今日から11月です。日中は暖かいのでピンとこないかもしれませんが、関西統一入試まであと0日です。
6年生のお子様は過去問解きの追い込み時期に入っていると思います。あと2日で日曜志望校別特訓11月の1回目もあります。重要視されていないかもしれませんが公開学力テストも控えています。いくつか冠模試(オープン/プレ)もあるかもしれません。
ひたすら勉強を続ける毎日で、「今月の勉強量は史上最長」と毎月感じておられると思いますが、まだまだです。12月後半からの直前特訓に向けて、負荷はどんどん大きくなります。
GWや夏休みと比べて格段に増えた勉強量をこなすために、どうしても寝る時間が遅くなりがちです。平日は朝起きる時間をずらすことはできませんが、学校のない朝はお子様をゆっくり寝させてあげたくなります。
ぼんず君は通塾前は早寝早起きで夜10時には寝ていましたが、塾に通い始めて、学年が上がるごとに就寝時間は遅くなりました。小学校が休み&私の仕事も休みの朝は、11:00頃まで死んだように寝ていました。
朝寝坊すると日頃の寝不足が解消できた気持ちになりますが、朝寝坊は6年生になった時点で止めました。土日も塾のイベントや個別の予定がびっしり詰まり、休日も朝から出かけてばかりだったからです。
2017年の流行語大賞の1つに「睡眠負債」がノミネートされましたが、受験と睡眠に関してはさまざまな情報が飛び交っています。
- 朝型の方が勉強に有利
- 受験本番に合わせて朝型のリズムに変えるべき
- 睡眠中に記憶が脳に定着するので、十分な睡眠時間が必要
いずれも正しいと思いますが、そもそも「朝型」「夜型」の体質は生まれ持った体質+年代によるものではないかと思っていたところ、私の疑問点を解消する記事を見つけました。
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(IIIS)の柳沢正史(やなぎさわ・まさし)機構長へのインタビューをまとめた記事です。
■正しい睡眠知識
1.必要な睡眠量はほとんどの人で6〜8時間を連続して取るのが理想
2.朝型/夜型は遺伝子で決まっており、年齢でも変化する
3.平日と休日の睡眠時間が、2時間ちがっていたら睡眠負債の疑い
4.睡眠不足は肥満・生活習慣病などのリスクを高める
5.寝不足な場合、昼寝が効果的なのは事実
中学受験に直接関連するのは1から3の要素です。
1の睡眠時間は小学生なので理想は8時間、ただ、実情は7時間前後ではないでしょうか。
3の睡眠負債の疑いですが、放っておかれたら死んだようにずっと眠れるぼんず君や私は、典型的な睡眠負債(慢性的な睡眠不足の状態)を抱えていると言えます。
睡眠負債を判断する方法は2つあり、1つは平日と休日の睡眠時間が2時間以上違う場合、もう1つは「寝つきが妙によい」ことです。横になってから15分ほどまどろんで眠りにつくのが正常だそうです。
■朝型/夜型を見分ける10の質問
人の体内時計に合わせた「朝型/夜型」は遺伝子で決まるそうです。さらに年代により変化もするとのことです。年を取るにつれて朝型に近づいていきます。
10の質問に答えるだけで「朝型/夜型」を判別するサイトがありますので、ご紹介します。
お子様が夜更かしがちで朝起きるのが苦手な場合、夜型遺伝子の持ち主かもしれません。夜型寄りの判定結果が出た場合、無制限に夜更かしを許可するのは賛成できませんが、強制的に早朝から勉強を始めても体のリズムはついていかないことの配慮も必要です。
夜型のお子様で寝る時間が23:00すぎになっても、8時間睡眠時間を確保できて、翌朝小学校に遅刻しない程度に目が覚めて、朝学習がそれなりに出来ていれば、私はその生活リズムでよいと思います。
夜型のお子様を無理やり朝早く起こしても、ぼーっとするだけでなく、睡眠不足からのイライラや記憶力低下など、マイナス面の方が多いです。
肝心なのは朝型をキープすることではなく、日々の学習課題を滞りなくこなすことです。朝型でも全然勉強しなければ、成績の向上どころか維持すら難しいです。
■直前特訓からは朝型に変える必要あり
入試本番の開始時間はどの中学校も早いです。8:30までに着席することのような具体的な指定時間を確認し、その2時間前には起床する生活リズムに直前特訓開始時期から変える必要があります。
直前特訓の実施教室からご自宅が遠い場合は、この時期だけ近くのホテルを利用する最終手段もあります。まぁ、そんなことをしなくても入試直前にもなれば、緊張して毎朝、目が覚めるでしょう。
直前特訓の全期間ホテルを利用するのは高額ですので、本番前日は当日特訓教室近くのホテルを利用するのはよいと思います。(浜学園本部教室周辺のホテルを一覧にした記事がありますので、宿探しのご参考にどうぞ。)
■まとめ
朝型/夜型の体質は遺伝子で決まるので、無理に朝型に移行させる必要はありません。小学校のリズムに合わせて、8時間の睡眠時間を確保できればあまり気にされなくてよいと思います。
ただし、6年生は入試本番に向けて、直前特訓開始(2学期終業式翌日)までには入試開始2時間前までには起床できるよう練習する必要があります。
夜型傾向だから記憶力が劣ることはありません。成績や記憶力が劣るいちばんの原因は、「勉強不足」か「やる気不足」か「勉強の方法が間違っている」かのいずれかに原因があります。
お子様が黙々とやる気を持って勉強していれば、それで大丈夫ですよ。「直前特訓からは朝早くなるよ~」とあらかじめ伝えておくとお互いに安心です。
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