鉄緑会の新年度は4月1日スタートです。1日(木)から授業が始まり、17日の本日時点で第3週目の授業が実施されています。
本日は、鉄緑会大阪校での中学校過程から高1での変更点と、中3からテキスト以外に配布される市販教材についてまとめます。
■高1クラス編成の変更点
中学3年間と高1との科目の変更点は化学が新たに加わりましたが、クラス編成にも変更があります。
クラス帯はこれまでと同様のSA、A、Bの3つですが、AクラスはA1、A2、A3の順に学力別編成となります。A1が最も成績上位です。A1、A2、A3それぞれの校内模試得点は推測ですが、A2とA3はそれほど大きな得点差はなく(5点までの差)、A1とA2はそれ以上の差があると予想します。
Bクラスは英語・数学ともにB1からB7まであり、毎日授業が実施されていますが、数字は成績を表しておらず、Aクラスのように1から成績順ではありません。
数学のB8は高校数学未修者を対象とした特別進度クラスです。別カリキュラムで数IAと数IIBを1年間で学習し、高2から通常カリキュラムに編入します。中高一貫校に高校から入学する生徒さんで、中学時代に高校数学を勉強しなかった生徒さんが対象です。
中入生が3年かけて学習した内容+高1で学習する内容を、新高生1年生は1年間で終わらせることになります。テキストの内容に非常に興味があります。
英語のB11、数学のB14とB15はカリキュラムは他クラスと同一ですが、高1からの追加受講者あるいは新入会者で構成され、授業運営にも配慮があります。
大阪校では高1の化学クラスが開講されています。クラスは数字の1から7までありますが、こちらも成績順ではありません。
鉄緑会の授業では各科目ともオリジナルのテキストが配布されます。B5版、表紙は文字だけ、科目ごとに表紙色の異なるシンプルな作りです。
▲高1前期数学のテキストは水色ベースの表紙です。
■大阪校の中3数学で配布された市販教材
2020年度の大阪校中3では数学のみ、テキストに加えて市販教材が配布されました。
KADOKAWA発行の問題集です。鉄緑会大阪校数学科編の本なので、大阪校以外で使用されているかどうかは分かりません。
ぼんず君は表紙に「基礎力完成」と書いてあるのを見て、当初はこの本を軽視していました。しかしながら「鉄緑会が不要な本を配布するわけないでしょう」と私が内容を確認した上で、「計算問題集としても使えるよ」「毎週解いた方がいいよ」「かなり厚い本なので(全337ページ)、校内模試直前に必要だと気が付いても間に合わないよ」とうるさく言い続けて、ようやく使い始めました。
中3の春休みは数学の総復習に「基礎力完成」をみっちり活用していたようです。春休みを終えて、この本の感想を聞くと
「すごくいい!使いやすくまとまってる」
とのことでした。
2021年の新中3生で「基礎力完成」が配布されているかどうか分かりませんが、もし配布されているのであれば毎週の学習にこちらも加えていただきたいです。
平日にどうしても時間が取れない場合は、GWや夏休みに総復習を兼ねて一気に解くのもよいと思います。
■高1英語で配布された市販教材
高1英語では単語集「改訂版鉄緑会東大英単語熟語鉄壁」が配布されました。こちらは鉄緑会英語科編の本なので、おそらく大阪校以外でも配布されていると思います。
英語の授業では、毎週単語テストが実施されます。「鉄壁」からの出題で1回20問、毎週の出題範囲を見るとおそらく1年間で1巡するペースです。
1冊を1年かけて終わらすのはスローなので、夏休み中にまず1巡させるようにぼんず君に伝えていますが、「本が重たい」などと言って持ち歩きません。
そこで、音声データの鉄壁CDを購入しました。単語などの読み上げが日本語→英語の順ではなく、なぜか英語→日本語の順で「単語を覚えるのに使いにくい」と苦情を言われました。それでも電車の中でぼーっとするよりは音声を聞いてほしいのですが、寝過ごすくらいなので聞いてないでしょう。
ぼんず君のMP3プレーヤーに音源を保存しようとしたところ、CDデータはなんとMP4形式で保存されており、全ファイルをMP3に変換しなければなりません。
面倒なので、CD1枚分だけ急いでMP4形式に変換して、残りの5枚はGW中に手作業で変換する予定です。
テキストの音声データは昨年度まではCDで配布されていましたが、2021年度からCDでの配布はなくなり、ダウンロードしなければなりません。テキストの冊数が4冊になり、音声データの量も倍増しています。ダウンロードして、混同しないようなファイル名を付けて保存、MP3プレーヤーに移管しつつ、バックアップも保存するなどの細々した作業が続きました。
データのダウンロードは年度内の有効です。ダウンロードの手引きはプリントで配布され、口頭で追加情報の連絡がありました。これは例年通りです。
テキストの音声データは非常に役立ちますので、ぜひとも有効利用されてください。
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