ぼんず君は上あごよりも下あごが前に出ている「受け口」でした。そのため、小学校入学前から矯正歯科の先生と歯並び矯正治療開始のタイミングを相談していました。受け口の状態だと、
・きちんと口を閉じることができない→常に口が開いている、
・しっかり歯を食いしばることができない→集中力に欠ける、
などの様子が見られたので、中学受験の小6終わりまでには受け口の矯正治療を終えたいと思っていました。
矯正治療を開始したのは進学塾に入塾した少し後の小3冬です。今後の成長予測と中学受験事情を踏まえて、矯正歯科の先生にご判断いただきました。このたび全治療工程の半分ほどが終わったので、歯並び矯正をお考えの保護者様のご参考になればと思い、治療工程をご紹介します。歯列矯正の開始時期は小3~小4終わりまでが一般的とのことです。
〇治療開始時(小3冬~)
開始前の歯並びの写真が残っていましたので掲載します。
↑右から撮影/ 正面から撮影↑
下の歯が上の前歯にかぶさっている「受け口」であることがよく分かります。開始直後から上の歯にワイヤー金具が付けられました。就寝時にはヘッドギア(ハイプルタイプ)を頭に付けて下顎を引っ張りながら寝ることになりました。
ヘッドギアは少し前の年代の方なら記憶に残る、あの団体が付けていたものに似ています。それをぼんず君が知ると付けるのを嫌がるかもしれないので、あの団体についてはギアが取れるまで触れないようにしました。
ヘッドギアは下顎を強く引くため、慣れるまでは相当痛いらしく、寝る前に装着を確認しても、夜中に寝ながらヘッドギアを外し、朝起きたらキレイに枕元に装置一式が並んで置かれてあることが続きました。小5の林間学校時は小学校の担任の先生に説明の上、ヘッドギアを持参して寝る前に装着させました。
〇ヘッドギア卒業
当初は小6の夏までには第1段階の全ての矯正治療が終わる予定でしたが、ぼんず君は身長の伸びが遅く、小6になってから急に身長が伸びてきたため、小6の夏までヘッドギアを付けていました。小6夏期講習の頃にやっとヘッドギアを卒業、以降はワイヤー金具の装着だけとなりました。小6夏までには受け口はほぼ正常に戻り、ぱっと見は問題ない状態になりました。
受け口だった頃は、夜中の歯ぎしりがひどく、ギリギリと噛むような音で私は何度も目が覚めましたが、歯ぎしりはこの頃には収まりました。
残念ながらワイヤー金具は中学受験時も外すことはできず、受験直前まで隔月で診療に通う必要がありました。12月中頃に受診し、次は受験終了時に歯科医に行きました。ワイヤー金具装着中は歯磨きがしにくいようで、磨き残しが非常に多く、虫歯になるのではと心配は尽きませんでした。
〇ワイヤー金具卒業
中1の7月にやっとワイヤー金具が外れました。今後は夜寝る前に取り外し可能なワイヤー金具を付けるだけです。総入れ歯のような形で、かちっと上の歯に取り付けます。オーダーメイドのため、紛失すると非常に高額な値段で再度作る必要があるため、歯科医の先生と相談の上で、合宿など親の同行なしで宿泊する際は持参しないことにしました。
ワイヤーを外すと、ワイヤーで隠れていた箇所が虫歯になりかかっているとのことで、経過観察をお願いしています。
〇矯正費用
ぼんず君はヘッドギアを使うあごの矯正+歯並びの矯正だったので、通常よりも費用が掛かっていると思います。第一成長期(中学生前後)までのお値段は、浜学園半年分の受講料程度です。これからは半年に1度の定期健診が続きます。予定では身長の伸びが落ち着く高校生の頃に再度ワイヤー金具での治療を行うとのことです。
〇治療の成果
歯並びは非常に美しい状態です。ぼんず君の話では「学校の検診で、歯の先生が何度も『きれいな歯だねー』と繰り返すよ」とのことです。矯正の第一段階を終えても、時々口が開いているのは本人のしまりのない性格のせいでしょう。歯ぎしりはありません。歯を食いしばることも問題なしです。
歯科矯正は保険適用外であること、一括支払いを求める歯科医が多いことにご注意ください。
治療途中で遠方に転居しても返金されず、転居先の歯科医にまた全額費用を支払う必要があります。器具やギアも新規で購入する必要があります。転勤族の方は治療開始時期を十分ご検討された方がよいです。
数年単位の治療となりますが、保護者様から見てもうらやましい程の美しい歯並びにお子様がなりますよ
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