページは、必要な機能を選択してニーズにぴったりのプリンターを簡単に検索することができます。大手プリンターメーカーの中ではいちばん分かりやすい作りです。
昨年に中学受験向けのプリンターのご紹介記事をまとめた時は、上記機能を搭載したエプソンのプリンターは11万円ほどの高額機種しかありませんでしたが、2020年10月にかなり値段の下がった新製品が発売されています。PX-M6010です。
▲PX-M6010。アマゾン実勢価格は32500円前後です。カラー印刷、A3までのコピーとスキャン、両面コピーも対応可能でこのお値段は素晴らしいです!
給紙トレイが2段のタイプもあります。
▲PX-M6011。アマゾン実勢価格は43000円ほどです。
両機種ともに残念ながらエコタンクではありませんが、印刷コストはまあまあよいです。A4モノクロ印刷コスト1枚2.9円、A4カラー印刷コスト1枚9.4円と、コピー用紙の金額を加えてもコンビニで印刷するよりもずっとお安いです。印刷スピードはモノクロ1枚5.5秒、カラー1枚8.5秒と高速です。
さらに、今まで「なぜなかった?」とずっと思っていた機能「メンテナンスボックス」(廃インク受け。従来の機種は廃インク受けが一杯になると機種の寿命となりましたが、M6010&6011はメンテナンスボックスを交換すれば使用し続けることができます。
廃インクは目詰まりを防ぐために定期的に排出されます。印刷のたびにも少しずつ排出されて、目安として15万枚でボックスは満タンになるそうですが、実際はもっと早く満タンになると思います。
私は給紙トレイは1つでいいので、少しでも機械が小さい方がいいという考えですから、私が購入するならPX-M6010ですし、こちらをおすすめします。昨年の11万円台から3万円台ですよ! 3万円台であの面倒な復習テストのコピーを1度で出来るのであれば、大幅な時間短縮になりますから、本当におすすめしたいです。
エプソンのエコタンク搭載プリンターでA3対応の機種はありませんでした。A4対応、カラープリンター、A4までのコピーとスキャン可能な機種は、EW-M752Tです。
▲EW-M752T。アマゾン実勢価格は4万円ほどです。A4までのサイズしか印刷/コピーできませんが、エコタンク内蔵のため印刷コストは安いです。A4モノクロ印刷コスト1枚1.3円、A4カラー印刷コスト1枚3.0円です。コピー用紙代を加えてもカラー印刷が1枚5円以下で出来るのであれば、気軽に使えますね。
B4版の復習テストのコピーを1回で済ませることにこだわらない保護者様は、こちらの機種をおすすめします。
■ブラザーは2020年と同じ機種でした
次にブラザーのホームページを見ましたが、2020年に記事を書いた時と同じ機種で、A3対応の新製品はありませんでした。
▲MFC-J6583CDWのアマゾン実勢価格は約29000円です。エコタンク搭載ではありませんが、ランニングコストはそれほど高くありません。A4モノクロ印刷コスト1枚1.5円、A4カラー印刷コスト1枚6.0円です。
印刷スピードは、A4モノクロ1枚5.5秒、カラー1枚6.0秒です。エプソンよりもカラー印刷がかなり速いです。
エコタンク搭載機器もあります。MFC-J6997CDWです。
▲MFC-J6997CDWのアマゾン実勢価格は約7万円です。昨年から2千円ほどしか値段が下がっておりません。1年経っても値崩れしていないところに、この製品の強みがあると思います。
いちばんの強みはエコタンク搭載によるランニングコストの安さです。A4モノクロ印刷コスト1枚0.8円、カラー印刷コスト1枚4.1円です。MFC-J6583CDWとの本体価格差は41000円ほどありますが、モノクロ印刷コストの差は1枚0.8円で、最大耐用枚数15万枚まで本体が壊れずに稼働した場合、150,000×0.8=105,000円の印刷コスト差が出ます。カラーであればもっと差が出ます。
プリンター本体を安く買いたい保護者様にはMFC-J6583CDWがおすすめで、印刷枚数の多い方や長期的な運用コストをお考えの保護者様には、エコタンク搭載のMFC-J6993CDWをおすすめします。
■キャノンのホームページは検索しにくい…
最後にキャノンのプリンターを検索しようとホームページを見ましたが…非常に検索しにくくて、いったん断念してしまいました。
エプソンやブラザーのように、使いたい機能を選択して機種を検索できるようにするか、またはブラザーのようにわかりやすくて静止状態の一覧表を掲載するか、見せ方を一考していただきたいです。
■過去問を解き始める6年生9月までの購入をおすすめ
普段の塾の学習ではそれほどプリンターの必要性を感じられないかもしれませんが、6年生になると自宅にコピー機兼用プリンターが欲しくなります。いちばんの理由は、志望校の過去問を解き始めるからです。
赤本などの問題集を使って過去問を解きますが、最低でももう1回見直す必要があることから、コピーを取って問題を解く方が多いです。4科受験の方、特に社会の問題は枚数が多く、赤本を見開きで印刷できると印刷時間を大幅に短縮することができます。
本日の記事が、中学受験準備に最適なプリンター選びにお役に立てれば何よりです。
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