【記事紹介】夏休みに生活リズム崩れた子の体調が心配な訳

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中学受験_記事紹介

本日は、東洋経済オンラインの記事「夏休みに生活リズム崩れた子の体調が心配な訳」をご紹介します。

今春の新型コロナウイルスによる休校明けに、「子どもの体調がすぐれない」「いつもと様子が違う」と感じた保護者様は多かったのではないでしょうか。 急に生活リズムが変わると、内臓の働きやメンタルの安定を司る自律神経が乱れ、身体にさまざまな不調があらわれることがわかっています。

夏休み明けはコロナの休校明けと同じような状況が心配されます。子どもの自律神経を整えるために保護者様が心がけるべきことを『子どもにいいこと大全』の監修者で、小児科医、発達脳科学者の成田奈緒子氏が解説する内容です。


 

■自律神経が乱れるお子様が増えています

自律神経は、私たち人間が生きるためになくてはならないものです。毎日、心臓が休みなく血液を送り出しているのも、胃や腸が食べ物を消化できるのも、汗をかいて体温調整をするのも、すべて自律神経のおかげです。

意識しなくても働いてくれるはずの自律神経ですが、いま、正常に働かない子どもが増えている、といわれています。『子どもにいいこと大全』でも下記のような自律神経の乱れチェックリストを掲載しました。子どもに以下のような症状が3つ以上ある場合は、注意が必要です。

■子どもの自律神経の乱れチェックリスト

3つ以上あてはまる場合は要注意です。自律神経の働きが弱っている可能性があります。

  • 立ちくらみやめまいがする。
  • ずっと立っていると気分が悪くなる。ひどい時は倒れてしまう。
  • 少し動くだけでも動悸や息切れを感じる。
  • 朝、なかなか起きられない。
  • 顔色が青白い。
  • 全身に倦怠感、だるさを感じる。
  • 食欲がない。何を食べても美味しくない。
  • 緊張するとトイレに行きたくなる。
  • しばしば頭痛や腹痛を訴える。
  • 乗り物酔いをしやすい。

子どものこうした症状は、起立性調節障害と呼ばれます。この症状に悩む子どもは、日本小児心身医学会の調べによると、小学生で5%、中学生でじつに10%にのぼると報告されています。

「病気というほどではないから」と放置しがちですが、侮ってはいけません。自律神経がうまく働いていないということは、子どもの成長がおびやかされている、ということです。大げさではなく、それくらいの危機感を持ってほしいと思います。

■自律神経は意識して鍛える必要があります

夏休み明けは生活リズムが急に変わるため、自律神経の働きが乱れる子どもがとくに多いタイミングです。「朝、なかなか起き上がれない」「食欲がない」「授業中もぼーっとしてしまう」「夜、なかなか寝つけない」などの症状が特徴です。

本来なら放っておいてもしっかり働いてくれるはずの自律神経が乱れてしまうのは、現代の子どもたちが置かれる快適すぎる環境にも要因があります。便利な現代社会に生きる私たちは、ふだんの生活で「自律神経をきちんときたえる」意識を持つことが大切です。

毎日、元気に登校するために不可欠な自律神経は、普段の生活の中でどのように整えればいいのでしょうか。答えは簡単です。早寝早起きを徹底すること。そして、朝ごはんをしっかり食べること、です。

週末の寝だめはおすすめできません。平日と週末で睡眠リズムを変えると、そのズレを体は時差だと誤解し、リズムをくずしてしまいます。

入浴に「温冷交互浴」を取り入れるのもおすすめです。これは、お湯と水で体に交互に温冷刺激を与える入浴法で、疲労回復や免疫力アップに効果があり、スポーツ選手が練習後に取り入れていることでも知られています。

やり方は簡単で、湯船に数分つかったあと、冷たいシャワーを手先、足先にゆっくりかけてあげます。 このような方法で自律神経をきたえておくと、普段の生活でちょっとつらい場面に遭遇したときでも、自律神経を上手に切り替えて、適応できるようになります。

「自律神経にいい生活習慣」を取り入れて、子どもをしっかりサポートしましょう。(記事終わり)

■受験生は自律神経が乱れるのも仕方ありません

学年が上がるにつれて、特に6年生は受験本番が近づくにつれて、生活リズムが夜型になりがちです。連日の通塾でストレスを受けて、寝る以外は勉強の生活を続ければ、生活リズムは乱れるし、常にイライラした気分になるのもよく分かります。大人でさえ睡眠不足やストレスはつらいです。小学生が自分だけでストレスを解消するのはまず無理で、どこかでひずみやゆがみが出てきます。

外に発散させるお子様であれば、家庭内での暴言、暴力、学校での問題行動で表れるかもしれず、内に秘めるお子様であれば、円形脱毛症、便秘や下痢などの腹痛、じんましんや発熱、頭痛の症状がお子様に表れることもあります。

自律神経の乱れから就寝時間をすぎても眠れず、結果的に睡眠時間が短くなることもあります。ぼんず君はこのパターンでした(体調の悪化もありました)。私は当時毎晩夜中2時頃まで起きていましたが、午前1時すぎに「眠れない…」と何度も部屋から出てきて、困ったことを覚えています。

そんな時は、6年生ですが添い寝をして、背中をトントン叩いて、寝かしつけました。まさに赤ちゃんがえりです。

受験期に自律神経が安定したお子様は極めて少数派だと思います。どのご家庭も、どのお子様も限界ギリギリのところで踏ん張って、毎日勉強しているのですから仕方がありません。ゆっくり湯舟につかる時間もなく、十分な睡眠時間を確保する余裕もありません。解決策は受験から撤退するか、入試本番が終わるまで我慢するしかありません。

■短時間で出来る軽い運動をおすすめします

ぼんず君が小学6年生の入試本番が近づくにつれて、みるみる体力が落ちていくのが分かりました。苦肉の策で通塾ルートを変えて、片道15分ほど歩いて通わせることにしました。もちろん私も同伴です。

歩くことで少しでも運動になればと思い、これは入試直前まで続けました。逆にいうと、小学校への登校と往復の通塾以外は全く運動をしていなかったのです。今思えばあのようなヘナヘナな体力でよく入試を乗り切れたものです。毎日のウォーキングはやってよかったと思います。

本日の記事のテーマである自律神経を整える上で、軽い運動は非常に効果があります。運動は体の姿勢を正し、集中力や持続力を高めるだけではなく、暗記や反復学習にも間接的に効果があると思います。

私がパーソナルトレーニングを始めて3カ月ほど経ちましたが、自分でも驚くほどにデスクワークがはかどるようになりました。筋トレメニューを毎日自宅でも続けていますが、これをぼんず君向けにアレンジして、毎晩やらせています。

ぼんず君の筋トレ開始から1カ月経ちましたが、自他ともに認める変化が出てきました。

ぼんず君の自覚症状

  • 勉強に集中できる。
  • 疲れにくくなった。
  • 長い講義(鉄緑会は1回1科目3時間です)でも最後まで眠くならずに聞ける。
  • 「力こぶが出てきたよ」

私から見た変化

  • 筋トレメニューの負荷を上げてもついていける。
  • メタボ中学生からプチマッチョに体形が変化中。
  • 自宅学習での集中度が向上している。
  • 英語リスニングの聞き取り能力が向上。

■10秒で出来る小学生向け筋トレメニューのご紹介

時間に余裕のない小学6年生を始めとする通塾生さんでもできるトレーニングはないかな…と探したところ、1回10秒からの小学生向け筋トレメニューをまとめたYou tubeの動画がありましたので、ご紹介します。

動画の長さは3分ほどで、3つのトレーニングが紹介されています。そのうちの2つは私も毎日続けているトレーニングです。

1つ目は腕立てふせの腕を伸ばした状態で、じーっとするだけです。小学生は1回10秒。体力と時間に余裕のある方は10秒×3セットで十分だそうです。ぼんず君は1分×3セットやってます。

簡単そうに見えますが、とてもキツイです。でも10秒です。10秒なら勉強の合間に時間が取れます。

2つ目のトレーニングは、1つ目の変形で、腕を曲げて、肘を床についた状態で10秒キープです。

2つ目の姿勢もきついです。1回10秒。余裕のある方は10秒×3セットです。大人は1分×3セットです。ぼんず君は大人メニューを毎日やっています。

休憩しながらでいいので、2つのメニューをお子様ががんばれるよう、うまく誘導してみてください。1を10秒+休憩10秒+2を10秒=30秒で終わります。

■受験生の筋トレをおすすめする理由

私は本格的な筋トレをするのは初めてで、トレーナーの先生に教わりながら、週に1~2回ジムに通っています。少しずつ道具を購入して、自宅でも筋トレを続けています。ついでにぼんず君にも自宅で筋トレをやらせるうちに、思わぬ気づきがありました。

それは、筋トレは学習プログラムに組み込むべきである、ということです。

へなちょこで、手に負えない難しい課題はすぐに投げ出すぼんず君でしたが、1カ月間筋トレを続けるうちに見違える変化がありました。勉強中も「まだいけるわ」「大丈夫」「疲れないねん」と言いながら、難問を投げ出さずに最後まで解き切るようになったことが最大の変化であり、収穫でもあります。

普段から運動の習慣があるお子様であれば大丈夫ですが、ぼんず君のようにこれまで続けてきたスイミングなどの運動を通塾を機に辞めてしまったお子様であれば、軽い筋トレは大きな効果をもたらすと思います。

10秒1セットはすぐにできるようになります。2セットできるようになった。キレイな姿勢を保てるようになったなど、目に見える効果は嬉しいようです。筋肉が付くなどの体の変化もあります。

そして何よりも、集中力や持続力が付いたことをお子様自身が実感できます。志望校別特訓などの長時間の講義でも最後まで集中力や持続力が続くことは、必ずお子様にプラスに働きます。

だまされたと思って、やってみていただきたいです。お子様を筋トレに誘導するいちばんの方法は、保護者様が始めることです。辛くても楽しそうにお子様の目の前ですることがポイントです!

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