休校休校期間の暇つぶしに駿台高校受験公開問題集を解く中で、社会が思うように得点できないため、ぼんず君から「よさそうな地理と公民の参考書を買ってください」と頼まれました。
社会の勉強にあまり時間を使ってほしくありませんが、ぼんず君にとっての歴史と地理は娯楽なので、面白そうな参考書を選んでみました。
大学入試(センター試験)で地理を選択する生徒さんに向けた参考書ですが、内容はそれほど難しくありません。社会好きな小学生のお子様、受験科目に社会のある難関中学を目指すお子様(関西であれば東大寺学園)にぜひともおすすめしたい内容です。
大学受験の参考書で難関中志望の小学生におすすめしたい日本史の本(中学から使える詳説日本史ガイドブック上・下)をブログでご紹介したことがありますが、詳説日本史もゼロからわかる地理Bも、単元ごとのまとめ方が素晴らしいです。
最近の社会の問題は単なる知識の穴埋め問題よりも、地理・歴史・公民を組み合わせた複合問題や、地理の中のいくつかの単元を組み合わせた多面的問題が主流になりつつあります。
進学塾のテキストで学べるのは、いちばん初歩的な地域ごとの特色や農業、工業など産業のおさえるポイントまでで、一歩踏み込んだ複合問題に対応できる知識を身に付けるには別の教材が必要です。
■系統地理編は中学受験用におすすめ
村瀬のゼロからわかる地理Bは、系統地理編と地誌編の2冊セットです。どちらか1冊だけ購入することも可能ですが、セットで読むとより効果的です。
系統地理編は、地形、気候、環境問題、農林水産業、鉱業、貿易、生活と文化、国際化などテーマ別にまとめられています。
浜学園などの公開学力テストであれば、近畿地方の都市・工業・農業の問題や北海道の農業と気候、地形を組み合わせた問題が出題されますが、入試問題の出題形式は公開学力テストとは少し異なります。
もう少し俯瞰的な視点での問題が多くなり、東大寺学園の社会の過去問を解くと、公開学力テストで偏差値70超のお子様が合格最低点すら取れないことは珍しくありません。
これは、系統地理の視点で地理を学習していないことが原因の1つです。どれだけ用語や知識を暗記しても、テーマごとの学習をしていないと難関中の問題に対処することが難しいです。
地理に歴史や公民も組み合わされると、1冊の参考書で対処することは無理ですが、系統地理の参考書を読み物として読んでいただければ、それをしていないお子様よりも非常に有利な視点を得ることができます。
■地誌編は余裕のある小学生向けです
地誌編は地域や国ごとの地理をまとめた内容です。世界地理の内容が75%、日本地理は25%ほどです。関西地区の場合、世界地理よりも日本地理が出題される方が多いので、地理編は余裕のある小学生向けです。
しかしながら、世界地理の問題も若干は出題されます。それは小学生はまず知らないことばかりで、深く学習していないと得点できない問題が多いです。
地誌編も楽しい読書本としてパラパラ読んでいただくと、全国小学生トップレベルの地理の知識がつくほどに、本文の内容は充実しています。
中学受験とは関係なしに読み物として面白いです。
■地理の本は発行年の新しいものを
歴史の問題集や参考書は発行年度が古くてもそれほど問題はありませんが、地理に関してはできるだけ発行年の新しい本をご選択ください。
統計グラフや表のデータは最新のもので勉強する必要があるからです。
村瀬のゼロからわかる地理Bは2018年初版発行です。
休校中のお子様の読書本におすすめします。
- 休校期間の教材に最適です
- 英語&数学の先取り学習に最適!
- 問題演習&ビデオ解説で理解が深まります
- 小4から高3までの講義と教材は使い放題
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