18月20&22日に実施された、鉄緑会・第1回高1校内模試の個人成績表とクラス決定通知が9/7に郵送で届きました。
毎回、いつ発送されて、いつ自宅に届くのか、ヤキモキしながら待っていますが、今回は事前に鉄緑会から「9月6日(月)から順次発送します」とプリントが配布されましたので、9/7の郵便が配達される時間にポストからいち早く回収しました。
週末過ぎてもまだ届いていないご家庭は、もしかするとお子様が先に封筒を回収している可能性がありますので、お子様に確認されてみてください。
高校生になって初めての校内模試ですが、今回の結果は今までと異なることが多く、驚いたことが多かったです。
■高1第1回校内模試大阪校・英数平均点
第1回校内模試の大阪校・高1のおよその平均点です。
英語:ほぼ60点(100点換算でほぼ50点、前回の中3第2回平均点は50点台後半/120点満点でした)
数学:70点台前半(100点満点で50点台後半、前回の中3第2回平均点は50点台半ば/120点満点でした)
数学は前回よりも10点以上平均点が上がっています。鉄緑会の校内模試を受験するのはこれで7回目ですが、平均点が70点を超えたのは今回が初めてだと思います(違っていましたら後日修正します)。
中2、中3とも第1回よりも第2回目の平均点は下がりましたので、高1でも第2回目の方が難しくなる可能性があります。受けてみないと分かりませんが、おそらく難易度は上がるでしょう。
■大阪校高1生の受験者数
中学といちばん大きく異なる点は、高1の受験者数は大幅に増えていることです。
高1第1回校内模試受験者数は、前回と比べると英語、数学ともに100名以上増えています。英語受験者は400名台半ば、数学受験者は400名台後半です。英語と数学両方の受験者は400名前半なので、英語だけの受講者は20名強、数学だけの受講者は20名台後半と、全体の5%ほどです。
受験者が100名以上増えているので、クラス編成も増えると思ったのですが、クラス数は英語、数学ともに前期と同じ数です。京都校のクラス数も前期と同じです。おそらく、7月の入塾テスト(入会試験)で合格された生徒さんの増加数が、今回の校内模試受験者数の増加に反映されたのだと思います。
■英語と数学のクラス別平均点
高1第1回校内模試の大阪校の英語・数学のクラス別平均点をおよその数字でご紹介します。
英語
- SA:90点台前半
- A1-3:80点台前半/70点台後半/60点台後半
- B:50点台前半から50点台後半とクラスによって大きなバラつきがあります。大阪校のBクラスは8つあります。
数学
- SA:100点台前半
- A1-3:90点台前半/80点台後半/80点台後半
- B:50点台半ばから70点台前半とクラスによってバラつきがあります。大阪校のBクラスは8つあります。
今回私が注目したのは、高1からの新入会者で構成されるクラスの平均点です。英語は1クラス、数学は2クラスありますが、いずれのクラスの平均点もBの各クラス平均点を上から並べた中で、英語は真ん中あたり、数学は2クラスとも極めて上層に位置することに驚きました。
中学時代に数学の先取り学習をしておらず(公立中学校や進度が通常通りの私立中学)、高校入学後に初めて鉄緑会での勉強を始めた生徒さんが、鉄緑会高1全体の平均点に近い、または平均点を上回る点数を取れているという結果です。
高入りで中高一貫校に入学しても学習進度についていけない、という話を聞いたことがありますが、鉄緑会に関して言えば、そんなことは全くないという結果でした。
クラス間の平均点格差は、英語は差が広がり、数学は差が縮まっています。今回の結果だけで結論づけることは難しいですが、英語は積み上げを要する科目なので、一度崩れてしまうと挽回するのは極めて難しいと推測できます。
■大阪校9月の入会試験日程
鉄緑会への途中入会を希望される場合、およそ四半期ごとに実施される入会試験に合格する必要があります。
9月の入会試験日程は、9/12(日)または9/19(日)で、いずれか1回のみ受験できます。 中学生の試験時間は10:30〜12:30、高校の試験時間は10:00〜13:00で、試験科目は英語と数学です。中1から高3まで受験可能とあります。
試験範囲は、各学年ともに鉄緑会の授業進度に応じた内容です。前期カリキュラム内容をまとめた過去の記事があります。
鉄緑会・中1前期カリキュラム内容(英・数)
鉄緑会・中2前期カリキュラム内容(英・数)
鉄緑会・中3前期カリキュラム内容(英・数)
鉄緑会・高1前期カリキュラム内容(英・数)
試験範囲の目安にお役立てください。入会試験は大阪校に電話で申し込む必要があります。日曜日はお休みで、それ以外の14:00から19:00までに電話で申し込みできます。
「出題範囲や不明点は電話にてお気軽に問い合わせください。」とウェブサイトに案内されていますが、なかなか気軽に質問できる雰囲気ではありませんので、上記リンクをご一読いただいて、それでも分からないことがあればチャレンジングな気持ちで質問されてみてください。
9/12(日)の受験ご希望の方は、本日中にお電話されてください。すでに満席の場合は申し訳ございません。
■クラスアップを目指すために必要なこと
上記のクラス別平均点を見ていただくとわかりますが、英語、数学ともにSAとA、A1からA3までの各クラス、A3とBクラス間の平均点は10点前後またはそれ以上の差が開いています。
特に差が大きいのはA3とBクラスの間で、英語で10点以上、数学で20点近い差があります。A3からA2に上がれる可能性よりも、BクラスからA3に上がれる可能性は小さいことがわかります。
BクラスからA3に上がれる生徒さんは、クラスで1名か2名程度ではないかと思います。これは浜学園時代のSクラスからVクラスに上がれるお子様の数よりもずっと少ないです。
クラスアップを目指すための勉強方法は毎回書いているとおりですが、すべての配布教材を毎週完璧に仕上げることしかありません。量が多くて、内容が難しくて、英語は鉄壁単語と戦いながら、毎週4問の長文問題とどんどん速度が早くなるリスニングを無間地獄のように繰り返さなければなりません。
数学は鉄緑会独特の記述ルールを踏まえた上で、正解を導かないと大幅減点されてしまいます。
「できなかった」「思ったよりも点が取れなかった」という生徒さんは、数学の場合は鉄緑会の記述ルールをノートや返却済復習テストを見ながら1問ずつ確認することから始めていただきたいです。
英語は、特に和訳と英作文ですが、甘い自己採点を毎週続けていても校内模試の得点につながりません。記述問題の採点は減点方式で、4点の問題を4カ所マイナスされると、自分では完璧に仕上げたつもりでもゼロ点になってしまいます。
単語だけを覚えても、もう得点を積み上げることは難しい段階になりました。複雑な構文を正確にとらえて、違和感のない日本語/英語に仕上げることが求められます。高1のうちにこの能力が仕上がらないと、難関大学の二次試験に対応することが難しくなるかもしれません。
総復習を始めるなら今しかありません。保護者様が高1の勉強を教えることは難しいと思いますので、挽回するには期間限定でいいので外部の力を借りることをおすすめしたいです。
大学受験の勉強は、中学受験のようなひらめきや才能をあまり必要としないことから、指導者を見つけることは難しくありません。お子様の本気の気持ちと適切な指導者が揃えば、半年ほどで立て直しは可能です。ちょっとしんどいかもしれませんが、放っておくともっとしんどくなります。涼しくなって勉強がはかどる季節になりました。ぜひがんばっていただきたいです。
コメント