本日は、東洋経済オンラインの記事『コロナ騒動、親子で考えてみたい「問題の焦点」』をご紹介します。著者は教育評論家の親野智可等氏です。
新型コロナウイルスの件で突然の一斉休校となり、子どもも親も先生もみんな戸惑っています。こんな時期こそ、時間を有効活用してほしいと思います。そのために大事なことを4つ提案したいと思います。
■今起きている問題を自分の頭で考えてみる
親や先生が心配しているのが、子どもたちの勉強のことです。先生たちはたくさんのプリントを刷って宿題にしました。また、企業や各種団体は、オンラインで動画やドリルなどの教材を無償提供してくれています。
でも、私は「今、子どもたちにとっていちばん大事な勉強」はもっと違うところにあると考えます。それは、「なぜ休校になったのか」「休校の判断は是か非か」「今、日本と世界はどんな問題に直面しているのか」「感染予防のために気をつけるべきことは何か」などについて、深く追究したり自分の頭で考えたりすることです。
ぜひ、親子で一緒にニュースを見たりネットで情報を集めてみてください。休校の是非について調べるとき、とくに大事なのは偏った情報だけに接するのではなく、賛成と反対の両方の意見に接することです。
情報を集めると同時に、親子で感想や意見を出し合いましょう。子どもの意見を聞くときは、「そんなの違うよ」などと頭から否定するのはやめましょう。どんな意見にも、「なるほど。なるほど」「確かにそれは言えるね」など、まずは共感してあげてください。
■ゲーム以上にお子様が熱中できる何かを用意する
子どもがゲームをやりすぎることを心配している親も多いと思います。1つの対策として、ゲーム以外にも楽しいことができるようにしてあげることが大切です。なぜなら、ほかに楽しいことがないと1日中ゲーム漬けになってしまう可能性があるからです。
この状況下で、自宅でできそうなものを挙げてみます。
◎体を使う遊び 風船バレー、風船サッカー、けん玉、ヨーヨー、フリスビー、フラフープ、輪投げ、バドミントン、キャッチボール、ストラックアウト、一輪車、縄飛び、ホッピング、お手玉、メンコ、こま回し、竹馬、ゴム跳び、ケンケンパ、親子じゃれつき遊び
風船バレーや風船サッカーは、大声を上げながら遊べてストレスの発散に効果的です。けん玉やヨーヨーはユーチューブの動画を見るとコツがわかります。できなかった技ができるようになることで、達成感が得られ自信がつきます。
◎室内でできる遊び 紙飛行機、折り紙、トランプやカルタやウノなどのカードゲーム、野球盤・人生ゲーム・双六などのボードゲーム、将棋・オセロ・五目並べ・囲碁などの知的ゲーム、塗り絵、シャボン玉、ブロック、あやとり、各種知育グッズ
かつて爆発的にはやったウノや遊びの種類が多くて奥の深いトランプなどは、今はやったことがない子も多く、けっこう新鮮な気分で遊べるはずです。カルタや将棋などは知的な面で鍛えることもできて一石二鳥です。
■お子様が元から好きなことや趣味を応援する
子ども本人がもともと好きなことや趣味にたっぷり熱中できるようにしてあげてください。そのために、親が応援してあげてほしいと思います。
普段は子どもも忙しくて、そういった時間を十分に取れないことも多いですが、今こそ、好きなことをとことんやってほしいと思います。
人間は自分がやりたいことをやっているときがいちばん幸せです。しかも、やりたいことを深掘りすることで、これは誰にも負けないという自信がつきます。1つのことで自信がつくとほかのことでも頑張れるようになり、よい循環が始まります。
また、好きなことに熱中しているときに、集中力、追求力、試行錯誤する力、やりとげる力などがつきます。自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやっていく力、つまり自己実現力もつきます。
さらに、好きなことをたっぷりやらせてもらえることで親の愛情を実感します。それによって親子関係がもっとよくなるはずです。
■多い宿題は「7ステップ方式」で乗り越える
宿題がたくさん出ている場合にお薦めしたいのは、次の「7ステップ方式」です。
1. 宿題を1カ所に集めて全体量を見える化する
全体量をつかむことで「これだけやればいい」ということがわかります。これをやらないと「宿題が多い」という不安だけが必要以上に膨らんでしまい、ますますやる気がなくなってしまいます。
2. 宿題の量を「数字化」する
「生活表1枚。算数プリント10枚。漢字プリント10枚。絵日記3枚」などのように、数字化して紙かホワイトボードに書き出します。これによって宿題の全体量がさらにはっきりします。
3. それぞれの宿題について「始める日」と「締切日」を決める
「算数プリントは毎日1枚。3月17日から3月21日まで」「絵日記は3月23日までに1枚」などと、計画を立てます。
4. 宿題の計画を生活表などに落とし込む
立てた計画を生活表かカレンダーに落とし込んでいきます。算数プリントをやる期間は青色で囲むなど色分けすると効果的です。これによって、何をいつ始めていつまでに終わるのかが、はっきりわかります。
5. 実行の段階では親が見届ける
見届けとは、やるべき事がやれたか見て、やれていたら褒め、やれていなかったらやらせて褒めることです。
6. 生活表などに○□△×をつけて途中経過を見える化する
「宿題が計画通りにできた日には○」「まあまあできた日は□」「半分くらいの日は△」「それ以下の日は×」と決めて評価していきます。
7. △や×が続く場合は、親子で計画を見直す
△や×の日が続くような場合は、そもそも無理な計画だったということなので、親子で計画を見直しましょう。(記事終わり)
■我が家がコロナウィルスについて話をした内容
コロナウィルスの影響がこれだけ全世界に拡大するとは、当初は全く想定しておりませんでした。1月下旬の報道を見て、収束までに3カ月かかると予測してすぐに3カ月分の備蓄をしましたが、4月末に事態が収束するとは思えません。
学校が休校になる前後にぼんず君に話をしたことがいくつかあります。
- いつかは感染するかもしれないけど、感染する時期をできるだけ後にするために予防措置を徹底して行うこと。
- 万一、学校や塾などで感染した方が出たとしても、その方が回復後に差別や偏見の気持ちを持たない、表に出さないこと。誰もが感染する可能性がある。自分も感染する可能性がある。治療法や予防法が確立されることを応援すべきで、特定の方を攻撃しても得るものはない。絶対に止めよう。
これだけ全世界的ウィルスが広まった以上、時期はいつになるか分かりませんがいつかは感染すると思います。その時を少しでも遅らせるための習慣を継続しつつ、自分自身の免疫力を高めて、自分の身体の機能を信じるしかありません。
■休校期間も普段と同じリズムでの生活継続
勉強については、何度も話をしています。自宅外に出られないためにストレスもあると思いますが、自分の裁量で自由に使える時間がたくさん得られたと前向きに解釈しよう。と伝えています。
春休みも含めると1カ月以上の期間です。この期間の使い方、過ごし方は、必ず4月以降の学校生活に大きく影響します。
休校期間中でも普段学校に行く時と同じ時間に起きて、洋服を着替えて、朝の小学習(計算、単語暗記など)を済ませて、それからの時間は学校で授業を受ける以上のものを身に付けてほしいよ、と伝えています。
私は休校2週目から仕事で不在です。コミュニケーションツールに遠隔webカメラを購入しましたが、ぼんず君にはすこぶる不評です。仕事場で忙しい合間にスマホでカメラを確認すると、カメラにタオルが掛けられていたり、カメラの度真ん前にマグカップや本が置かれています。
アプリを使ってカメラのスピーカーから「タオルどけてー!」と私の声を流すと、ぼんず君はタオルを外して、カメラごしに手を振っています。今日も元気やね、と安否確認と在宅確認は楽になりました。
電話だとどこにいるか分かりませんが、音声に応答してwebカメラのタオルをどけるということは確実に自宅にいるので、安心です。
■大人は経済停滞や雇用の心配も出てきます
コロナウィルスによる影響は、お子様よりも大人の方が大きいです。真っ先に心配したのは「このまま経済が停滞し続けたら失業者が増える」ことです。失業者には私自身も含まれます。
日々の出勤途中で目に留まることは、飲食や販売のお店の勢いのなさです。旅行、運輸、娯楽などのサービス利用者数も激減しています。
この状況が数か月続けば、私自身も職を失う可能性はゼロではありません。通勤途中や日常生活の中でコロナウィルスに感染する可能性だってあります。
しかし、それを怖がってあらゆる社会生活を止めることはできません。うろたえず、嘘の情報に惑わされず、日々できることを続けていくだけです。
先の見えない怖さはありますが、お子様のためにも大人が見本となる行動を示していきたいものです。皆様が今日もお元気で無事に過ごされますように。私もできることをがんばって続けていきます。
- 休校期間の教材に最適。1カ月間無料の申込は4/15まで
- 英語&数学の先取り学習に最適!
- 問題演習&ビデオ解説で理解が深まります
- 小4から高3までの講義と教材は使い放題
コメント
毎日、ブログ拝見しております。
ボンズ君ママさんは、本当に人として立派なお母さんだなと、改めて尊敬して読んでおります。子供を想いお仕事を辞められた時のブログは、胸が一杯になり、涙が出ました。ですので、お仕事を再開された事を知った時は、ほっとして、嬉しく感じました。
コロナの話、我が家も子供としっかり語ってみたいと思います。
こんばんは。コメントありがとうございます!
私はそんな大した親ではありませんが、子どもが発する言葉の大半は
親の口マネと考えますので、コピーされても恥ずかしくない言葉を
選択するようにしています。
コロナが早く収束してくれるとよいですね。