日本テレビの24時間テレビが昨夜から始まりました。この番組が始まると、夏休みが終わりだなーと感じさせられます。大阪府下の多くの公立小学校の二学期始業式は明日8月26日です。あっという間の夏休みでした。6年生以外のお子様は、そんなに勉強ばかりの夏でなくても大丈夫です。汗をかいて、太陽の光を浴びて日焼けするのも大切です。来週からメリハリをつけて、勉強の時間は集中してがんばろうとお子様を前向きな気持ちで学校に送り出してあげてください。
気を付けなければならないことは「宿題」と「提出物」を忘れないようにすることです。宿題は念のために終わっているかどうかを確認して、万一、未完成の場合は怒る前に総出で終わらせるしかありません。提出物は「捺印済の通知表」くらいしか思いつきませんが、他に必要な書類があればクリアファイルに入れてランドセルの中に入れてしまいます。
明日は帰宅時間が早いので、午後からの時間を有効に使えるよう教材のセットをしておくと、保護者様がご不在でもお子様が自主的に勉強してくれる…かなと期待しましょう。
■社会の選択は志望校と算数の実力で決める
本日はコメント欄からご質問いただいた「社会の勉強時間捻出」についてまとめます。まず最初に、社会の選択は必須ではありません。浜学園の場合、4年生は算数、国語、理科の3科が必須で、社会は9月から「はじめての社会」が月2回のペースで始まります。
社会を選択するかどうかは、志望校の試験科目に社会が含まれるかどうかと、苦手な科目を社会で補う必要があるかどうかの2点で決める場合が多いです。算数が非常に得意であれば、必ずしも社会を取る必要はありません。具体例では、灘中志望で、東大寺を併願校で受験するお子様です。中には、趣味で社会の勉強をするお子様もいらっしゃいますが、少数派です。
逆に社会を取る必要がある/取ることを勧められるお子様は、第一志望の科目に社会があり、その学校の算数が難しく、社会の平均点が高い場合です。具体例では、東大寺、大阪星光が挙げられます。東大寺の社会は独自の対策が必要です。大阪星光の社会は非常にオーソドックスな問題が多く、算数はそれほど難問ではないものの、9割近い得点が必要な年度もあることから、社会を取っておくと万一の算数の失敗を補填することができます。
■鉄道好きなら路線図で地理の勉強を
では、いつから社会の勉強を始めるのがよいでしょうか。我が家を例に挙げます。必ずしも社会は必須の状態ではありませんでしたが、ぼんず君が地理や歴史の本が好きで、試しに「はじめての社会」を小4の9月から受講させました。ほとんど全部知ってる内容だったらしく、すぐweb講義に切り替えました。
4年生のうちに地理の基本事項の暗記を終えて、5年生の2月から社会の授業を取りました。びっくりするほど成績はよかったです。並行して歴史の勉強を始めました。6年生は授業を取る時間はないと思ってのことです。
4年生では理科で苦戦し、多くの時間を理科に費やしましたので、決して勉強時間に余裕があったわけではありません。理科や国語の宿題ができなくて、泣きながら勉強していた様子を思い出します。
4年生で3科になって負担増の中、必ずしも必要でない社会の勉強を熱心にできた理由は、おそらくぼんず君は地理と歴史が好きだったからです。鉄道好きなお子様であれば、日本全土の白地図に路線や駅を書き込み、県ごとの特産品や地形の特徴を加えていくと、頭の中に日本全体の地形や地域ごとの特徴が入っていくと思います。ついでに、夏休みの自由研究にもなります。
ばらばらと書き進めてしまったので、学年ごとにまとめていきます。
■4年生「はじめての社会」で地理の基礎を完成
まだ社会の勉強を始めてない場合は、9月からの「はじめての社会」を受講するかweb講義を申し込みます。テキストだけの購入でもよいですが、その場合は保護者様が講義をする必要があるので、手間がかかります。そして、4年生のうちに地理の基礎知識を覚えてしまうことが大切です。これを完璧に理解できれば、5年生2月からの公開学力テストで高得点が取れます。授業の理解も早く、復習テストも楽勝です。
はじめての社会での学習と並行して、社会の勉強が好きになるように保護者様が一工夫することをおすすめしたいです。お子様が地理や歴史に興味を持ってくれれば、放っておいても自分でテキストを読んで覚えてくれます。社会の勉強に気乗りがしない様子の場合、社会の学習そのものに対する興味が薄い可能性が高いです。この場合、暗記1つにも時間がかかり、結果として社会以外の科目の時間不足につながりかねません。
■5年:しんどくても勉強の継続が大切
4年生ではじめての社会を受講していれば、5年生の2月からスムーズなスタートが切れます。社会が得点源になるよう、この1年でがんばります。
5年生で初めて社会の学習を始める場合、思った以上に早いペースで授業が進み、暗記内容も多く、社会を辞めたいと言うお子様もいらっしゃるかもしれません。ただ、ここで社会を辞めてしまうと、後から「やはり必要だから社会の勉強を再開しよう」と思っても非常に難しいです。
今の時点で地理の勉強が負担になっている場合ですが、算数、国語、理科の3科の勉強時間を削って社会に充てることは反対です。社会の暗記を効率よく進めることに力を注ぐことが大切です。この先、6年生ではさらに歴史と公民が追加されて、時間をかけて暗記科目をこなす癖がついていると、6年生で勉強が全くこなせなくなります。
5年の地理に当時の我が家が割いた時間は、宿題解きで1時間、復習テスト前の暗記と確認で1時間、計2時間です。単元によっては(伝統工芸などやたら覚える項目が多い時)暗記確認に2時間使った週もありますが、社会に長時間割くよりも、算数と理科に時間を使いたかったので、時間を計りながら勉強を進めました。
■暗記は日々の細切れ時間を活用する
暗記のポイントは、1日に長い時間を使うのではなく、15分でいいので繰り返し暗記学習をすることです。覚える項目はテキストの見開き説明の箇所なので、このページをコピーして、ボロボロになるまで使いました。トイレでぼんず君はよく眺めていました。知識の曖昧な項目は、私が「豚肉の生産量の多い都道府県を上から3つ」などクイズのように質問して確認させました。30秒で暗記の確認ができるのでクイズはおすすめです。
細切れ時間を活用して、テキストの項目を暗記し、暗記できれば問題も解けます。短い時間でいかにうまく毎週こなせるかが、社会と付き合うポイントだと思います。5年生の間で社会とうまく付き合うことができれば、そのまま6年生で歴史と公民も身に付けることができます。
最後になりますが、
■5年生で社会を学習する際のポイント
- 社会の暗記に長時間費やすのではなく、日々の細切れ時間を有効に使う。
- 覚えるページをコピーして、1週間常に眺めて知識を完璧に仕上げる。
- 公開の2週間前から暗記項目をざっと総復習する。
このサイクルをきちんと実行し続ければ、社会の偏差値は60以上取れるようになります。保護者様もご一緒に、社会の知識をあと半年で広げていきましょう。社会はやれば必ず得点源になります。
コメント
こんにちは。
社会の記事ありがとうございます!
夏休み最後をドタバタと過ごしてお礼が遅くなってしまいました。
こちらは関東なので社会は必須なのです。早めにコツコツ覚えておけばと思っていても、なかなかうまく行かないものですね。
おすすめに従って頑張ります…。