中高一貫生の学力を全国レベルで測れる問題集

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駿台模試

■高校受験のない中高一貫生は中だるみの危険あり

中高一貫校に進学すると、成績や素行に問題がない限りは一般的にはそのまま同じ高校に進学します。そのために高校受験の準備をする必要がないため、学習面での中だるみ現象に陥りがちです。

6年間同じ学校に通えば中だるみに陥るのは十分に理解できます。そのため、生徒さんによっては進学塾に通ったり、英検などの資格取得を目指したり、数学オリンピックなどを目標とされる方もいらっしゃいます。

我が家は、中3生が受験する模試を早い段階で受験させてみようと検討しました。大学受験は、中学受験のように特定地域でではなく全国レベルでの競争となります。そのために、全国規模で実施される模試として駿台模試の受験を検討しました。

検討の結果、駿台中学生テストの中3駿台高校受験公開テストが、受験者数、受験者層、難易度ともに最適な模試と判断しました。受験者数は4000名ほどで、難易度は高めです。

しかしながら、結局は昨年、中3対象の駿台模試は受験しませんでした。受験しなかったのは、学年1つ飛びで受けさせるのはしんどいなと思ったのと、もっと手軽に学力を全国レベルで計れる方法を見つけたからです。

■駿台模試問題集を解けば偏差値が出せます

それは、駿台高校受験公開テスト3回分の問題を掲載した「高校受験公開テスト問題集 難関高校に入ろう」を購入し、その問題を実際の模試と同じ時間で自宅で解くことです。

問題集の巻末には、英語・数学・国語・理科・社会の各科目と3科目と5科目総合の得点から、偏差値と順位が換算できる表が掲載されています。

この表で、各科目や3科、5科総合のおよその偏差値と順位が分かります。

さらに、駿台中学受験センターの「もしPlus+」のウェブページに、高校受験公開テスト問題集を解いた得点を入力し(英語、数学、国語、理科、社会)、志望校を選択すると、暫定ではありますが合格可能性の判定が出てきます。

この志望校判定はかなり楽しいです。何度でも入力できるので、関東地区の高校を選択してみたり、どのくらいの点数を上げれば合格可能性が10%高くなるのかを確認するなど、いろいろと遊べます。

もしPlus+で志望校判定ができる年度は2012年分(2014問題集)から2019年分(問題集はまだ発売されていません)までと、長期間のデータが公開されています。

中3模試1回の受験料は3科で4500円、5科で4800円です。

2018年の3回分の模試が掲載された問題集は1980円です。2019年の模試が掲載される最新版は、昨年分の発売時期から推測しておそらく5月に発売されると思います。

どれくらい点数が取れるのだろうかとちょっと試してみるだけや、中3対象の模試を中1や中2で解いてみたい場合は、問題集を購入して自宅で解いてみるので十分ではないでしょうか。

自宅で問題集1回分を解いてみて外部模試を受ける価値があるくらい得点ができたら、会場で受験すればよいと思います。

■駿台は過去の模試結果を公開しています

駿台中学生テストセンターのサイトでは、さまざまな模試データが参考資料として公開されています。

主要国立・私立高校偏差値一覧表

全国主要高校合格ライン一覧表

もしPlus+では中1と中2の過去の学力テスト結果からも偏差値や順位が算出できるようになっていますが、志望校判定はできないようです。また、中1と中2の過去の学力テスト過去問は駿台から問題集が出版されておらず、過去問を入手するにはメルカリなどで購入する必要があります。

中1・中2の難関高校生は、中1・中2の学力テストはあまり受けていないと思いますので、駿台模試を問題集で試し解きするなら中3の問題集で十分だと思います。

■中3駿台模試のおよその難易度

駿台の高校受験公開模試(中3駿台模試)問題集に掲載されている中3駿台模試の難易度は、鉄緑会中2の校内模試よりは簡単です(鉄緑会中2生の科目は英語と数学だけのため、2科目の話です)。

入試問題で比較すると、灘高校の入試問題よりは簡単で、東大寺学園高校の入試問題と同程度か少し難しい難易度に思えます。5科目とも同様の感想です。

いずれにしても、日頃きちんと勉強していないと、駿台模試で高得点を取ることは難しいです。中高一貫校で勉強に身が入らないお子様や、上位校に所属するだけで安心しているお子様は、今の学力を客観的に判断できるので、現中2生はぜひ一度問題集で試し解きされることをおすすめします。

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