過去問社会対策②+中学校からのメッセージを読み解くカギ

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(6年)過去問対策

本日は、6年生の保護者様からいただいたリクエストにお応えする内容です。

もともとは「東大寺学園・社会対策①☆過去問の徹底利用方法ご紹介」の記事で続編をまとめますと書いていながら、1カ月近くそのままにしていました。10月中旬ともなれば、6年生の過去問解きも直近の3年分を残して残りはすべて解き終えている方もいらっしゃると思います。

社会4科で受験されるお子様だけでなく、それ以外の科目の応用力をぐっと引き上げたいとお考えの保護者様にもご活用いただける内容です。

まずは、第1回目の社会対策の記事で予告のように書いていた項目からご紹介していきます。

■解き終えた問題と解答用紙を保存する理由

これは社会の記事を掲載した後で「解き終えた過去問の問題と答案コピーの活用方法とチェック項目」の記事でご紹介した内容とほぼ同じです。

解き終えた過去問の問題用紙と解答用紙はセットで保存することをおすすめします。

理由は2つ。1つは2回目を解いても同じ問題で間違えることが多いからです。間違えた箇所のチェックをするのに、1回目の問題用紙と解答のコピーが必要です。

●漢字の間違いに要注意

社会の場合は、歴史であれば漢字の間違いでバツになることが多いです。間違いやすい漢字、間違える可能性のある漢字を見つけるには、面倒ですがこれまでの復習テストの解答用紙を全部見直して、漢字の書き間違いでバツになった用語を拾い出すと効果的です。

拾い出した一覧表は、過去問の得点が合格者平均点に届いていない場合は、次の過去問を解く前に「漢字、よく間違えてるよー」とざっと練習させるのもよいと思います。

社会の漢字問題は、国語の漢字書き取りに近い細かさで漢字をチェックされます。あいまいにごまかして書くとバツです。人数を絞るための入試です。絞られないように万全にご注意ください。

■年号問題の間違いも要チェック

漢字の書き取りと合わせてご確認いただきたい項目は、年号の問題です。これも1回目の過去問解きで間違えていれば、2回目も同じ問題を間違える可能性が高いです。おそらく頭の中で間違えた年号がインプットされてしまっています。

年号が弱いお子様は、漢字と同様にこれまでの復習テストを総チェックして、間違えている年号問題を書き出すだけでなく、試験によく出る年号をずらーーっとA4版のノートに書き出すのもよいです。

浜学園の場合は「歴史のとも」ではなく、浜島の資料集が配布されていたはずで、その中に時代ごとに年表が載っています。それを保護者様がWORDか手書きでもいいですので、年表を作ってあげてほしいです。

特に重要なのが明治以降の年号です。ほとんど毎年のように重要な歴史的出来事が起きています。このあたりはややこしいので非常によく出題されますが、お子様はとても苦手な方が多いです。

●ルーズリーフに書いた手製年表を家中に貼る

ゴロ合わせは頭の中で混乱するので、特にゴロ合わせが大好きなお子様以外はおすすめしません。それよりも時代の流れを押さえながら、「この出来事が起きて、世の中がこう動いたから、次にこれが起きた」と順を踏まえながら年表を押さえると、自然と年号も頭に入ります。

…と、そんなに簡単ではありません。そろそろ、部屋中に暗記物の紙を貼る時期がやってきました。苦手な年代は一覧にして、コピーを取って、トイレや洗面所、居間の壁に貼って、一問一答クイズをお子様にどんどん出してあげてください。

年号の一覧ですが、私はルーズリーフを使いました。壁に貼ること、最後に過去問間違いノートと一緒に試験会場に持たせることを想定してです。

■社会の過去問解きは最低でも2回以上

算数や国語の過去問解きは必ずしもやり直す必要はありませんが(算数は間違えた問題だけは2回目を解く価値はあります)、社会は必ず2回目も解いてほしいです。

できれば全問やり直しで、どうしても時間がなければ間違えた問題だけでも止むを得ませんが、できれば2回解いてください。

社会に関しては、公開学力テストの問題は入試にはほとんど役に立ちません。大切なのは受験される中学校を中心とする入試問題だけです。

■間違いノート作りから見えてくること

間違えた問題だけをもう一度コピーして、間違いノートを作り、問題を歴史・地理・公民の分野ごとに分類することを1回目の記事でご紹介しました。

分野ごとに分類する必要があるので、ノートではなく、ルーズリーフバインダーノートの使用が便利です。

分野ごとに分類すると、中学校の入試問題の出題傾向が見えてきませんでしょうか? 

  1. 公民がほとんど出題されない中学校、
  2. 写真やイラスト、地図を多用する中学校、
  3. 中学や高校と馴染みのある地域や国に関する問題を出題する学校(これは非常に多いので要チェックです)
  4. 短文ですが記述を書かせる中学校

特に2番と3番が要チェックです。特に2番の図表の元ネタが何であるかを考えていくと、出題傾向の予想がある程度可能になります。

●学校からの配布物を隅々まで読んでこだわりを探す

また、私立中学校はそれぞれに独特のこだわりがあります。学校の所在地、創設の経緯、歴史的背景だけではなく、中学校や高校で行事として毎年訪れる場所やイベントからこだわりが見えてきます。著名人、文化人との交流があればそれも押さえてください。

これらのこだわりは社会(と一部理科)の出題傾向と関連がある場合があります。私の推測ですが、中学校の学校案内(パンフレット)や学校のウェブサイトを隅々まで目を通していただけていますか?という中学校のメッセージではないかと思います。

すべり止めとして軽く考えている学校のパフレットやサイトを隅々まで熱心には読みません。憧れの、何としても入学したいと考える学校だからこそ、学校からいただいたパンフレットを大切に保存していないでしょうか。

パンフレットの表紙写真やデザインに思わぬヒントが隠されていることもあります。学校説明会でいただいた資料はすべて保管して、じっくりご観察ください。

■まとめ

過去問間違いノートが最も活きる科目は社会です。

地理・歴史・公民ごとに分類し、それぞれをさらに細かく小分類することで(地理であれば地方別、歴史は年代別、公民は項目別)お子様の弱い分野と、中学校がよく出題する分野をご確認ください。

過去問間違いノートには、手製の歴史年表もはさんで、入試当日の持参物に加えてください。

このノートを見るだけで「こんなにがんばったんだなー」とお子様が思えるような受験生活が送れますように、記事を更新しながら応援しています。

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コメント

  1. ラベンダー より:

    おはようございます。
    ありがとうございます!
    早速実践いたします。明日からのA4カウントダウンカレンダーを社会暗記で埋めつくします!!!!

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