鉄緑会大阪校・新高1生前期カリキュラムのご紹介

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鉄緑会

4月1日から鉄緑会の新学期が始まりました。新高1講座は中学時代とは変更になった点がいくつかありますので、各科目の概要と変更点についてまとめてみます。

■新高1生で化学が追加されました

新高1生カリキュラム大きいな変化は、化学が追加されたことです。科目の選択はご本人の希望で決められます。大阪校では毎日化学クラスが実施されていることから、200名前後の受講者がいらっしゃるのではないかと推測できます。

4月から12月までは化学入門講座、来年1月から3月までは化学基礎講座と分類されています。化学入門講座は東京校では実施されておらず、大阪校だけの開講です。

配布されたテキストをパラパラと見たところでは、中高一貫校の中学生カリキュラムで学習済の化学の基礎的な項目が凝縮された内容です。

テキストはオール白黒、各単元ともに説明、問題、解説の構成で、浜学園の理科サイエンステキストを思い出します。非常に分かりやすくまとめられている印象を受けました。

化学の特徴として、校内模試の科目には含まれないことが挙げられます。しばらくの間はクラス替えはなしで、全体の中での成績の立ち位置は、毎週の復習テストと随時実施される総復習テストの成績で判断できます。総復習テストの実施日はテキストに記載されていますので、確認しておくと安心です。

来年1月からの化学基礎講座は3月で終了ではなく、高2の4月以降も引き続き化学基礎講座として継続されます。4月からの化学は受講しないで来年の化学基礎講座から合流を検討されているお子様、保護者様は、来年1月から合流されると化学基礎講座のスタート時から学習できます。

■英語はテキスト4冊に倍層

英語が配布教材が非常に多くなり、これまでの2冊から4冊にテキストが倍増しました。中3では文法解説+文法問題+英作文の本と長文読解問題の本、計2冊を使用し、それなりに勉強は大変でしたが、高1の分量はぱっと見ただけでも中3の2倍以上です。高1テキストそれぞれの内容は以下のとおりです。

●英文法

英文法の参考書です。中学3年間で学習した英文法をさらに掘り下げた内容です。不定詞、動名詞、分詞、仮定法、受動態、比較などおなじみの単元ばかりですが、内容はかなり高度です。

●英文法問題

上記「英文法」のテキストと同じ項目で、「英文法」で取り上げられた単元の問題で構成されています。問題は一般的な文法問題に加えて、センター入試の過去問が数多く掲載されています。

新高1生の春の段階でセンター入試の問題を8割以上正解できることを我が家は目標にしていましたので、毎回の問題解きでも8割以上、前期終わりには9割正解できるようになってほしいものです。と、ぼんず君に伝えたら「無理、無理。8割はいけるけど、9割はちょっとねー」と消極的な返答でした。

●英文発展講座第1部

1週分の分量は中3の時のような長文問題2問+書き取りのリスニング問題2問で構成されています。長文の長さは中3のC問題程度ですが、内容はかなり難しくなっています。ぼんず君は2週目の宿題からいきなり苦戦していました。

毎週ウェブで配信されるPDFファイルで模範解答を確認しようとしましたが、今週配信分には長文問題の解答は掲載されておりませんでした。仕方がないので私が作成した暫定訳で出来具合を確認しましたが、発展途上という出来でした。

これはもしかして、中2で長文問題の扱いが始まったばかりの頃、毎週の宿題に非常に苦戦したあの頃の再来か…と少し心配しましたが、中2の頃よりは短時間でこなしています。長文問題は大学入試問題と鉄緑会作成のオリジナル問題が半々くらいです。

もしお子様が「宿題難しいわ」と苦戦されているのであれば、問題の難易度がかなり上がっているので、最初は多少時間がかかってもいいので丁寧に解くことをすすめてみてください。

●英文解釈・英作文

英作文は中3から独立して掲載されるようになりましたが、高1の英作文は中3の延長的な内容です。

英文解釈は、構文+和訳2問の構成で、その内容は「英文解釈教室」を思い出させます。和訳問題は大学入試問題や有名な文章の一節を抜粋したものです。難易度高めです。

分量を見た上で「1問10分、2問で20分以内で解ける?」とぼんず君に確認しましたが、「無理!」と即答されました。最初の3カ月間は、問題の難易度に慣れるためにも、まずは丁寧に自力で解くことをがんばってみよう、と我が家では話しています。

■英単語集「鉄壁」が配布されました

テキスト4冊に加えて、鉄緑会英語科編集の英単語集「鉄壁」が配布されました。高1で配布されなかったら購入しようと思っていました。待ちに待った本です。

「鉄壁」で扱う英単語はかなり難しいものばかりですので、「鉄壁」を始める前に千語ほどの大学入試用英単語集を1冊終わらせておくと、「鉄壁」の理解がスムーズにできると思います。我が家は中学時代に「試験に出る英単語」を本が分解するほどくり返し使いました。

「鉄壁」を覚える上でぜひおすすめしたいのが、音声教材の活用です。「鉄壁CD」は市販で購入可能です。古い版のCDもあるので14版対応の新しいバージョンをご選択ください。CDは6枚組です。

CD音声のダウンロードで驚いたことは、音声ファイルがMP3ではなくMP4形式であることです。ぼんず君には安価なMP3プレーヤーを渡しているのですが、これに直接インストールすることができませんでした。地道にMP4→MP3に変換している最中です。

■数学はI/IIの発展的内容です

数学の内容は難しすぎて、私にはもうよく分かりません。4月からも引き続き数I、数IIの内容が続きます。中学受験の算数と同様に、前半は数の性質のような単元から始まり(方程式・不等式)、徐々に加速していく印象です。

テキストは中3と同様に2冊、厚さも同様で、分量が大幅に増えておりません。

数I/IIは1年間継続しますが、来年1月からは理系数学(数III)が開講します。理系進学希望であれば来年1月から数学が2コマになります。フルで受講すると、英語+数学+理系数学+化学と週4コマの受講です。1回3時間以上(化学は2時間~)なので、浜学園時代の週4コマよりも拘束時間は長いです。高1からは鉄緑会の通塾負担は大きくなりそうです。

英語テキストの問題が大学2次試験の過去問やセンター入試の問題を扱うことから推測しても、どの科目も高1としては非常に難易度が高い内容です。高校生から鉄緑会への入会を検討されているお子様、保護者様は、できるだけ早い時期の入会をおすすめします。

次回の入会選抜試験(入塾テスト)は大阪校では6月下旬で、5月下旬に日程が決まる予定です。詳細は鉄緑会大阪校にお問い合わせください。

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