10月もあと2日で終わります。まもなく11月です。関西統一入試まであと0日です。
11月は非常に大切な1カ月間です。もちろん、直前特訓の始まる12月、そして入試本番(関西地区の場合)である1月に実力のピークがくるように調整しなければなりませんが、11月の状態でおよその合否は推測できると塾の先生方は思っています。私もそう思います。
11月の塾の試験(公開学力テスト、冠模試など)結果は、本番の入試結果を反映します。その理由をいくつかご紹介します。
■11月は過去問解きの総決算時期
早い方は春先から、遅くとも9月頃から始めた過去問解きを終える時期は11月です。早くから過去問解きを始めたお子様も、直近3年分は11月まで温存して、最後に解くことが推奨されています。
直近数年分の過去問は最近の出題傾向が最もよく反映された年度であり、直近3年分で合格者平均点、最低でも合格最低点が取れていれば、合格に近づけたと判断できます。
11月は入試問題を解く実力が付いたかどうかを判断する時期と言えます。
過去問を解いた後は、必ず全科目の点数および合計点のそれぞれが、合格者平均点を超えているかを必ずご確認ください。
「あと2点だけ足りない」「惜しい」「もう少しで合格最低点なんだけど」
と思われるお子様は多いです。中学校にもよりますが、合格者は全受験者の1/3程度で、合格者1/3と不合格者2/3の境界である前後10点に最も多くの点数が分布しています。
この「あと1点だけ足りない」年度が多いお子様には、1点の重みを保護者様がしっかりと叩き込む必要があります。
■春先の合否判定はあてにならない
5月頃に受験した冠模試でA判定でも、秋の模試で判定がBやCになるお子様、意外と多いです。
春先の合否判定は実はあまりあてになりません。理由は、まだこの時期は過去問解きを本格的に始めていないこと、模試の問題も入試に直結していない場合があるからです。
多くのお子様が過去問解きの仕上げ時期に入る11月の模試は、1月の模試よりも結果を重視すべきだと思います。1月の模試は入試本番の1週間前ほどに返却されて、「この時期に返却された結果がC判定やD判定だったら、どうすればいいのか?!」と思いました。
私はお盆前後のオープンの結果も重視しましたが、秋の模試でこけたらこけ具合によっては志望校変更、またはより安全な併願校の追加(変更)も考えていました。
幸い、過去問解きは算数と理科を中心に古い年度までやりこむことができたので、ぼんず君の仕上がりは順調と判断しました。
■12月直前特訓に向けての勢いが見える
11月はお子様の勉強の様子をよく観察してあげてください。2月、5月、8月と比べて、11月の勉強の様子はいかがでしょうか。
- 2月から全く変化していない
- 疲れが出てきて集中力が散漫になっている
- やる気が出なくて家庭内でもめがち
- 勉強の様子に勢いが感じられる
4番目の状態に、11月中にお子様をもっていけるよう、お子様ごとに工夫が必要です。何もしなくても上向き調子のお子様は、そもそも保護者様が細かく気を使う必要はありませんが、我が家のようにボーダー付近のお子様はちょっとした工夫で上向きにも、下降気味にも転がります。
11月、12月の直前期にできる「ちょっとした工夫」や「気持ちの持たせ方」などの細々した内容は、11月に集中して記事に上げていきます。
ここから本番までは、超上位層の鉄板組以外は、どのお子様にも合格のチャンスがあります。
そして、同時にやる気や学力が転がり落ちる危険もあります。
要となるのは、保護者様のお子様への目配りです。過剰な世話やへばりついての世話よりも、お子様の日々の様子を見て、前日、先週、先月と比べて変化がないか、ここからの3カ月間は赤ちゃん時代に戻った気持ちで、目配りだけ続けてあげてください。
言葉で「何か変わりない?」とお子様に聞いても、お子様は変化の自覚がないので「ない」としか言わないと思います(女子はどうでしょう?)。
ぼんず君は体格面その他で劇的な変化がありましたが、本人はズボンがきつきつになるまで分からなかったようです。
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