6年[理科]暗記項目の総復習用おすすめ教材

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(6年)過去問対策

本日も6年生の保護者様からの質問内容に対する回答を記事にしました。

もともとは「社会の教科書まとめ教材の理科版を作成してほしい」というコメントをいただきました。社会の地理歴史公民の3セットをのべ2週間ほどかけて大急ぎで作成しましたが、同じペースで理科を作り始めても、12月までにお届けするのは難しいので、今のところは理科版の作成は考えておりません。

■理科の教科書まとめ教材作成が難しい理由

中学入試の理科も「教科書をベースに入試問題を作成しています」と複数の中学校が入試説明会で話をされています。それであれば、理科の教科書まとめ教材は社会版と同じように役立つのでは、と思いましたが、社会のようにどの中学校にも共通で役立てていただける資料の作成は難しいです。

いちばんの理由は、教科書を参考にして問題を作成する項目は学校ごとに大きく異なるからです。教科書を参考にする項目は、どちらかといえば暗記の必要な項目の割合です。具体的には、生物と地学分野です。

生物・地学分野で教科書が扱う項目の大半は、塾のテキストや市販参考書でも網羅されています。私がまとめた社会教材でご紹介した「こんな穴場の豆知識が教科書に載っているなんて!」という驚きの内容を理科の教科書から見つけるのは難しいと思います。

理科については、塾のテキストは教科書をベースにして非常によく出来ています。

■化学分野で確認してほしい図表

化学分野で教科書が参考になる項目は、実験器具の種類とその使い方が筆頭に挙げられます。過去問を解く中で実験器具の名称や特徴、使い方が出題される中学校は、来年以降も似たような問題が出題される可能性があります。

小学校の教科書でも、塾のテキスト・市販問題集でもいいので、実験器具を抜き出してまとめると頭の中の整理や反復学習がしやすいです。

浜のテキストにも三角フラスコやメスシリンダー、てんびんの使い方が詳しく掲載されていました。重りの種類や重さ、重りを置く順序まで載っていました。復習テスト準備の時に、重りの重さまで必要なのか?と不思議でしたが、実際、器具の使い方は多くの中学校で出題されます。

■最難関中ほど暗記項目の出題割合は小さい

理科の教科書まとめ教材を作成するのが難しいと私が考えるもうひとつの理由は、入試の難易度が上がるごとに、暗記で対応できる問題の割合が少なくなり、力学・化学・電気など計算や思考を要する問題の割合が多くなるからです。

最難関中の場合、暗記問題:計算問題の割合は1:3から1:4程度で、理科というよりも算数に近いのでは?と思える中学校もあります。

それでは、暗記項目には力を入れずに、力学・化学・電気の問題だけに注力すればいいのでしょうか?

違います。全部に力を入れなければなりません。暗記項目は多くの受験生が正解できるので、落とすことはできません。正答率が80%を超える暗記項目の問題もあります。このような問題を正解できないと、合格は遠くなります。

したがって、最難関中を目指すからこそ、暗記項目は完璧に仕上げる必要があります。

■塾テキストの苦手項目を抜粋するのもOK

暗記項目の見直しに使用する教材ですが、塾のテキストでもよいです。

浜学園であれば、4年生から6年生まで「サイエンス」という本を使用します。1年間で4冊ほど、3年間で計12冊以上です。プラス6年生の後半では「ファイナルアプローチ」2冊(だったでしょうか)を使用します。これらすべてを見直すのは時間もかかるし、効率もよくありません。

我が家は、私が4年生からの浜の理科テキストを全ページ見直して、ぼんず君がいつも間違えるページをコピーし、ノートにまとめましたが、気が遠くなるような作業でした。しんどすぎてあまりおすすめできません。

さらに、6年生後半のテキスト「ファイナルアプローチ」は名前はカッコイイですが、「ファイナルアプローチなのにアプローチできない」と、私は心の中でよくつぶやいていました。

■市販教材で最もおすすめは「塾技理科」

暗記項目の総まとめは、保護者様が気合で塾のテキストをまとめる時間がなくても、良質な市販の参考書があります。

我が家が併用したのは、このブログで何度も推奨している「塾技理科」です。これは本当に素晴らしい教材です。最難関中を目指す6年生が受験直前に暗記項目を確認するだけでなく、力学・化学・電気分野の苦手な項目の問題演習をするのにも活用できす。

見開き2ページで1項目の構成、左側に要点のまとめ、右側に入試レベルの問題の構成です。ある程度力がついた方向けの本です。図表も非常に多く、オールカラーで見やすいです。

サピックスが出版する「コアプラス」は、以前私は「今ひとつの参考書」としてブログで紹介したことがあります。しかしその後、コアプラスについて考え続けて、コアプラスに対する評価は若干変わりました。

■十分な余白と図表の多い「コアプラス」

使えないのではなく、使い慣れないレイアウトに違和感を感じて「使えない」と購入当時は判断したと思います。

サピックスのテキストは関西地区の教室に見学に行った際にパラパラと見ただけで、詳しいことは分かりませんが、プリントをバインダーに綴じる形式で「保管管理が超絶に難しそう」と思ったことを覚えています。

また、テキストが余白を持たせたレイアウトであり、コアプラスもそれに準じたデザインなのだと思います。小学生にはこのくらい余白がある方が見やすく、頭にも残りやすいのかもしれません。

コアプラスの理科は、文字よりも図表の方が多く、情報量が少ないな…と最初は思いましたが、生物や地学の試験問題では必ず図表が出題されることを考えると、よく出来た画面構成と言えます。

■暗記項目総まとめをする際の注意事項

・塾テキストから苦手な項目をまとめて資料を作る余裕がある保護者様は、試す価値はあります。

・市販参考書の良書を活用することもおすすめです。最難関中を目指す方には「塾技理科」を、関東地区でサピックスに通われている方は「コアプラス」の選択肢もあります。

・どの教材を使うとしても、短時間で、多くの項目を、何度も通して見直すと、記憶の定着が図られます。

お子様が受験する中学校の理科過去問で、暗記項目と計算問題の出題割合を確認された上で、12月以降に暗記項目に費やす時間を検討されるのがよいです。

過去問解き、直前特訓などで理科の演習問題を大量にこなす機会はまだまだ続きます。間違えた問題、忘れていた項目は、発見するたびにこまめに参考書などで確認しながら、入試本番に向けての準備を進めていただきたいです。

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2019年の6年生枠は満席です。

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